すっかり絶賛ネタ切れ中になってしまったので、今日はこんな言葉を取り上げてみました。
それは「カニ族」って言葉です。
「カニ族」って言葉を現在の若い人たちは知らないだろうけど・・・、と言うよりたぶん知りませんよね?(笑)
恐らく今では死語になっているのかな?
このカニ族ってのは私が若い頃に流行った言葉なんですが、横長の大型リュックを背負って旅行する若者たちのことを差して、1960年代から1970年代末当時には「カニ族」って呼んでましたね。
カニ族の言葉の由来は、列車の通路などを歩く時にリュックが横長で大きすぎて、前に進めなくてカニのように横歩きしたのでこう呼ばれたらしいですね。
私も高校生の時には特急列車なんかには縁が無くて、学割で安く購入できる周遊券を使って2週間の行程で大型リュックを背負って北海道へ蒸気機関車を撮りに行ったものでしたので、いわゆるカニ族だったんですね。
当然のことながら学生だったので夏休みなんかは暇はあるけど金は無しだったので、大型リュックを枕代わりに駅で泊まったりもしましたし、夜行列車なんかを利用して宿代を浮かしつつ移動時間を効果的に使ったりしましたが、何日かに一回は風呂に入りたいので旅館やホテルは宿泊代が高いこともあって、ユースホステルに泊まったり節約しながら旅を楽しみましたね。
時代も変わって今では夜行列車も運行が無いですし、そもそも駅自体も営業時間外はシャッターが締まったりして駅で寝ることもできなくなりましたね。
1973年当時に北海道の駅で撮った何気ないこの一枚に我々の大型リュックが映っていますね。
この大きなリュックに2週間分の着替えやシュラフなど詰め込んで、カメラバックと三脚を持って列車移動でそれぞれの駅で途中下車して、時にはカニ族の代名詞である大型リュックは駅の手荷物一時預かり所に預けて歩きで各撮影地を巡っておりました。
当時は若かったのでへっちゃらでしたが、いま同じ事をと言われても出来ないでしょう。笑
1974当時の撮影風景です。(場所は石北本線 常紋信号所)
そんな私も最近の遠征では宅急便で送れる荷物は予め遠征先へ送っておいて、身軽にカメラバックだけ手荷物で持って行くってスタイルに変わりました。
そうでもしないと大きくて沢山の荷物は列車内でも他の乗客に迷惑がられるし飛行機でも同様ですね。
時代も変わったものです。
いかがでしたか?
今回は昔を懐かしんで「カニ族」の話題を取り上げてみました。(笑)