『中国人と日本人は全く違う人間だが、アメリカ人には違いが分からない。地理的に近いから性格も似通っていると思っている。これほど大きな誤解はない。例えば、メキシコ人、カナダ人をひっくるめて「我々はみな北アメリカ人です」というようなものだ。メキシコ人とアメリカ人、エキスモー、フランス系カナダ人、それぞれ違うように、日本人と中国人も全く違うのである。(中略)
 不思議なことに、ちょっと付き合うと中国人を好きになるアメリカ人は多い。中国人の方が陽気だからである。逆に日本人は、家庭内や親しい友人は別として、口数が少なく、よそよそしい感じを与える。ホテル等で見かける日本人は、くたびれた博士のようである。店員は日本人も中国人も非常に礼儀正しい。無口な日本人は不気味で、どうも煙たがられる。反対に中国人はおしゃべりで、すぐに英語でおべっかを使う。日本人はそんな習慣がないから、英語を知っていてもヘラヘラお世辞を言おうとはしない。用件だけですますのである。
 上流階級の日本人は「武士に二言はない」というサムライである。サムライは名誉を重んじ、自らの言動に責任を持つ伝統を重んじる特権階級である。何を聞かれても返事はイエスかノーか、二つしかない。決して嘘をつかないから、嘘つき呼ばわりされたら刀を抜く。今日でも、そうだから、昔のサムライは「武士に二言はない」であったに違いない。
 中国は全く逆で、言葉の意味はころころ変わる。昔から、嘘つき呼ばわりされても誰も侮辱だとは思わない。そういえば、嘘とか嘘つきという言葉がない。
 日本人は誰もがきれい好きである。一目で分かる。労働者でも毎日風呂に入る。きれい好きで、玄関では靴を脱ぐし、床でも柱でも拭いてきれいにする。不潔を極端に嫌う日本人に対して、中国人は全く逆で、不潔に親近感を持っている。
 先程、ちょっとだけ付き合うと中国人が好きになる人が多いと言ったが、長らく付き合うと、圧倒的に日本人が好きになる。アメリカ人と比べると仕事が遅いが、中国人とは比較にならないくらい信頼できるし、真面目なお付き合いができる、という人がほとんどである。』
 
 これは最近の文章ではなく、1933年に書かれたラルフ・タウンゼントの「暗黒大陸 中国の真実」からの抜粋です。昨今の毒餃子事件、カンフーサッカーの醜態、チベット弾圧、聖火リレー関連の暴行・暴言と、中国人の民度の低さが全世界に改めて知らしめられていますが、日本のメディアが、この中国人の最低民度について、よく「中国が発展すれば、民度も上昇する」などとお花畑な主張をしているので、引用させて頂きました。「中国が発展すれば、民度も上昇する」なんて、「中国が経済発展すれば、民主化する」と同じく、何ら根拠もない幼稚な論理です。むしろ歴史的には、民度最低のまま、発展だけはした中国という、逆の事例を山ほど持ってこれます。
 1933年のタウンゼントの文章を読むと、今の中国人が、当時と何ら変わっていないことに改めて驚かされます。
 タウンゼントの「暗黒大陸 中国の真実」では、中国人や中国当局の当時の姿が鮮明に描かれていますが、根幹のところは、今の共産中国も当時と全く変わっていません。お読みになられたことがない方は、ぜひご一読をお奨めします。
 さて、中国人(及び南北朝鮮人)の性質を一言で語れと言われたら、わたしは「刹那的」と回答するでしょう。中国の輸出品の数々の事例や、日本人には信じがたい巨額の汚職を見るまでもなく、中国人はビジネスも人生も、本当に刹那的です。
 もし「毒菜」を輸出したりしたら、この先のビジネスはどうなるのだろう。と、普通の人は考えますが、中国人はそんな先の事など考えません。長期的視点が欠如しているからこそ、他人に害を与える製品を平気で輸出できるのです。
 この中国人の「刹那的」の原因ですが、やはり何千年も官匪に苦しめられ、明日をも知らずに生きてきた民族(厳密には民族は何度も入れ替わっていますが)である点が大きいでしょう。今の中国共産党員もそうですが、中国の官僚や権力者は、基本的に民衆を搾取し、自分を富ませることしか考えていません。
 ちなみにタウンゼントの時代の官僚、権力者たちは、共産革命により権力層から引きずりおろされ、殺されるか、最低層の身分に落とされました。それに成り代わったのが、共産党員というわけです。
 と言うか、既存の権力層を暴力で引きずりおろし、代わりに貧民や貧農が権力層につくことこそが「共産革命」なのです。長年、官匪に苦しめられてきた貧農たちには、「共産革命」がとても魅力的に映ったであろうこと、疑いありません。権力層に対する昔年の恨みを晴らした上に、自分が新たに権力層に入り込めるチャンスなわけですから。暴動だろうが殺人だろうが、何でもやるでしょう。
 共産革命の場合、ソ連も中国もそうですが、それまでの権力層を皆殺しにして、プロレタリアート(無産階級)が権力層に成り上がりました。当然、新しい権力層は、今度は自分が引きずりおろされてはたまらないので、「自分たちを守るため」に軍隊を持つことになります。
 こうして、人民解放軍は中国の軍隊ではなく、中国共産党の軍隊となったのです。人民解放軍が中国国民を(六四天安門事件などで)平気で虐殺できるのは、彼らが中国国民にではなく、共産党に属しているからなのです。

 共産革命が起きる前提条件は、膨大な貧民層がいること、及び権力層による搾取が酷いこと。 
 こう考えると、現在の世界で新たに「共産革命」が起きる条件を満たしている国は、二つしかないですね。
 もちろん、中華人民共和国と朝鮮民主主義人民共和国です。