新世紀のビッグブラザーへ blog


三橋貴明診断士事務所を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから http://takaaki-mitsuhashi.com/
SPA2月17日号にインタビュー記事が掲載されています。「今週の無軌道 ロバート・ムガベ」(P5です。)
↓麻生首相に応援メッセージを出そう@バレンタイン祭り開催中↓
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/23925278.html

 さて、昨年末に始まった執筆の季節はすでに暮れ、いよいよ出版の季節が始まりました。(そういえば、初めて二週連続でSPAに載りました!)
 まずは三橋貴明の「紙媒体」による初のシミュラフィクション「1ドル70円台の日本経済」が掲載された、PHP研究所「Voice 3月号」です。
http://www.php.co.jp/magazine/voice/
 本日発売なのですが、なぜかamazonにはまだ載っていないため、PHPの方のページをUPします。
 本シミュラフィクションですが、「日本経済は円高で死亡!」「日本の内需は絶望!」「日本は巨額借金で破滅!」などのマスメディアが流布した誤解について、ある父子の会話を通し誤解を解消して頂く趣旨になっています。要は本ブログで書き続けていたことの凝縮版なのですが、後半の「日本は巨額借金で破滅!」の誤解解消部分は、次にご紹介する廣宮孝信氏「国債を刷れ! 『国の借金は税金で返せ』のウソ(彩図社)」の前振りみたいになっています。(別に、意図したわけではないのですが)

 以前もお願いいたしましたが、本シミュラフィクションをお読み頂いた方は、是非とも以下のPHPのメールアドレスまで、感想を送って下さいませ。
PHP研究所Voice編集部 voice@php.co.jp
 今回の寄稿記事が決またったのは(そして恐らくは表紙を飾ったのも)、前回のVoiceの記事が大評判だったおかげです。何しろ韓国の東亜日報までもが、取り上げてくれましたからねw
 狡い言い方になりますが、世の中を動かすのは、必ずしも「正しさ」や「理想」ではないのだと思います。残念ながら。
 現実に世の中を動かすのは、「声」と「金」です。より具体的に書くと、「集票力」と「ビジネスの力」だと思うのです。
 現在、日本国内でマスメディアが力があるように見えるのは、声を全国に届け、集票力に影響を与える能力があるからです。そしてマスメディアが衰退しているのは、ビジネスの力に逆らっているからなのです。
 インターネットの「声」はマスメディアには未だ及びません(「信用」の問題で、いずれ逆転すると確信していますが)。である以上、ビジネスの力の重要性はかつて無く高まっていると思います。

 ところで、「ビジネスの力」ですよ、などと言いつつ、実は本ブログでは(自分の著作以外は)あまり宣伝等はしない方針だったりします。しか~し! この本だけは全身全霊をかけて宣伝させて頂きます。(一応、わたしが解説を書いているので、完全に無関係というわけではありません。)

 廣宮孝信氏「国債を刷れ! 『国の借金は税金で返せ』のウソ」(彩図社)
http://www.amazon.co.jp/dp/4883926788/

 発売中のVoiceが載っていない割に、未発売(発売が2月18日)のこちらの方は、すでにamazonに掲載されていました。amazonには未だ表紙の方がUPされていないので、本エントリーに掲載しておきます。ちなみに、
 「え、この表紙って・・・。『○○××!』に似ていない?
 は、禁句とさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。
 この本の凄いところは、皆さんが常々疑問に思われている事柄、
「結局、日本の巨額公的債務(政府の借金)は問題なのか、そうではないのか?」
「現在の日本は、この経済危機と立ち向かうためにどうすればいいのか?」
 について、パーフェクトな回答を与えている点です。
 本書で解明されるキーワードを羅列すると、
「政府発行紙幣」「財政破綻」「日本銀行」「中央銀行による国債引受」「GDP成長」「公的債務対GDP比」「インフレーション」「GDPデフレーター」「国家のバランスシート」「通貨発行益」「財政支出」「積極財政派(麻生首相など)」「構造改革派(中川女など)」「増税派(与謝野など)」「ジンバブエのハイパーインフレーション」「日本のデフレーション」
 などなど、今まで分かってたようでわかっていなかったキーワードを整理し、「他国と中長期の時系列で」比較をした上で、日本の進むべき針路を描き出しているのです。
 実は、解説まで書いておきながら何ですが、わたしは著者の廣宮氏とお会いしたことはなかったりします。つまり互いに著作を読んだだけの関係なのですが、率直に言って氏の才能に嫉妬しました。そのくらい凄い本なのです。
 本書の話題(と言うか、日本の公的債務問題の話題)は、しばらく(隔日くらいで)続きます。

 麻生・メドベージェフ会談を控え、度肝を抜くニュースが二つ入ってきました。

ロ首脳会談18日開催へ 首相、サハリン訪問
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020901000281.html
 河村建夫官房長官は9日午前の政府与党連絡会議で、国会の了解が得られれば、麻生太郎首相が18日に日帰りでサハリン島を訪れ、ロシアのメドベージェフ大統領と首脳会談を行う方針を明らかにした。
 会談では領土問題が主要議題になるとみられる。18日はサハリンで液化天然ガス(LNG)の対日輸出開始記念式典が開催される。』

 まさか事前にずばり「領土問題」という単語が出るとは思いませんでした。

ロシア、民間債務の繰り延べ要請へ 外国銀と交渉、最大36兆円
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090210AT2M0903E09022009.html
 ロシアが民間債務の返済繰り延べ交渉を、欧州をはじめとする外国銀行に要請することが9日、明らかになった。銀行業界幹部によると、対象となるのは最大4000億ドル(約36兆円)。既に繰り延べの案を政府に提出した。交渉を始めることについては一部外国銀行の賛同を得ているという。金融危機で民間債務の繰り延べを政府として要請するのは初めて。(後略) 』

 債務の返済繰延要請って、要するに民間債務のデフォルトでしょう。(ちなみに、いわゆる国家の経済破綻を意味する「公的債務のデフォルト」とは違います。)本日の日経国際面によると、ロシアの金融機関はすでに借換が困難な状況にあるとのことです。
 少なくともロシアは、公的管理化の銀行がサムライ債をデフォルトしたアイスランドに近いレベルにまで状況が悪化しているということになります。しかし、崩壊速度が早すぎでしょう、幾らなんでも。
 これも全ては、大前氏が「ロシア・ショック」なんてロシア経済絶賛本(念のため、内容は結構まとも)を書いたためなのでしょうか。何というか、日本の経済評論家って、他国経済については常に後追いで執筆しているため、出版時にはすでに情報が時代遅れになっているケースが凄く多いと思います。
 日本経済については、結構先取りで書きまくるんですけどね。(主に破綻論を)
 まあ、全く当たらないのはどちらも同じなのですが。

【追加 Voice3月号 amazonに載っていました】
http://www.amazon.co.jp/dp/B001QCGI1Q/
 情報くれた方、ありがとうございました。m(_ _)m

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