三橋貴明診断士事務所を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから http://takaaki-mitsuhashi.com/
SPA1月13日号にインタビュー記事が掲載されています。(P4です。) http://spa.fusosha.co.jp/
集合知プロジェクト 進行中! http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/folder/1158306.html

「本当にあった怖い話 http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/17823207.html
「続 本当にあった怖い話 http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/18334294.html 」 
 からの続編です。
 韓国で漢字復活の動きが出てきています。
 連合ニュース(韓国語)によると、韓国の歴代首相20人が、小学校の正規カリキュラムに漢字教育を含めるよう、青瓦台(韓国大統領府)に建議したとの事です。
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=001&aid=0002447744
 歴代首相と言っても、バリバリの共産主義者である韓明淑(第37代首相)は含まれていないだろうと見てみたら、ちゃんと入っていました。韓明淑ら左派の政治家こそ、韓国国民に対する事実上の愚民化政策である「漢字廃止」推進において、中心的な役割を果たしているのかと思っていたので、大変に意外でした。 
 記事の中で、韓国の全国漢字教育推進総連合会の陳理事長は、韓国が過去半世紀にわたり漢字教育を行わなかった結果、大部分の若者が「半文盲」になっていると嘆いています。陳理事長は韓国の学生の状況について、以下のように語っています。
「最大の問題は、いま全国の図書館の本の多くがほとんど死蔵状態になっている点です。図書館の蔵書のうちハングルのみで書かれた本は5%にもなりません。学生は蔵書を読むことが出来ないのです。」
 一体世界のどこに、図書館の本の95%を、学生が読むことが不可能な国があるというのでしょうか。(まあ、実際にあるわけなんですが。)
 韓明淑元首相までもが漢字復活の建議に賛同したということは、もしかしたら韓国は綿密な「愚民化政策」に基づき漢字を廃止したわけではなく、ただ何となく「日帝残滓」が嫌でやってしまったのかも知れません。ジョージ・オーウェルの「1984年」ばりの、支配者のために戦略的な愚民化政策に基づき文字を廃止するよりも、「日帝残滓が何となく嫌だから」という、超くだらない理由で漢字を廃止してしまったほうが、何となく韓国らしい気が致します。
 「何となく」廃止してしまったその弊害たるや、恐らく永遠に取り返しがつかないほど悲惨なものでしょうけれども。
 このニュースは、国内メディアでも取り上げられました。皮肉なことに、日本の報道のほうが漢字廃止の問題について、深く切り込んでいたりします。(恐らく、無意識に。)

表音文字 用語理解に妨げ 「ハングルだけ」見直しを 韓国の社団法人 漢字教育求め署名
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/70413
 韓国の社団法人「全国漢字教育促進総連合会」は、かつては広く使用されていた漢字の教育を小学校の正規科目に取り入れるよう、政府に申し入れたことを明らかにした。音だけを表す韓国固有の文字ハングルだけでは、特に学術用語など抽象語の理解の妨げになるとの批判が強い。
 申し入れ書は「ハングルだけを使う誤った政策により、韓国人の文化生活は1997年のアジア通貨危機よりもさらなる危機に直面している」と指摘。漢字をハングルとともに「国字」として教育するよう、金鍾泌(キムジョンピル)氏ら歴代首相20人の署名を添え、大統領府に提出した。
 関係機関によると、韓国社会から漢字を追放してハングルだけとする政策は、朴正熙(パクチョンヒ)政権(1963‐79年)を中心に推進。(1)日本植民地時代の日本語教育への反発(2)独立後の漢字識字率の低さ‐などが理由とみられている。
 もともと韓国語の7割は、「新鮮(シンソン)」など漢字を韓国語読みする漢字由来語。混乱や騒乱などは、「乱」の意味を知っていれば熟語の意味を想起できると指摘される。
 大企業の就職試験にも出題されることから、漢字検定試験の受験者は年々増えており、今回の申し入れが「皆ハングル社会」を見直すきっかけになるか注目される。』

 漢字廃止の最大の問題は、抽象的な学術用語を正しく理解できなくなることで、次第にその種の言葉が使われなくなり、そして最後にはその種の「思考」を行わなくなるという点にあると、「本当にあった怖い話」で書きました。

ネット論客ミネルバを風説の流布の疑いで緊急逮捕 2008年1月8日
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=001&aid=0002445615
ネットユーザーら、ミネルバの実体に衝撃 2008年1月9日
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=109792&servcode=400§code=430
政府が銀行に対して、ドル買い入れ自制要請したのは事実-イ・ソクヒョン議員 2008年1月10日
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20090110500003
ミネルバは、経済専門サイトや他人ブログの文章を書き写しただけと検察が結論 2008年1月11日
http://ime.nu/www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20090110800009
財政部「ドル買い自粛要請」をしていた事を認める。法の適用に問題が 2008年1月11日
http://media.daum.net/economic/all/view.html?cateid=1006&newsid=20090111195414251&p=nocut
『ミネルバ逮捕:インターネット悪用し世論歪曲 2008年1月12日
http://www.chosunonline.com/article/20090112000031
ニセ経済情報で外貨20億ドル消耗、検察推計 2009年1月12日 連合ニュース
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2009/01/12/0200000000AJP20090112001800882.HTML

 昨年の狂牛病騒ぎや年末からのHebei Spirit号騒動もそうですが、今回の「ミネルバ逮捕」に関する一連の報道を見ていると、韓国人が見ている「世界」が、我々とは異なっているように思えてならないのです。一体どこの世界に、一国の中央銀行が「一ネットユーザのせいで、20億ドルの損失を被った!」と喚きたてる国が、韓国以外にあるというのでしょうか。しかも、そのネットユーザを逮捕した理由が「ドルの買い入れ要請をしたと、虚偽の情報を広めた」であったにも関わらず、実は彼が指摘したドル買い入れ要請は事実だったことが判明したのです。
 散々、韓国について悪し様に書いてきたわたしでも、もはや全く笑えません。
 「本当にあった怖い話」で呉善花さんの文章を引用しましたが、もう一度ポイントだけ書いておきましょう。
『「日帝問題」となると、韓国人はインテリだろうと庶民だろうときまって感情論となり、世界的な水準から歴史を見つめた冷静な議論になることがまずない。それは通常、反日教育や小中華主義のせいだとされてきた。しかし、そればかりではない。そもそも現代韓国は、漢字を廃止したため、世界を論ずるにふさわしい抽象度をもって議論を展開するための言語的なベースが、ほとんど崩壊状態にあるのである。』

 一般大衆が感情論に走りやすいのは、日本も含めた世界中の国でも同じでしょうが、それでもそれぞれの国には「感情的世論」に踊らされない人々が必ず存在します。日本の場合は国民の知識水準が平均化されていることもあり、一般国民の一部の人々ですが、欧米の場合はずばり「エリート」です。
 それが韓国の場合は、漢字廃止のおかげで、エリートまで含めた国民全員揃って「抽象的な世界」を失っているように思えてならないわけです。(注:ここで言う「抽象的」は、曖昧という意味ではありませんので、ご注意を。)
 
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