「夕刊フジ 11月14日版 韓国経済“崩壊”危機…止まらぬウォン安、年末要注意」にインタビュー記事が載りました。
http://www.zakzak.co.jp/top/200811/t2008111445_all.html
「Voice 12月号 特集 金融危機を突破する法」に「特集Ⅱ 東アジアの危険な火種 韓国経済は崩壊寸前だ ウォン暴落、純債務国化-悪循環は連鎖する」を寄稿しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B001IUMRZW/
「撃論ムック 米中発・世界大恐慌」に「Q&A基礎から分かる世界大恐慌(P26)」及び「リーマン・ショックで韓国経済は破産(デフォルト)する(P129)」を寄稿し、更に冒頭の「特別座談会 金融グローバリズムの崩壊と日本の未来」にも出演しています。
http://www.amazon.co.jp/dp/477551279X/
 
 冒頭に掲載させて頂いた夕刊フジの記事の威力は凄いですね。amazoのランキングで、一時「ヤバ韓」の順位が「ドル崩壊!」を超えてしまいました。ヤバ韓こと「本当はヤバイ!韓国経済」発売から、そろそろ一年半が経過しようとしているのですが。
 2ch東亜+板でもスレッドを立てて頂いて、ありがとうございました。しかし東亜+を開くとトップに「三橋貴明」の名前が見えるのは、滅茶苦茶恥ずかしかったです。せめてsageて下されw

 ところで、いやあ、笑いました。

日中韓財務相:2国間通貨スワップ協定の拡大検討で合意-声明発表
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=axJWDTdhbsds
 11月15日(ブルームバーグ):日本、中国、韓国の財務相は15日、ワシントンでの会談後、共同声明を発表、その中で、3カ国は「2国間通貨スワップ協定の規模を拡大する可能性を検討することで合意した」ことを明らかにした。声明は英文で発表された。また、スワップ協定の枠組みである「チェンマイ・イニシアチブ」を「最優先課題」として促進することでも合意したという。』

 拡大する可能性を検討することで合意とは・・・。一体、何を合意したのかさっぱり分かりません。「前向きに検討する事を考慮する」みたいなものでしょうか。
 http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_14.html#GC3
 グラフをご覧頂くと一目瞭然ですが、韓国銀行は十月初旬と下旬の二度にわたり、サプライズを市場に与えることでウォン暴落を回避しました。サプライズの一度目は韓国企業へのドル供出指示及びドルへの両替制限、二度目がアメリカとの通貨スワップ協定締結でした。しかし、サプライズの効果は数日程度しか持たず、再びドルウォンは1400ラインに接近(時間外では、既に突破)し、鬼門の1㌦1500ウォンを目指そうとしています。
 結局のところ、ファンダメンタルが悪すぎるためにウォンの下落の趨勢を押し止めることができず、手持の外貨減少も著しいため、韓国銀行は為替防衛をサプライズ報道一本に頼らざるを得ません。そんな韓国銀行が、日本及び中国との通貨スワップ拡大合意に抱いていた期待は、相当に大きかったのでしょう。
 九月末以降の本件(韓国の通貨スワップ)に関する報道を並べてみます。

ウォン安防止のため外貨準備をさらに売却も=韓国企画財政相 2008/9/30
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-34006320080930
(前略)今のところ、韓国中銀が他国と通貨スワップ協定をむすぶ必要はない、と述べた。』

韓国、アジアの通貨スワップ協定拡大を要請へ=企画財政相 2008/10/10
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK828647920081010

先進国通貨スワップの新興国拡大を要求、姜万洙長官 2008/10/12
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/10/12/0200000000AJP20081012001500882.HTML
(前略)金融危機が長期化し実体経済まで悪化すれば、韓国のような新興国は外貨準備高で解決するしかなく、米国債などを売れば先進国も苦しくなると説明した。(後略)』

韓国とアメリカが通貨スワップ協定締結 2008/10/30
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_issue_detail.htm?No=14075

韓国政府、通貨スワップ協定の拡張で日中と協議へ-金・企画財政次官 2008/11/04 
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aVJOU8Uci9EY&refer=jp_home

李大統領「米に続き中・日とも通貨スワップ」 2008/11/05
http://www.worldtimes.co.jp/kansok/kan/seiji/081105-1.html

日中との通貨スワップ拡大、急いでいない=韓国企画財政相 2008/11/13
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK827735020081113

 そして、冒頭の記事へ・・・。って、迷走しすぎでしょうw 
 いや、気持ちは分かるんですよ、よ~く。外貨準備の減少が著しく、虎の子の米国債はアメリカとの通貨スワップの担保に取られ、もはや為替暴落を防ぐには先進諸国(及び中国)との通貨スワップ協定しかないわけです。
 しかし、まさか「通貨スワップ協定を結んでくれなければ、我が国の通貨は暴落する!」とは言えないわけです。韓国はあくまで「我が国が通貨スワップを切実に必要としているわけではないが、先進諸国(及び中国)が協定を結びたいというのであれば、拒むところではない」という態度を貫かなければならないのです。
べ、別に、通貨スワップ協定を結んで欲しいわけじゃないんだからね!
 というわけで、何というか、ツンデレがここまで醜く鬱陶しい事例というのも、ちょっと珍しいですね。
 さすがに鬱陶しさに耐えかねたのか(もしくは米国債を売却されては堪らないと考えたのか)、アメリカが先月末に韓国と通貨スワップ協定を締結し、韓国ウォンは一時急騰しました。(既にドーピングの効果は切れてしまいましたが)
 しかし、アメリカとは異なり、日中は特に韓国と二カ国間で通貨スワップ協定を締結する理由も必然性もありません。結果、三カ国財務相会談で「2国間通貨スワップ協定の規模を拡大する可能性を検討することで合意した」わけですね。「あ~、わかった、わかった。そのうちな(マジうぜー)」という、中川財相の内なる声が聞こえてくるようです。
 そもそもアジアにはチェンマイ・イニシアティブという通貨スワップ協定があり、「通貨危機」に陥ったことが判明した場合、韓国も外貨の融資を受けることが現時点で可能なのです。全額受ける場合は、IMF経由になるというのが玉に瑕ではありますが。
 大体、九月のリーマン危機以降、日本は「IMF経由で新興経済諸国に外貨を拠出(融資)する」と言い続けているわけです。韓国も素直に「IMF、助けてくれ!」と宣言すれば、IMFの強面のオジサンたちが乗り込み、色々とあれこれやって、あれをこうされてしまい、とにかく助けてくれます。
 韓国は前回のアジア通貨危機のトラウマから、IMF宣言を回避し続けているのでしょうか。それとも、韓国、いや、韓国銀行には、IMFに乗り込まれると困る理由でもあるのでしょうか? 果たして。

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