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 今週、とある会場で櫻井よしこさんの講演を聴きました。あれ、自分も聴いた、と思い当たった方は、多分わたしと同業者です。
 昨日から本日に掛け、韓国では

『3連休開始、牛肉再交渉求め72時間デモに突入
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2008/06/06/0800000000AJP20080606000200882.HTML
大統領室長・青瓦台首席秘書官、一斉辞意表明
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/06/06/0200000000AJP20080606001700882.HTML

 と混乱が続き、中国の四川では唐家山の地震湖が土壇場の状況になってきているのですが、

『満水まで40センチ、流出間近 土砂ダム、25万人が避難
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008060601000763.html

 両方とも現在進行形で事態が動き続けており、未だ結末が見えない状況なので、後日の宿題とさせて頂きます。
 さて櫻井さんのお話に入る前に、ここ三ヶ月の主要国の株価推移をグラフにしてみましたので、ご覧下さい。何気に日経が妙な元気を見せているのですが、米英の株式市場もそこそこ踏ん張っています。中国は各国の動きに、全く付いていけていませんが、未だに上海株式指数が3000を切っていないのですから、御の字といったところでしょう。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_05.html#Stock080606

 このままでは、以下のブログで「ある人物」の予想ということで書いた「■中国が崩落していく期間、日本はそれほど円高にならない。若干の円安と、株高になる。その後、日本の内需が拡大し始めると、初めて円高になる。」が本当に的中しそうで、ちと悔しいです。まあ、この予想をされた方は、わたしよりもはるかに高度の情報に接する機会をお持ちの方なので、的中しても不思議ではないのですが。

http://blogs.yahoo.co.jp/takaakimitsuhashi/8710078.html

 さて、櫻井さんのお話です。櫻井さんはご講演で、主に中国問題についてお話されました。
 ちなみに情報の鮮度や深度という点では、櫻井さんのお話は、正直2チャンネラと同レベルでした。これは櫻井さんのレベルが低いというより、2チャンネラのレベルが高すぎるのでしょう。
 主な情報、トピックを、覚えている限り並べます。歴史的な話は省略し、主に現在の中国について。(当ブログを訪問されている方は、既知の情報が多いかも知れません)

