三橋貴明診断士事務所を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから http://takaaki-mitsuhashi.com/
SPA12月30日号にインタビュー記事が掲載されています。(P6です。) http://spa.fusosha.co.jp/
集合知プロジェクト 進行中! http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/folder/1158306.html

 1月1日のエントリーのコメントで、
「悪くなる?良くなる?という予想はあまり意味がないと考えています。企業も国家も同じですが、問題をきちんと把握し、解決策を実行すれば良くなるし、そうでなければ悪くなるだけです。 」
 と書きましたが、診断士の仕事は基本的には企業は「良くする」ことがそもそもの目的なので、その企業自体が良くなるのか、悪くなるのかについては考えませんし、考えた事はありません。但し、企業の外にある環境、すなわち外部環境については、企業にとって良くなるケースもあれば、悪くなるケースもあります。
 国家も同じでしょう。日本以外の外部環境は、良くなったり悪くなったりするでしょうし、09年はほぼ間違いなく厳さを増すでしょう。
 しかし日本国内に住む日本人が、「09年の日本は良くなるのか?悪くなるのか?」と考えるのは、改めて思うと変な話です。日本人は外国人ではない、日本と直接利害関係がある当事者なのですから。
 とは言え、企業の場合も、その企業で働いている人自身が「今年のうちの会社は、悪くなるだろうなあ」と思うのは普通のことです。
 但し、一般社員はともかく、経営者は決してそんな事を考えません。そもそも、そんなことを考えている余裕はありません。企業のトップが考えていることは「業績を改善するためにどうするか」だけです。
 無論、会社経営とは経営者一人が奮闘してもどうにもならないケースが多く、業績を改善するには社員一人一人が危機感を共有し、困難と向き合わねばなりません。が、現実問題として株主でもない社員が経営者と同じレベルの危機感を共有するのは困難で、どうしても他人事になりがちです。
 社員一人一人が危機感を共有し、経営者と歩調を合わせて危機に立ち向かっていくにはどうすればよいのか。手段は色々と考えられますし、診断士のメソッドの中にも様々な手法が用意されています。
 一つの手法は「見える化」です。数値データを分析、整理した上で、今後、その企業が変われなかった場合の道筋をグラフなどで示す。例えば業績が今のまま低調に推移すると、一年後に何名が解雇される羽目になるのか、シミュレーションを作成しグラフで示す。これは中々インパクトがあります。百聞は一見にしかず、は今でも十分に通用する真実なのです。
 いずれにしても、企業の業績が劇的に改善するには、まず経営者が「自社を良くするには、どうすればよいか」を常に考え、それまでは「どうなるかなあ」と他人事だった社員が危機感を共有することが不可欠と考えています。
 国家も同じでしょう。

麻生内閣総理大臣 平成二十一年 年頭所感
http://www.kantei.go.jp/jp/asospeech/2009/01/01syokan.html
新年あけましておめでとうございます。
 今年は、平成二十一年。今上陛下、御即位二十年であります。国民とともに、心からお祝い申し上げたいと存じます。
 この二十年間、日本は、平和と繁栄を続けてまいりました。バブル崩壊、金融危機など、いくつかの困難にも見舞われましたが、国民の力によって、見事に乗り越えてきました。
 しかし、アメリカ発の百年に一度と言われる世界的な金融・経済危機が生じています。日本だけが、この「つなみ」から逃れることはできません。しかし、適切な対応をすることにより、被害を最小に抑えることはできます。
 国民の皆さんの、景気や生活に対する不安。これを取り除くため、政府は、全力を尽くします。そして、世界の中で、最も早くこの不況から脱するのは、日本です。
 振り返れば、日本人は、これまでも、自らの選択と努力によって、日本という国を保守し、変化させながら、発展させてきました。近代に入ってからも、二度の大きな危機に直面しながら、そのたびに、新たな道を切り拓き、驚異的な成功をおさめてきました。
 百四十年前。明治の先人たちは、戊辰戦争という内戦の中で、新年を迎えました。しかし、殖産興業を推し進め、欧米列強に屈することなく、肩を並べるまでになりました。
 次に、六十年前。昭和の先人たちは、戦争によってすべてを失い、占領下の新年を迎えました。しかし、その後の革新的な努力によって、世界第二位の経済大国をつくりあげました。
 「日本」は、「日本人」は、その底力に、もっと自信を持っていい。これまでと同様に、日本という国は、ピンチをチャンスに変える。困難を必ず乗り越えることができると、私は信じています。
 私が目指す日本は、「活力」ある日本。「安心」して暮らせる日本です。日本は、これからも、強く明るい国であらねばなりません。
 五十年後、百年後の日本が、そして世界が、どうなっているか。未来を予測することは、困難です。
 しかし、未来を創るのは、私たち自身です日本や世界が「どうなるか」ではなく、私たち自身が「どうするか」です。
 受け身では、だめです。望むべき未来を切り拓く。そのために、行動を起こさなければなりません。
 私は、決して逃げません。国民の皆さんと共に、着実に歩みを進めていきます。
 新年にあたり、あらためて、国民の皆さんのご理解とご支援を、お願い申し上げます。
 本年が、皆さんお一人お一人にとって、すばらしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げる次第です。
平成二十一年一月一日
内閣総理大臣 麻生太郎』

 五十年後の日本。
 時の内閣総理大臣が「五十年前、我らが先人たちは、かつて無い世界的な経済危機の中で新年を迎えました。しかし先人たちは、一人一人が決して逃げることなく、互いに知恵を出し合いながら危機を乗り越え、新たな世界秩序の中で光を放つ日本を創り上げたのです」と年頭所感で述べることができるように。そのために、
 「どうなるか」ではなく、「どうするか」なのです。 
 
 人気ブログランキングに参加しました。
 日本が大好き!と思う方は、↓このリンクをクリックを。
    http://blog.with2.net/in.php?636493  
 ※人気ブログランキングの「ニュース部門」で一位を継続中です。皆様のご協力に御礼申し上げます。m(_ _)m 

 新世紀のビッグブラザーへ ホームページは↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/index.htm
 新世紀のビッグブラザーへ blog一覧は↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/blog.html
 関連blogへのリンク一覧は↓こちらです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/link.html