本日放映予定だったサンデープロジェクトの「李明博政権の異変(仮)」は、残念ながら内閣改造のニュースのせいで放映が延期になってしまいました。
 サンプロ出演(厳密には放映)はなかなか実現しませんが、ちょっと面白いお仕事を貰いましたのでご報告いたします。かのSxxxO編集部の方から、中国特集への原稿の執筆の依頼を受けました。掲載はSxxxO17号だそうです。ちょうど「ドル崩壊!」の校正作業が終わったところですので、頑張って書いてみようと思っています。

 さて、本日から何回かに分け、毎日変態新聞を丸裸にして、変態新聞社の倒産時期を推定するエントリーを掲載していきます。
 中小企業診断士の主要業務である企業診断ですが、始めに財務諸表などにより企業のマクロ的な(全体的な)状況を見極め、そこから製品戦略や人事戦略、マーケティング戦略などのミクロへとブレイクダウンしていきます。お察しの通り、わたしの処女作である「本当はヤバイ!韓国経済」は、この手法を用いて韓国経済を分析したものです。
 一般の企業診断の場合は、分析した後に企業を改善するためのコンサルティングフェースに入るのですが、もちろん毎日変態新聞にそんなことする気は毛頭ありません。分析が終わった後は、毎日変態新聞の倒産を早めるためにはどうするべきかコンサルティングしていく予定です。
 ちなみに、2Chのニュー速+で何度か毎日変態新聞の財務分析が載ったことは知っています。が、わたしはその分析を(故意に)見ていません。わたしの分析が終了した後で、それら2Chの分析と比較すると、より幅広い視点から毎日変態新聞の実態が掴めると思ったのです。

 まずは財務分析の前に、毎日変態新聞の英文サイトに関する報告書について振り返り、改めて今回の情報テロについて理解を深めましょう。どうせまもなく変態新聞のWebから「お詫び」が消去されるに決まっていますので、以下のサイトに全てアーカイブしてあります。(お盆を利用して、英文のお詫びや変態記事も、全てバックアップとしてHPに掲載していく予定です)

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_09.html#Owabi080720

 毎日変態新聞は、一連のお詫びの後に以下の通り記事掲載プロセスを説明しています。

『内部調査の結果、問題のコラムは掲載の際にほとんどチェックを受けず、社内でも問題の大きさに気づかずにいたことがわかりました。何度もあった外部からの警告も放置していました。』
『「WaiWai」は既に閉鎖しておりますが、過去の記事を転載しているサイトなどが判明すれば、事情を説明し、訂正や削除の要請を続けていきたいと思います』

 前述したように毎日変態新聞が英語で全世界に垂れ流した記事は、「新世紀のビッグブラザーへ」ホームページに全て永久保存する予定ですので、是非、当方にも「訂正」や「削除」の要請をしてください>毎日変態新聞 要請文や訂正依頼のスキームは全て公表し、どれほど毎日変態新聞が記事の回収にやる気がないか、衆目に晒して差し上げますから。
 さて、本題の報告書の話題に戻りますが、毎日変態新聞は
 『「製品」について製造工程で殆どチェックせず製品の瑕疵について社内でも問題の大きさに気がつかず何度もあった社外からのクレームを無視し』問題を拡大させたわけです。言わば、中国の食品テロ企業「天洋食品」が、殺人餃子を製造工程のチェック無しで日本に出荷し、被害を受けた日本人からのクレームを無視し、社内でも問題視しなかった、この構図と全く同じに思えますが、いかがお考えですか、毎日変態新聞さん。日本企業がこのような無責任というか、明らかなテロ行為を一般消費者に対し行った場合、あなた方はどのようにその企業を吊るし上げ、倒産に追い込みますか? 
 毎日変態新聞の報告書の要点を続けます。

