三橋貴明診断士事務所を開設しました。お仕事のご依頼はこちらから http://takaaki-mitsuhashi.com/
SPA 3月17日号(P114)に「緊急出版 『さらば日本悲観論』世界経済崩壊でも日本が繁栄するワケ」が掲載されています。
予告! 日本の3月15日 田植え祭 続報をお待ちあれ!

あと四日!

 おかげさまで当ブログが昨晩、目出度く200万アクセスを突破しました。これも全ては当ブログをご訪問頂き、盛り上げて下さった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
 と、前回(100万アクセス時)と同じ挨拶で始めてみましたが、あの時(2008年12月2日)からまだ3ヶ月しか経過していません。100万アクセスまでが9ヶ月、そして200万アクセスまでが3ヶ月。当ブログへアクセスされる方々が日に日に増えていることが分かり、大変嬉しく思います。
 前回の100万アクセス時と同じく、この三ヶ月と少しの期間を振り返ってみたいと思いますが、2009年3月3日以前とそれ以降では、社会情勢がまるで変わってしまいました。3月4日に格好つけて「2009年3月3日の意味 」などというタイトルのエントリーを書きましたが、2009年の雛祭りは、真実「歴史を変える」レベルの重要性を持つかもしれません。
 民主党、マスメディアが次第に追い詰められつつある中、昨日も度肝を抜かれるようなニュースが飛び込んできました。

財務相:景気回復へ積極財政派に宗旨替え-赤字国債追加も容認
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=adWbeekfebOc
 3月10日(ブルームバーグ):財政再建派の代表格として財政規律の重要性を訴え続けてきた与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は10 日、急速に悪化している国内景気を下支えするため、これまでの財政再建路線を一時棚上げし、積極財政路線への「宗旨(しゅうし)替え」を宣言した。
 財務相は同日午前の閣議後の記者会見で、「長い間、財政規律を守ることをやってきたが、財政規律派の仕事は昨年末の中期プログラムの策定でとりあえず一時中止。今は経済回復のためにあらゆる政策手段を取るという、世界各国の一般的な合意に沿って行動する」と言明した。
 来年度予算成立後に本格的に検討する追加経済対策の財源についても「あらゆる手段を容認するという意味だ」とあらためて強調し、建設国債だけでなく赤字国債の追加発行も辞さない構えを明確にした。 (後略)』

 あの、与謝野財相が積極財政派に宗旨替えとは・・・・。お分かりとは思いますが、当ブログにおいて、筆者は個人的に気にいっている人にのみ「首相」「財相」「氏」などの敬称をつけますが、それ以外は基本的に呼び捨てです。これまで通りの与謝野氏であれば、財相だろうが三大臣兼任だろうが「与謝野」と呼び捨てにしていたところですが、喜んで「与謝野財相」と呼ばせて頂きます。
 ブルームバーグの後略部にあるように、「筋金入り」の財政再建派であった与謝野氏が積極財政派に宗旨替えした意義は、途轍もなく大きいです。もしかしたら、あの財務省がついに方針を転換したのかも知れません(そこまでいくと、望みすぎのような気がしますが)。
 あるいは新自由主義やリバタリズムの本家本元だったアメリカが、コロッと財政拡大&保護主義に宗旨替えしてしまったので、財務省や与謝野氏もそれに合わせただけかも知れません。筆者としては、それはそれで別に構わないと思います。対米追随の宗旨替えだろうが何だろうが、結果さえ良ければそれでオッケーです。特に政治や経済の世界においては、頑固に初心貫徹して滅亡する方が愚かというものです。

 さて、それでは2008年12月から2009年3月までを振り返ってみたいと思います。ちなみに前回も書きましたが、当ブログの過去エントリーは「http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/blog.html 」に整理してあります。ご興味がある方は内容も含めてご覧下さい。

08年12月(2008年12月3日「スムージング・オペレーション」~2008年12月31日「2008年3月6日の筆者の予想」まで)
 2008年12月で一番思いでに残っているのは、やはり「『メリークリスマス!麻生首相』祭り http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/21288749.html  」ですね。
 すでに何度か書きましたが、この前日のエントリー「麻生首相の現状認識能力  http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/21247928.html  」における皆さんのコメントがあまりにも悲痛に満ちており、「何かできることないかなあ~」と30分だけ考えて始めた祭りが、あれほどの規模に拡大してしまうとは! 一番大きかったのは2chの大規模オフ板との連携だと思いますが、色々な意味で有意義なイベントでした。
 あ、あと、この月に筆者が独立し、「三橋貴明診断士事務所」を立ち上げたのでした。もはや遠い過去のような気もします。

09年1月(2009年1月1日「危機がひらく未来へ」~2009年1月31日「韓国の08年12月度国際収支」まで)
 今にして思えば、1月は「ドルの危機」が最初の絶頂を迎えた時期のような気がします。ドル円為替レートも1月初めに90円を割り込み、2月頭にかけて80円台がしばらく続きました。
 改めて振り返ると、オバマ新政権の政策も不透明で、かつ今後発行される大量の米国債が、果たして順調に消化できるかどうか誰もが不安を持っていた気がします。その後、巨額米国債がきちんと消化されると、ドル円も90円台後半まで戻しましたね。
 ちなみに、筆者はこの月はひたすら執筆に勤しみ、単行本3冊分(&Voiceと正論分)の原稿を書き上げた挙句、腰を痛めました。(もう直りましたが)

後編に続く
http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/25471062.html