【緊急追加】小沢氏側団体捜査へ 西松建設献金巡り規正法違反の疑い
http://www.asahi.com/national/update/0303/TKY200903030171.html

"ともだち"の正体 前編 からの続きです。
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/25141136.html
 
 またまた話が変わりますが、損益計算書上で売上総利益、いわゆる「粗利益」を高めるには、どうしたら良いと思いますか。
 粗利益は「売上-売上原価」なので、売上を伸ばすか、売上原価を削減すれば粗利益も高まります。逆に言えば、粗利益を高めるのに、必ずしも売上を伸ばす必要はないということですね。売上が一定、もしくは減少傾向でも、それ以上に売上原価を削減すれば粗利益は大きくなるわけです。
 この売上原価ですが、製造業の場合は以下の計算式で求めることができます。

■売上原価=期首の製品棚卸高+当期の製造原価-期末の製品棚卸高

 すなわち、期末の製品棚卸高が大きくなればなるほど、売上原価は小さくなるわけです。売上原価が小さくなるということは、前述したように粗利益を高めることを意味しますので、「期末の製品棚卸高が大きくなれば、粗利益が高まる」が成り立つことになります。
 期末の製品棚卸高とは、要は製品在庫のことなので、製造業の場合は「製品在庫を増やせば増やすほど、粗利益が高まる」というわけです。つまり、業績の悪化に苦しんでいる製造業であれば、在庫を拡大することで売上原価を下げ、利益を伸ばすことが「損益計算書」上は可能ということになります。
 もちろん、在庫とはずばり資金の固定化を意味していますので、損益計算書上は利益が出ているにも関わらず、現金がなくなり「黒字倒産」などという間抜けな羽目に陥るかもしれません。トヨタの「かんばん方式」ではないですが、バブル以降の日本の製造業では「在庫=悪」の認識が広まっていますので、実際に在庫を拡大して利益を嵩上げする企業は少ないでしょう。
 しかし、もしも次に赤字を出すと倒産と、例えば銀行に言われていた場合にはどうするでしょうか。将来的に苦しむことが分かっても、目の前の決算のために在庫を拡大する誘惑を、経営者ははねのけることができるでしょうか。
 さて、在庫を増やせば利益が増えるということは、逆に言えば在庫を減らせば利益も減るわけです。前四半期以降の日本の製造業が在庫を削減し、大赤字を出しているのは御存知の通りですが、これは日本企業の財務が比較的健全で、余力がある(赤字を出しても倒産しない)からこそ可能なのです。

 というわけで、先日の「崩壊する世界、繁栄する日本 前編」で新日鉄の三村会長が言っていた「良い赤字」の説明をさせて頂きました。 
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/25017274.html
 「良い赤字」と四文字で書ける言葉であっても、上記の背景を知っているのと知らないのでは、受け取る側の「ベネフィット」が全く違いますよね。
 日本のマスメディアは例により「トヨタ、○○億円の巨額赤字!」系の報道しかしないので、各メディアの見出し、すなわち"ともだち"の正体を暴く「機能」を日本人は切実に必要としています。
 本ブログは、その機能をわずかながらも提供できているので、アクセス数が順調に伸びていったのではないかなあ、などと考えた次第です。

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