『担当記者は、ニュース翻訳の傍ら、1日1本のペースで「WaiWai」の記事(600語程度)を更新し、雑誌の選択も1人でした。途中から、英字紙時代の「WaiWai」に記事を書いていた外部の外国人ライター1人も執筆に加わり、担当記者が週7本、外部ライターが週1本のペースで記事を更新。その中に、性風俗などに関し、掲載すべきでない記事が多く含まれていた。』
一方、著作権について、担当記者は知識も理解も十分ではなかった。
 「WaiWai」の執筆に加わった当初、ベテランの外国人ライターから「我々がやっている引用は許容範囲だ。単なる翻訳でなく、解説や説明も入れているから」と言われ、十分に検討しないまま大量の翻訳を繰り返していた。読者を引き付けようとして、元の雑誌記事にない個人的な解釈を盛り込むケースもあった。』
『「時々はウェブサイトでチェックしていたが事実上、記者に任せていた。記事選択のチェックをすべきだった」。06年4月に就任した高橋弘司編集部長(役職停止中)は、そう反省の弁を述べる。』
外部からも「WaiWai」の問題点を指摘する意見が寄せられていた。
 昨年10月、米国在住の大学勤務の日本女性から内容を批判する英文メールがデジタルメディア局に届いている。「正確さについて保証しない」との断り書きがあっても掲載すべきでないというもので、理由として▽論理的に考えれば記事はウソに違いないと思う▽日本文化をよく知らない人たちに誤解を与える――ことを挙げた。
 このメールは当時、担当記者も目にしていたが具体的な対応は取らなかった。(中略)
 今年3月にも国内在住という人から日本語で「WaiWai」の内容に疑問を投げかけるメールが届いたが、同様に顧みられることはなかった
 この2本のメールの内容は、記者だけでなくデジタルメディア局内の他の人にもメールで知らされた。そのリストには局長や局次長、部長ら幹部も含まれていた。』

 何気に毎日変態新聞は、自らが著作権を無視していたことも認めているんですね。大した報道機関ですね。それではわたしが毎日変態新聞を倒産させることを目的に、これまで、そしてこれからも記事を引用しまくることに文句を言えませんね。何しろ、自ら著作権を無視していたわけですから。わたしもライアン・コネルと同じく、ただの引用ではなく、解説や説明を入れているので「許容範囲」ですね、「許容範囲」。
 さて、導入部ということでざっと毎日変態新聞の問題悪化までのプロセスを見てきましたが、とにかくはっきりしているのはこの報道機関の危機管理能力の無さです。どんな企業であっても瑕疵、問題のある製品を出荷することはありますが、それにどのように敏感に対応するかにより企業や経営者の価値は評価されます。つまり、毎日変態新聞は、変態記事を世界に垂れ流したこと自体よりも、その危機管理能力の無さ故に、この世に存在する価値が無く、他メディアの危機感を呼び起こすためにも潔く倒産するべきなのです。
 事が大きくなるまでの流れを、まとめてみましょう。

■ライアン・コネルが変態記事を英文で世界に垂れ流すことをチェックする機能が無かった
■何度も外部から問題を指摘されていたにも関わらず、それに対応する機能が存在せず、実際に対応しなかった
■ネットで大騒ぎになり、ようやく内部でも問題視をしたが、最初に「文句を言う奴らには、法的措置を採る(訴える)」という態度をとり、多くの日本人を激怒させた
■変態記事に直接の監督責任がある、元デジタルメディアの責任者だった朝比奈を社長に昇格させた

 これを一般の製造業に置きかえてみましょう。

■社員の一人が故意に他人に害を及ぼす製品「殺人餃子」を出荷し続けていたが、それをチェックする機能が無かった
何度も外部から製品の害について指摘を受けていたが、それに対応する機能が存在せず、実際に対応しなった
■ネットで大騒ぎになり、ようやく内部でも問題視をしたが、最初に「文句を言う奴らには、法的措置を採る(訴える)」という態度をとり、多くの日本人を激怒させた
殺人餃子を製造していた事業部の責任者を社長に昇格させた

 もしもこういう製造業が本当にあったとしたら、毎日変態新聞さんはこの企業についてどのような記事を書きますか?

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