珍しく毎日新聞にまともな記事が載っていたので、ご紹介します。

http://mainichi.jp/area/okayama/news/20080417ddlk33070512000c.html
『きび談語:少年事件を取材していると… /岡山
 少年事件を取材していると、とんでもない“ご意見”に触れることが多くうんざりさせられる。例えば「ゲーム脳」。科学的な疑義は数多く出されているが、犯罪統計的にも納得できない学説だ▲少年事件の初歩中の初歩なのだが、少年による殺人が多発したのは、「近所付き合いが濃密で、誰もがしかってくれた」昭和30年代だ。そこから、減少の一途をたどっている。ゲームやインターネットの進歩と少年事件の件数が反比例するのはなぜなのか▲思いこみで事件を語ることは有害以外の何ものでもない。キレる子供は昔もいたし、今もいる。統計から見えてくる課題を見落とすことがないようにしたい。【石戸諭】』

 そうなんです。実は、日本の少年犯罪は長期で見ると、終戦後の十年ほどをピークに、一貫して減少傾向にあります。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_03.html#Shonen
 短期的に見ても、平成12年に若干反転し、平成15年にピークアウトし、それ以来明確な減少傾向を見せています。刑法犯罪に占める少年犯罪の割合も、着実に減り続けています。
 日本のメディアのように「少年犯罪の数は減っても、少年による凶悪犯罪は増えている!」などと知性の欠片も無い理屈を言うなかれ。少年による凶悪犯罪件数も年々確実に減り続け、平成19年はここ10年間で最低となっています。
 え、上のデータは「検挙人数」で、「犯罪件数」ではないと? 警察の検挙能力が落ちているので、検挙数は減っているが、犯罪件数自体は増えていると?
 こういう主張をしたい方は、検挙数の減少ペースを上回る速度で、警察の検挙能力が落ち続けており、少年犯罪の件数自体は増えているということを、データで持って証明して下さい。
 まあ、それ以前に警察庁はきちんと少年犯罪件数の統計もとっています。少年による刑法犯数も、減り続けているのが現実なのです。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_03.html#hanzaitoukei

 ちなみに、成人犯罪にしろ少年犯罪にしろ、犯罪が減少している先進国というのは、日本以外には殆ど例がありません。(特に長期)
 アメリカ、イギリス、ドイツなどは、第二次大戦直後に比べ、犯罪率が軒並み三倍超にまで上昇しています。(同じ期間、日本の犯罪率はほぼ半減)

 日本で少年犯罪が減り続けているにも関わらず、世間で少年犯罪(特に凶悪犯罪)が増え続けている印象があるのはなぜでしょうか?
 もちろんメディアが統計を無視したいい加減なな報道を続け、一部の凶悪犯罪をクローズアップし、結果的に印象操作を行っているからです。(広島の事件とか、広島の事件とか、広島の事件とか)
 はっきり言って、日本で増え続けている犯罪カテゴリーは、外国人犯罪だけです。
 前にも書きましたが、日本の治安を更に高めたいのであれば、犯罪率が高い外国人(中国人、韓国人、ブラジル人など)のビザを強化すれば良いだけなのです。こういう現実をスルーして、あたかも日本の治安が悪化したような風潮を広めているメディアの報道姿勢は、それこそ犯罪的だと思います。 
 一つのアジアだとか、グロバーリズムだとか言って、犯罪率の高い中国人、韓国人の受け入れを拡大しようとしているメディアは、日本の治安悪化に荷担しているということを知るべきでしょう。