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 先日、ある出版社にうかがった際に聞いた話ですが、ある有名な経済論客さんが、ご自身の雑誌への寄稿をインターネットにUpされることを拒否なさっているそうです。インターネット出身の作家としては、かなり意表をつかれたので、理由を聞いてみたところ、
インターネットで無作為に叩かれるのが、嫌だそうです。」
 とのことでした。
 理由はさっぱり分かりませんが、雑誌などのレガシーメディアで、匿名ではない論客と論争になるのは構わないそうです。何というか、不思議な感覚の持ち主だと思いました。
 雑誌などで、互いに「記名」で叩き合っても、フィードバックとしての質はあまり高くならないと思うのですが。何しろ、お互いに自分の「権威」を武器にできるわけですから。韓国のミネルバ問題を見るまでもなく、権威は論理を超越するケースがかなりあります。(注:三橋は別に「権威」を全面否定しているわけではありません。)「教授」「学者」の肩書きをもって主張する人に、一般の人は反駁しにくいですよね、JK。
 インターネットで、自分のパラメータをよく知らない膨大な人たち、すなわち自分の権威が通用しない人たちからのフィードバックこそが、最も貴重なダイヤモンドだと思います。これは2ch出身の作家という、特殊なパラメータを持つ筆者特有の感覚なのでしょうか。
 わたしは今でもフルフルの2chねらーですが、最近はコテハンではあまり書き込まないようにしています。やはり、そこそこ名の知れたコテハン(これも一種の権威です)のレスに対して真っ向から反論し、容赦なく批判するのは難しくなってしまうじゃないですか。少なくとも、わたしはそうです。
 以前、多面的分析とか偉そうなエントリーをアップしましがた、人間一人が自分の頭の中で多面的視点から物事を見ようとしても、どうしても限界があります。であれば、「名無し」の立場で自分のオピニオンを書き込み、好き勝手に論評してもらい、集団のブレインストーミングを潜り抜けた情報、すなわち集合知を見つけ出した方が、最終的に間違える確率が減り、お得というものです。
 これは別に格好つけていっているわけではなく、「新規市場開拓」がマーケティングの重要項目の一つになっているからです。既存ユーザー(読者?)だけを相手に食べていくつもりならともかく、市場拡大を目指すのであれば、自分が知らない人たちのフィードバックこそが正真正銘のダイヤモンドです。これは別に、執筆業に限った話ではないと思いますが。
 日本のマスメディアの問題の一つが、ここにあるような気がします。
 要は彼らは、黙って自分たちのイデオロギーを読み、受け入れてくれたレガシーユーザー(主流は団塊の世代)しか相手にしたくないのです。それ以外の、特にインターネットで(彼らにとって)いらんインテリジェンスを身につけた、口うるさく、細かく、「アンチ反日」なユーザーは、無視したいというのが本音でしょう。
 現実に(市場規模の問題から)そんなことは不可能なので、毎日変態新聞こと毎日新聞のように一方的にネットユーザーを叩き、反撃を食らったり、「今の若者は活字離れで莫迦になったので、新聞が売れなくなった」と、まるで韓国人のようなマスターベーションに浸るわけです。
 普通のマーケティングの考え方からしてみれば、マスメディアの課題への対処法など、簡単極まりないのですが。市場調査をして、ユーザーニーズに媚びればいいのです。「一般人に媚びるなど!」などと時代錯誤、というかマーケティングも何もない善的な自己憐憫に浸っているマスメディアから、真っ先に消えていくでしょう。一般企業で考えれば、ユーザーニーズに媚びた企業こそが生き残り、長期的に成長していきます。マスメディアが例外とも思えません。
 同じく、インターネットからのフィードバックを受ける事を拒否する論客の方も、徐々に淘汰されていくんじゃないかなあ、と思います。
 但し、わたしも人間ですから、自分の意見を一方的に叩かれ、嘲笑されれば、当然のごとくムカつきます。そのデメリットを甘受しても、インターネットで自由なフィードバックを受けることに価値を置いているだけです。念のため。
 マスメディアのフィードバックといえば、こんな記事がありました。(情報提供 hei**onさま、多謝!)


