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予告! 日本の3月15日 田植え祭 続報をお待ちあれ!

 最近、日本のマスメディア、と言うか日本の知識人の幼稚性こそが、日本が抱える最大の問題であると考え始めています。
 増田悦佐氏は新著「格差社会論はウソであるhttp://www.amazon.co.jp/dp/4569703666/ )」において、「魔女狩りは、やめよう」と書いていらっしゃいます。要は、日本の問題は基本的に解決可能なものばかりなので、「誰々のせいだ」という後ろ向きの責任追及論は止めましょうという話です。正しい認識の元に、正しい解決策を打っていけばいいだけの話であり、無意味な責任追及論は、逆に日本の強みを消しかねないという論調で、筆者は大変共感する部分が多いです。
 基本的に増田氏の著作は、基本的に数字データを元に「正しいソリューション」を解き明かすもので、実は筆者は増田氏の大ファンだったりします。氏が最新作の中で、筆者の著作(注:トン韓)から引用をしている箇所を読んだ日には、かつてない幸福感に包まれたものでした。
 しかし、なぜよりにもよって、トン韓・・・。・・・まあ、別にいいんですが。
 氏の書いている「魔女狩りは、やめよう」という主張は、いちいち責任を追及しあい、がなり合うことが苦手な日本人には、素直に受け入れられるものだと思います。何というか、若干血の気が多い筆者に比べ、増田氏は本当に大人で、素直に尊敬できる方だと思っています。
 が、その氏でさえも日本の「マスメディア」及び「知識人」の幼稚性は手に余るようで、論調がいきなり無茶苦茶に辛口になっているので、思わずニヤリとしてしまいました。

『増田 悦佐 (著)  「格差社会論はウソである」(PHP研究所)より引用
(P126より)日本の知識人が幼稚なので、ついつい日本の大衆も世界各国の中で幼稚な人間が多いと思い込みがちだ。だが、この図式は、知識人についてだけ当てはまることであって、大衆には当てはまらない。(中略)
 そのIT産業で日本の国際競争力が二十三位に落ちたことだけをはやし立て、経済全体の競争力が八位(一億人クラブの中では、依然として二位)というはるかに重要な情報を隠蔽するのは、意図的なサボタージュ活動とさえ思えてくる。こうして、日本経済の国際競争力について、実際よりもはるかに低い評価が定着しているかのようなデマすれすれの情報を流しているのが、日本のマスコミの偽らざる姿なのだ。
 なんとか日本の自己評価を下げようと画策しているとしか思えない。悪いニュース、悲観的なニュースは嬉々として細大もらさず報道するが、良いニュースは黙殺していたのでは、どんなに良い国もお先真っ暗の破綻寸前国家に見えてしまう。日本のマスコミは、まるで邪悪な陰謀によって自主的に報道管制でも敷いているように見える。
「彼らは日本を没落させようという陰謀をたくらむ外国勢力の手先ではないのか?」といった疑問が出てくるのも無理はない。
 だが、心配することはない。日本のマスコミが良いニュースを取り上げないのは、邪悪な陰謀にあやつられているからではない。単に良いことを悪いことと思わせるような筆力を持ち合わせていないから、「触らぬ神にたたりなし」で、良いニュースそのものを無視するしかないというだけのことなのだから。
 この間次々に発表されていた「世界平和指数」「落第国家指数」「世界への影響」といった日本に関する好意的な報道のうち、日本のマスコミが目立つところで取り上げ、反論を試みたのは「日本人が世界一観光業者によって好まれる『ベスト・ツーリスト』賞を獲得した」というニュースぐらいのものだった。あとは完全な無視、黙殺なのだ。(後略)』

 当ブログでも「世界平和指数」「世界への影響」などは取り上げました。
「戦争国家に囲まれる平和大国 」 http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/9284638.html
「世界に良い影響を与える国 ランキング 2008年の完全版 」 http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/archive/2008/4/4
 ちなみに、「日本人が世界一観光業者によって好まれる『ベスト・ツーリスト』賞を獲得した」という報道について、日本のマスメディアは確かに「反論」しました。ニュー速+にもスレッドが立ったので、覚えていらっしゃる方もいるかも知れません。

『朝日新聞 「天声人語」(6月21日付) http://matanematane.jugem.jp/?eid=912
(前略)▼団体、個人を問わず、日本人旅行者はどの国でもだいたい歓迎される。米国の大手オンライン旅行予約会社、エクスペディアの調査「ベスト・ツーリスト2008」でも、日本人が「最良の旅人」に選ばれたという(中略)
▼ただ、ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。お金だけ落としていく風。加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす
▼旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。
 
 この意味不明な「日本人よ、観光業者に嫌がられるほど我侭たれ」という、もはや酔っ払った親父の戯言にしか読めないのが、天下の朝日新聞の「反論」でした。これが日本のクオリティペーパーとやらに掲載された記事ですので、日本の知識人の幼稚性がどれほど悲惨なレベルか分かろうというものです。
 ところで、日本のマスメディアが、日本に関する良い情報について報道をサボタージュしているのは、別に彼らの幼稚性のせいばかりではないと思います。幾つか考えられますので、箇条書きで整理しておきましょう。

日本の知識人(もどき)が権威主義で、前衛的であること。すなわち「愚かな民衆を教化してやる」という時代錯誤な勘違いを続けている。彼らが前衛的である限り、民衆は愚かでなければならず、日本は「世界に冠たる素晴らしき国」であってもらっては困るわけです。
政権交代原理主義者たちにとって、日本が「世界に冠たる素晴らしき国」であることが一般に知れ渡ると、政権交代が遠のくので困る。政権交代のようなラディカルな出来事が起きるには、一般の有権者に現在の日本を全否定してもらうことが最も都合がいいのです。
 ちなみに、わたしは麻生政権は支持していますが、自民党は全く支持していません。日本で可能な限り早く、健全な政権交代が起きる事を願っていますが、今の民主党(人権擁護法案賛成、外国人参政権賛成、解同・韓国民団・日教組などに支援される民主党)が政権を取るなどというオゾマしい事態は、ご免被ります。
■日本人は「悲観的論調を好む」という勘違いを未だに続けている。悲観的論調を続けた結果、購買部数や視聴率が減少している現実からは、目を逸らす。

 今いち陰謀論ぽくなるので省略しましたが、外国勢力、特に特定アジア勢力が日本の知識人(もどき)の悲観主義に便乗しているという点も、確かにあるでしょう。
 本テーマは、今年のメイントピックの一つにしようと考えています。ちょうど、大手新聞社もテレビ会社も経営不振で、追い詰められつつありますし。

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