『香醋(こうず)』などで知られる健康食品通信販売会社「やずや」(福岡市)が来春入社に向けた採用試験で、動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」に自己PRを投稿するよう指示したところ、受験学生の1人が投稿方法を誤り、誰もが閲覧可能な状態で投稿され、2ちゃんねる掲示板に晒されるなどの被害が起きていたことが、わかった。
http://matinoakari.net/news/it/item_74136.html
P2Pなどのデータ流出ではない、個人のパソコン操作ミスでの事件だが、ネットでは「自分でアップロードを間違えたのだから自業自得だ!」とする意見と「危機管理が出来ていない企業の配慮不足だ!」という意見がぶつかり合っている。
今や携帯やカメラであっても高画質の動画が取れるようになっているので、撮影することの垣根はだいぶ下がり、若い人ばかりでなく、お年寄りでも肝がんに動画撮影は可能となった。
しかし、その後の編集やアップロードなどはある程度の知識や経験がないと、扱いは難しい。
海外では就職のための「自分のアピール」に顔写真の公開も普通に行われているが、国民性や国土面積の違いからだろうし、狭い日本では気軽に「誰もが見られる所に」個人情報を晒すのは怖いだろう。(特に女子は)
今回のアピール方法も、本当に企業側が真摯に良い人材を捜そうと考えていたのだとしたら、多分色々な場所の人事担当が自分の時間配分で検討できるというメリットはあるのかも知れない。DVDに焼いて送ったのでは出来ない利便性であることは確かだ。
だが、人事がまとまって検討するだけのことならば、DVDから見るという手間を惜しんだだけの事のような気がする。
便利な使い方の出来るネットがこのような事件で、活用の幅が狭まるのは残念なことだと思う。
アップする側の学生においても、試しに仮データをアップするなどの、注意深さも必要だったのかも知れない。