バカ番組をタレ流すTV局の改革は上層部一掃しかない
 テレビ不況、テレビの凋落がいわれているが、慌てふためいている局の上層部やTVマンは大きな変化に耳を傾けた方がよさそうだ。
 このところ、話題になっているのはニュース番組の視聴率が高くなっていることだ。再三指摘している通り、NHKの19時「ニュース7」が20%近い視聴率を記録し、テレビ朝日の「報道ステーション」が時に20%を超えることがあるなど、社会の関心事をきちんと取り上げる番組が好調である。不況で在宅率が高くなっていることとも無縁ではないが、視聴者は意外にもテレビに戻っているのだ。
 あるテレビ関係者がこう言う。
「実は局内でも話題になるのがテレビ全体の視聴率が下げ止まり、逆に上昇している点です。一時は若者のテレビ離れが急速に進んで、なのに若者向けの番組しか考えないテレビに中高年がソッポを向いて、結果的に誰もテレビを見なくなっているといわれた。テレビはネットで見る時代になるともっぱらでした。しかし、帰宅してまでネットでテレビを見ないし、自宅ではくつろぎながらまっとうな番組を見たいというのが視聴者の本音です。ニュースの高視聴率はその表れです」
 それについてはスポンサーもわかっているようだ。16日付の朝日新聞朝刊のコラム「TVレビュー」で、大手制作会社テレビマンユニオンの重延浩会長もそんな風潮について「今はスポンサーもこの報道を大切にする傾向を支持し、提供の申し出が増えている」と書いている。
 しかし、このことをまったく理解していないのがテレビ局である。上から下まで視聴率至上主義で、芸人を集めてバカ騒ぎを繰り返し、ひな壇バラエティーを連日連夜、放送している。それで視聴率に一喜一憂していることが負のスパイラルとなっていることに気がついていない。
そもそもスポンサーは視聴率だけを狙って提供しているわけではありません。TVマンはそのことを踏まえて、ニュースなりドキュメンタリーなりを制作し、視聴者の期待に応えるべきです。それで各局がジャンルの異なる番組で勝負するのが理想的です。それには上層部から変わらないとダメだし、若返りを図るしかない」(放送ジャーナリストの小田桐誠氏)
 それができないならアホな上層部を一掃するしかない。そうしないとテレビに明日はない。』


 タイトル(バカ番組をタレ流すTV局の改革は上層部一掃しかない)と結び九文字(テレビに明日はない)以外は微妙にずれている、日刊ゲンダイらしい電波ゆんゆんの記事です。突っ込みどころを整理しますと、

■報道番組の視聴率が戻っているのは、西松事件で民主党が危機に陥り、これまでテレビから離れていた麻生支持層やアンチ民主が戻ってきただけでは。(少なくとも、わたしは戻りました。そして、3/4の例のス-パーモーニングの偏向報道ぶりに度肝を抜かれたわけです。)
■テレビ局が大事にしているのは、ユーザー(視聴者)ではなくスポンサーであることを、わざわざ大っぴらに宣言しなくてもw
■視聴率至上主義なら、視聴率を下げている根本原因である、芸人集めてバカ騒ぎの番組は作らないだろ。単に企業の宣伝費減少で、まともな番組を作る予算がなくなったので、ギャラの安い芸人を集めて番組作っているだけでは。
■そもそも視聴率以外に、宣伝費を出した企業が費用対効果を図る術がない以上、スポンサーが視聴率だけを狙ってお金を出してあたり前です。「スポンサーは視聴率ではなく、良い番組に金を出すんだ」なんて、お花畑テレビマンの自慰行為に過ぎません。視聴率を狙わないスポンサーなど、存在するわけないです。何しろ、「良い番組」とやらでは、マーコムが上司に費用対効果の説明ができませんから。

 などなど、大元の原因、背景・状況説明、論旨の組み立てが無茶苦茶で、まさにゲンダイの本領発揮というところですか。正直、本ブログでゲンダイをソースに使うのも気が引けるのですが、それでも取り上げたのは最後の一言が気に入ったので。
テレビに明日はない
 そりゃそうです。


【本日の苗植え】
BPO窓口 
https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html
番組名:報道ステーション
放送局名:テレビ朝日
放送日:2009/3/23
放送時間帯:21:50-23:00
http://www.youtube.com/watch?v=MxtYZWGJsMA  <<つべ
意見:番組内で、「小学五年生の女の子から『明日(WBC決勝に)日本が勝ったら、マウンドに日本と韓国の旗を両方立てて下さい』というファックスが来た」と、古館が発言しています。
 まず、インターネットに番組のFAX番号を公開していない報道ステーションに、なぜ、小学五年生の一女の子がFAXを送ることができたのか?という疑問が生じます。本当にFAXはあったのか。もしも無かったとしたら「小学五年生」「女の子」という、一般視聴者が反駁しずらい「権威」を利用した、悪質な捏造報道ということになります。
 また、そもそもWBCはスポーツの場であって、愛国心発揚の場でも何でもありません。他国の球場のマウンドに国旗を立てる行為そのものが、人間として非常識であるにも関わらず、殊更にそれを煽るテレビ朝日の常識を疑います。少なくとも、番組上で古館が謝罪する必要がある、愚劣な報道と考えます。
 早急に調査の上、対処して頂きますよう要請させて頂きます。なお、当然ながら本意見と同じものを総務省にも送付します。


 しかし、BPOは無記名で、一人で何度も意見の送付が可能と、しかもそれを正しく公表しなければならないと、まるで「オープンにフィードバックを受け付けている」非常に真っ当な機関のようです(笑 二月まで1000やそこらだったのが、三月にいきなり意見総数十万とかいったら、ホントどうするのでしょう(BPOではなく、総務省が)。


【おまけ】
 先日のチャンネル桜出演の(三橋の)クライマックス部分「中国に飲み込まれる韓国」
http://nikonikodougadou.blog19.fc2.com/blog-entry-1388.html
 夏神さま、情報ありがとうございました。


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