崩壊する世界、繁栄する日本 前編 からの続きです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/25017274.html

 内容をよく読むと、実は野口氏も三村氏も言っていることはあまり変わらないのですが、印象の落差は凄まじいばかりです。
 一つ考えられる原因は、野口氏が官僚⇒経済学者という道を歩んでおり、企業経験がないことにあるような気がします。
 三村氏のような企業経営者である以上、プラグマティストにならざるを得ず、少なくとも悲観論者にはなりえません。悲観的な予想を元に戦略を練るのと、悲観的な論調で発言を続けるのとは全然違います。企業のトップが悲観論を撒き散らしたら、自社の株価は下落し、社員の士気も地に落ちるでしょう。
 その点、野口氏は大卒後に即大蔵省に入省し、その後は経済学者としての道を歩み続けています。つまり、「倒産の危険性」というものを身を持って感じたことがないはずなのです。これはでかいです。
 今のマスメディアが悲観論を煽り、自らの首を絞めているのも、自分たちが一応、資本主義国の民間企業で働いているという事実を失念しているせいかも知れません。民間企業である以上、マスメディアは倒産し、メディア関係者は失業者になるのです。
 マスメディアは「日本人が悲観論を好むから」などと嘘っぱちの言い訳をしていますが、現実に悲観論に溢れたマスメディアからユーザーが離れていっている以上、何をかいわんや、です。
 ちなみに、悲観論者の対義語を楽観主義者と考える人は多いでしょうが、個人的には麻生総理や三村氏のようなプラグマティスト(実践主義者)こそが悲観主義者と対になる言葉だと思っています。マスメディアから見れば麻生総理や三村氏は楽観主義者に映るかも知れませんが、プラグマティストは基本的に悲観的でも楽観的でもありません。ただ単に、問題を正しく把握し、実践的に解決しようとするだけです。そして問題解決に際し、殊更に悲観論を叫んでも何の意味も無く、却って事態を悪化させることを知っているからこそ、悲観論を叫ばないだけなのです。
 というわけで、自らもプラグマティストたるべく日夜足掻き続けている筆者の最新刊、「崩壊する世界 繁栄する日本 国家モデルから解き明かす」が、いよいよ3月14日に発売されます。
 折角、扶桑社さんが煽りを考えて下さったので、以下にご紹介しておきましょう。

崩壊する世界 繁栄する日本 国家モデルから解き明かす」 
http://www.amazon.co.jp/dp/4594059015/

さらば恐慌!
さらば日本悲観論。

◆『ドル崩壊!』『本当はヤバイ! 韓国経済』で話題の著者が緊急提言。
◆世界経済は崩壊し需要は激減。しかしなぜ、日本の「国家モデル」は繁栄しうるのか?
◆豊富な経済指標(データ)が示す“世界の崩壊”と“日本再興”の根拠とは?

◎本書の構成
第一章 「国家のモデル」とは?
第二章 アイスランド「自壊した“ヘッジ・ファンド国家”」
第三章 韓国「失敗したモデルを引きずる“自称・貿易国家”」
第四章 ロシア「原油安で崩壊寸前“オイル至上主義国家”」
第五章 イギリス「フェイクマネーに溺れた“金融国家”」
第六章 ドイツ「欧州を代表する“外需依存国家”」
第七章 スペイン「不動産バブル崩壊と共に沈む“建設業国家”」
第八章 中国「輸出減と輸入激減が進む“縮小成長国家”」
第九章 アメリカ「マッチポンプが崩壊した“金融詐欺国家”」
終 章 日本「繁栄する“新国家モデル”」

◎こんな疑問をお持ちの方も必読です!!
Q 日本にとって円高は「悪」で円安は「善」ってホント?
A 通貨価値が高くなって破綻した国はありません。その逆は沢山あります。
Q 日本の財政は破綻寸前なの?
A 世界最大の対外債権国(日本)が財政破綻することはありえません。
Q 世界的に需要が減っているのに、なぜ日本には未来があるの?
A ぜひ、本書をお読みください!

 本書は、各種経済統計を用いて九カ国の国家モデルを(分かりやすく、面白おかしく)解き明かし、日本のこれまでの国家のモデルがどうだったのか、今後、どのようなモデルを構築すればいいのかを提案する本になっています。
 要するに、円高にせよ円安にせよ、外需縮小にせよ外需拡大にせよ、外部環境に応じて国家のモデルを構築するだけの話でしょう。環境が変わるたびに「円高だ!日本の輸出産業は滅亡だ!」「円安だ!日本売りで、日本は破滅だ!」などといちいち騒ぐのは、莫迦の極みでしかない上に、問題解決には全く役に立たない、という主旨で書かれた書籍です。
 企業は、環境が変わればそれに応じてビジネスモデルを組み替えるのが当たり前ですが、国だって同じです。環境に応じて、国家モデルを組みなおせばいいのです。と主張しているだけなのですが、これが日本のマスメディアに掛かると「楽観主義過ぎる!」になる(と予想)ので、不思議極まりないです。

 ・・・あ、今日は韓国経済について書く予定でしたね。すみません、失念いたしておりました。
 明日こそは韓国経済です。

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