処置室のドアが開く度に

父ちゃんのベッドを見るけど

カーテン閉まってて分からない




もどかしい


もう病院にいるのに…



待っている時間は

実際の時間以上に長く思えるものですよね



待ちに待って、ようやく

看護師さんたちと旦那

そして父と一緒に

エレベーターに乗り病棟6階へ。



「入院病棟の看護師が来るから

ここでお待ちください」と

父はさっそうとストレッチャー押され

病棟に入っていきました



リハビリ病院と違って

面会は絶対禁止



父ちゃんに会える時は…



急変時のみ



でも、このときは

やっと診てもらえるという気持ちが強かった


会えなくなることなんて

考えてもなかった



だから寂しいとかより

ただただ、祈る気持ちで

父の後ろ姿を見送りました



病棟エレベーターホールで

看護師さんと諸々手続きをしながら

目を通した入院計画書



病名

‘’脳梗塞‘’から‘’多発性脳梗塞‘’





看護師さんより

「そんな入院期間長くならないと思いますよ」

「退院後、すぐに在宅は難しいから、リハビリ病院に戻る形かな」


当時の私は
この看護師さんの言葉に救われました



一度目の大学病院にて 
ガンを否定され
悪性リンパ腫を
疑うこともなかった無知な自分



‘’やっぱり父ちゃんは大丈夫‘’



でも、
父の介護は覚悟しなくちゃと
心に決めた日


まだ実家売却や新居への引越し…
中途半端


私が今、出来ることは
環境を整えることしかできないから


兄の自殺から
両親の介護
そんな甘くない


介護の会社に勤めて
10年以上…

色々ありました


実際、自分に降りかかったら…


当時の自分に
舐めるなと言いたい


気持ちだけ、綺麗事では
どうにもならないこと


後に知りました