■中国の大戦略は「南進(台湾を獲る)」であり、中国の全てのリソースは、この目的のために活用されている。
■中国は南進に際し、背後の憂いを無くすためにプーチン(ロシア)と国境問題について政治決着を図った。また、上海協力機構により「ロシア」「モンゴル」「インド」「中央アジア諸国」など、国境を接する諸国との関係を固めた。
■海洋的には、黄海から東シナ海を包含する第一列島線(台湾は第一列島線の中国側になる)を支配下に収める事が第一の目的だが、その期限は2010年と明確に区切られている。(人民解放軍のドキュメントに、明確に2010年と記載されている)
■更に日本までを包含した第二列島線を支配下に収めるのが最終目標だが、期限は区切られていない。
■アメリカ太平洋軍の司令官キーティング大将が、中国人民解放軍の海軍の将軍と話したときに、中国側の将軍が「我々もまもなく空母を持つ。そうしたら、わたしと君で話をつけよう。太平洋をハワイの西で分割し(第二列島線)、東側をアメリカが、西側を中国が支配することにしよう」と発言した。キーティングはジョークかとも思ったが、中国側が本気の可能性も否定できず、上院の軍事委員会でこのまま証言した。
■同じくキーティングが艦隊を香港に寄航させたいと依頼したところ、中国側は「中国のどの港に寄るものまかりならん」との返答を返してきた。腹を立てたキーティングは、空母を中心に隊列を組んで台湾海峡の台湾側を通って横須賀に帰った。この際、中国の潜水艦がキーティングの艦隊を尾行し続けた。
■台湾の国民党は「台湾が経済力をつければ、中国側も台湾に一目置かざるを得ない」を基本路線にしているが、これは完全に間違っている。中国にとって、経済力は「国家のパワー」の上から三番目でしかない(後述)。
■アメリカの大統領候補二名のうち、マケインは明確な日本派。それに対しオバマは「アジアに広い協力的な枠組みを作り、中国に責任ある立場を任せよう」という、日本人なら怖気奮うような政策感の持ち主。また、オバマ以外を見ても(民主党、共和党問わず)、マケインのような明確な親日反中の政治家は完全に少数派。例えマケインが大統領になったとしても、その他のアメリカの政治家は親中が多数派であることを、日本人は忘れてはならない。(日本人がどうするべきかについては、後述)
■中国は「国家のパワー」について、四つの力を定義している。この四つは平等ではなく、完全に優先順位が定められている。四つの力とは、上から順番に以下になる。
 1.軍事力
 2.政治力
 3.経済力
 4.文化、文明の力
 つまり、中国の国家としての基本原則は完全に軍事力が中心であり、この点は北朝鮮と何ら変わりは無い。中国がアメリカに一目を置いているのは、単にアメリカの軍事力が中国を凌駕しているからに過ぎない。また、幾ら台湾が経済的に発展しようとも、経済力は軍事力の下の、政治力の更に下の力に過ぎない。幾ら台湾が経済力を身につけようとも、殆ど何の効果も無いだろう。これは、現在の香港の状況を見れば、一目瞭然である。
■オーストラリアの現首相であるケビン・ラッドは、完全に中国に取り込まれた一例。中国はケビン・ラッドを取り込む際に、四番目の「文化、文明の力」を活用した。
■中国が近々行うであろう南進に備え、日本はどうするべきなのか。特に、アメリカ大統領がオバマで、副大統領が媚中派のヒラリーなどという悪夢の状況の場合、果たして日本は中国の攻勢に対し、どのように準備をしておくべきなのか。
 憲法改正は当然ながら粛々と進めなければならず、集団的自衛権についても解釈を定めなければならない。が、これは遅々として進まず、現実の南進に間に合うかどうかは定かではない。(何しろ、期限が2010年)
 日本が今、行うべきことは、行わねばならないことは、「価値観の発信」である。日本ほど民主的で、言論の自由が(ありすぎるほど)ある国は、世界に例が無い。これは現在だけではなく、近代以前の江戸時代から脈々と受け継がれた伝統である。民主主義や自由主義などの言葉は確かに江戸時代にはなかったが、かの時代に生きる日本人たちは確かに自由を満喫し、独裁的な政権も存在していなかった。
 日本人は自分たちの立場と力を自覚し、明確に世界に対し「言論の自由」「報道の自由」「民主主義」などの価値観を訴えていかねばならない。世界、特にアジアの各国もそれを待ち望んでいる。軍事的に対抗するのはもちろんだが、日本は自らの秀でた「文化、文明の力」をフルに発揮し、世界に価値観を発信していく必要がある。(櫻井さんの話は、ここまで)

 ここでわたしが思い出したのは、三つの調査結果です。

エクスペディア・ベストツーリスト 2008
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_05.html#tourist_rank2008
英誌エコノミスト調査部門EIU発表「世界平和度指数」2008年
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_07.html#GPI08Rank
BBC調査 世界に良い影響を与える国2008年
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_05.html#BBC008

 二年連続で「世界最良の観光客」に選ばれ、世界平和度指数で第五位、人口5000万人以上の大国としては、圧倒的な首位。世界に良い影響を与える国BBC調査で、三年連続世界一位。恐ろしく品がよく、行儀がよく、平和で、治安がよく、人権尊重が最高レベルで、継続的に世界に良い影響を与え続けている日本に対し、中国はどうか。
 わたしたち日本人が正しい情報、正しい価値観を発信したとき、中国は死に物狂いで反論してくるでしょう。そのとき、評価最悪の中国と、圧倒的な高評価のわたしたちと、世界の人々はどちらを信じるでしょうか。別に答えを言う必要があるとも思いませんが。
 こうして「情報」を整理し、並べてみると、焦点が明確になるでしょう。最終的な国力とは、間違いなく民度、その国に住む人々のレベルなのです。
 
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追記:今、こんな報道がある事に気がつきましたが、わたしが聞いた講演は↓とは別口です。お元気ですね、櫻井さんは。

首相の対中姿勢を厳しく批判 櫻井よしこ氏、群馬「正論」懇話会で
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080606/plc0806062123008-n1.htm