この時期になると新たな人間関係が始まる。転職した人、部署を移動した人いろんな方がいるだろう。
僕の働く会社にも新卒、中途合わせて6人くらいの方が入社してきた。
すでに何日か経ち同じ部署になった方とコミュニケーションを取ることが出来ている。
全く知らない会社に入ってきて不安な気持ちがあるはずなので誰かと会話をすることで自分の居場所だと思うことが出来るはずだ。
そんなことを考えて積極的に話しかけるようにしている。今考えると成長したものだ。この会社に入社して10数年経つが人見知りが故に同じ部署でも指導する担当じゃないとなかなか話しかけることが出来なかった。朝の始業前の時間それぞれの場所で始まりを待っているがわざわざ自分から話しかけに行くことはなかった。そして仕事中も気さくに声をかけてあげればいいもののどこか考えてしまう。今は一生懸命に仕事をしているからやめておこう。そもそも仕事中に話をするのは良くない、周りにも見られている。そんな感じで自分に言い訳をして行動できなかったのだ。もちろんだらだらと長く会話するのは良くない。しかしちょっとくらい声をかけるのは全く問題ないはずだ。単に自分に言い訳をして逃げているだけだ。コミュニケーションに苦手意識があるとそういうところがある。気が付けば一か月以上すれ違うだけで話さないこともあった。まあ他にも人はたくさんいるのでその人からすればまだ話したことのない中の一人というだけだ。
もしも自分が転職した時を考えてみると一番わかりやすい。先ほど話したのは迎える側だ。今回は迎えてもらう側の視点だ。
どう考えても笑顔で気さくに話かけてくれた方が嬉しい。その会社に早く馴染めるだろう。そして何日か経ちすれ違うだけの人がいたらどうだろうか。僕だったらちょっといろいろ考えてしまう。話しかけてくれないということはちょっと気難しい人なのかな。嫌われているのかな。僕の性格ならネガティブな方へと考えが行ってしまうだろう。人見知りだからと理解するには時間がかかりそうだ。つまり人見知りを言い訳にしていては良くないと今は思う。まあ年齢が上がり、入ってくるのが年下になっているからそう言えるのだろう。積極的に話しかけるのは盛り上がらなかった時にちょっと気まずい思いをしそうなので勇気がいるがやるしかない。そうしないとお互い会社で会った時にちょっと気まずくなる。
さて入社してきた方について書いてきたけど、実はそれほどうれしくない所がある。その理由は前年度辞めていった人が多くて今回入ってきた方もどうせ辞めていくんだろうなと心のどこかで思っているからだ。
辞めていった方のほとんどは給料の事だと思っている。以前にも言ってきたが僕の会社では残業をしないと本当に給料が少ない。しかし毎回残業できるほど仕事がないのだ。以前はそうではなかった。だからまだよかったが、今は定時で帰る方が多い。僕は必死に仕事を見つけて残業をしているが数年前に入社した子は毎回定時だ。彼と話しているといたって普通だけど、正直大丈夫かなと心配だ。彼の年齢の時の自分の給料を思い出すと結構きつい。僕の時は残業ができていたからまだいいがそれがないとなると結構悲惨だ。ただ10年以上違うので会社としてももうちょっと給料を良くしているのかもしれないので実際の所は分からない。ただ常にどこかで辞めるかもしれないなと思っている。過去にも仲の良かった後輩が急にやめていったので心の準備は常にしておかなければならない。
ニュースで今年の春闘は満額回答とやっていたがその流れが大手以下にも来て欲しいものだ。
このままではまたどんどん辞めていき、そして来年また補充となるだけ。もっと働き甲斐のある会社にしてほしいと思う。
そもそも僕が転職をして求める給料をつかみ取ればいいだけだけど、なんせ自信がない。面接でアピール?うまくできる気がしない。そして入社できたとしてもまた一からの人間関係の構築が待っている。今の僕にはハードだ。ただ諦めているわけじゃないけどね。今の会社しかないと思ったらもっとハードになっちゃうから日ごろから苦手に挑戦するようにしている。まあ大したことじゃないけど。小さなことの積み重ねが大事。