二宮尊徳 翁の教え!(上甲晃先生メルマガより) | 日本元氣計画!! 中村たかし

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 7歳より「世界を平和に出来るのは俺しかいない!」と世直しを志す。日本新党広報部次長(細川護熙首相)、日本創新党選対副委員長など。現在は、日本元氣計画!代表、平成立志社代表、元氣NIPPONプロジェクト事務局長              

二宮尊徳 翁の教え!
上甲 晃 塾長一日一語より
 

報徳の教え
 「ここが、大日本報徳社です」。『青年塾』東海クラスの塾頭である纐纈氏が説明してくれる。 入口に、二本の石柱が立つ。一本の石柱には、「経済門」と書かれ、もう一方の石柱には、「道徳門」とある。明治四十二年に建立され、静岡県の指定文化財になっている。

 門から入った正面に、風格ある二階建て和風建築の建物が立つ。これが、大日本報徳社の象徴であり、中心となる大講堂である。
  『青年塾』東海クラスの新入塾生受け入れは、この大講堂で行う。私は、心を鎮めて、中に入った。お寺の本堂を思わせる大広間は、報徳の教えを学ぶ道場として使われてきた。百年にわたって、ここに集ってきた人達の志が、言葉に言い表せない雰囲気を醸し出している。

 二宮尊徳翁の教えには、四つの柱があると、講座の最初に報徳思想を指南してくれた専務理事が教えてくれる。

 「至誠」、「勤労」、「分度」、「推譲」

 いずれも、何度となく耳にしたことがある言葉である。しかし、この日、四つの言葉が、まことに新鮮に響いた。いずれの言葉も、松下幸之助思想の源流、原点のようである。
 専務理事が、「松下幸之助さんも、きっと二宮尊徳翁について、かなり学んでおられるとおもいますよ」と言う。

 「至誠」
  「万物には徳(長所)がある。だから、すべてに真心をもって事に当たれば、すべてのものに良い結果をもたらす」といった意味だ。 松下幸之助もまた、「この世に無駄な人は、一人もしない」と教えた。教育においても、すべての人には、長所(徳)があるのだから、すべての人に対して真心をもって対しなければならない」との教えだ。私が、今、『青年塾』を運営するに当たって、最も肝に銘じていることに通じている。

 「勤労」
 どんなに大きな目標を起こす時にも、足元の小さなことを怠らずに努めるところから始めなければならない。 ゛積小為大゛という有名な言葉につながる考え方だ。「今まく木の実、後の大木ぞ」といった二宮尊徳翁の言葉も紹介されていた。「身の回りの掃除もできない人に、天下の掃除はできない」と教えた松下幸之助の言葉が蘇る。

「分度」
 「分度」は、「家計でも、仕事でも、身の丈に合った生活重視しなければならない」といった意味だ。 松下幸之助は、「己を知ること」をどれほど厳しく教えたことか。「分相応」、そんな言葉も何度、聞いたことか。

「推譲」
 「推譲」は、あらゆる方面において譲る心を持てば、周囲が豊かになる教えである。これらのすべては、生きる上での真実、真理だ。