こんにちは!
今回は春の風物詩ヒイカ釣りの記事です。
食べても美味しいし、何気、他人にあげて一番喜ばれるのもこのヒイカ。
このヒイカ、コツさえ分かれば12月〜6月までの超ロングシーズン遊んでくれるので、興味がある方は読んでみてください。
解説する前に……
私の短時間の自己ベストである3時間で167杯釣った動画をYouTubeにあげたので、そちらからチェック✓...
青森県のヒイカ
青森県のヒイカは日本海、陸奥湾、太平洋、津軽海峡、どのエリアでも釣ることができます。特に太平洋側はヒイカ人口が多い印象で、八戸界隈は寒くなると沢山アングラーがいます。
僕自身ヒイカ釣行で全海域に足を運ぶのですが、どの海域も付き場が若干違って、全く違うのは陸奥湾。
そしてヒイカの数だけで言えば、
陸奥湾>>越えられない壁>>太平洋側>>日本海=津軽海峡
と言ったところでしょう。
後に説明しますが、青森県のヒイカを釣るためには海域ごとのキーワード(回遊し易いポイント)をしっかり頭に入れ、手返し良く候補のポイントをランガンしていくのが良いでしょう。回遊待ちの釣りは非常に効率悪く、釣れる時と釣れない時がはっきりしている・・・と言われるこの釣りの所以はまさに回遊待ちの釣りを皆しているから。簡単です。今ヒイカがいる場所を片っ端から足で稼いで見つければ良いのです。
ココから、タックル等を各海域事に解説していきます。
タックル編
ヒイカ釣りにおいて大切なのはまずは タックル。
先に言っておきますが、僕のヒイカ釣りは他のアングラーと全く違う釣り方だという事。
通常、ルアーにイカを抱かせて釣る方法だが、僕は、とにかくイカの足を使わせてショートバイトをかけるリアクションがメインの釣り。いるかどうかの答え合わせが早く、いない場合すぐポイント移動で最も効率が良いと思ってます。
故に足場が高い所や、水深のあるエリアは苦手で、その様な特徴がある漁港や、ポイントでは僕のやり方は弱い。
なので、僕のヒイカゲームでは、アジングタックルが最も理想。
メバリングタックルでも可能だが、正直僕からしたら代用にすらならないと言える。
その理由は、イカがエギを抱く当たりはわかりやすいし、それならメバルタックルでもいいが、半分以上のヒイカは長い2本の足である触腕でソフトタッチしてくる。
これを感知するのは……めちゃくちゃムズい。だってその触腕の一本で触る事が最も多いから。
ただ、このソフトタッチ、仮に釣れなくても「ここにヒイカが居る!」という事実を察知するためにも超重要なんです。ソフトタッチに気付かないと言う事は、居ない・・とアングラーが勝手に決めつけているも同然ですよね。
本来、このソフトタッチがあってイカが乗らない場合に、エギのサイズやカラーを変えて・・・の工程が始まります。イカが居ないのにエギサイズを変え、フォール速度を変え、カラーを変え・・・・この工程はイカが居る前提で成り立つ。故に居ないのにこれをやるのは時間の無駄!なのです。
なので、触腕でソフトタッチを 感知さえ出来れば、大量のイカを釣ることが理論上出来るほか、そもそもそこにヒイカが回遊してきてるのか?がわかる。
故にタックルは感知能力に全振りの繊細なロッドが必須なわけです。
リールに関しては好みで選んでほしい。
ラインに関してはエステルに軍配が上がる。理由は、やはり水馴染がすごく良い事。これは超重要な事で、軽いエギを水中にフォールする際、やはりPEやナイロンでは干渉します。自作のウッドエギではまあエステル以外まともに沈まない。PEなんて風吹いたらドリフト状態でレンジが入らない事が頻発します。しかしエステルにもデメリットはあり、やはり瞬発的なトルクはすぐ切れるのでドラグ調整や、リーダーの結束、キャスト時、ライントラブル等、慣れてない方がいきなり使えば何かしらのトラブル発生すると思います。ですから、かなり好き嫌いが激しいラインですので無理ならPEでも大丈夫。
ルアー編
ヒイカを釣る為に各社いろんな商品を出しています。ヒイカ専用エギや、スッテです。
このように沢山のエギがあり、正直どれを選んでも等しく釣れます。ただし皆さんどの号数(サイズ)のエギを買うか悩むと思います。これを言うと更に困惑すると思いますが、3号(アオリイカで使うサイズ)だろうが活性が高ければ食ってきます。しかし、青森県でヒイカをいいだけ釣ってきた僕がこれだけは胸を張って言えるのは、
1,8号が最も活性が高い時に使うヒイカ最大サイズのエギだ ということです。
状況によって投げるサイズも、なんならエギじゃなくスッテを投げることだって有るので、エギサイズは1,8号以下であれば何を持っても問題ないでしょう。そのくらいサイズに関しては小さいから釣れるとかあまり気にする必要が無い。ちなみに僕はサイズを気にしてない。
とにかく1.8号以下の1.6 1.4 1.5号のどれかさえあればいい。
ただし、このイカという生き物はカラーで釣果がかなり変わります。
これは最近の話ですが、一月前、友人とヒイカをやっていて友人は自分の好きなカラー、一色のみで十分だと言って同じところでヒイカをやったのですが、結果、友人は6杯、僕は43杯でした。 彼はそれ以降カラーの呪いにでも取り憑かれたのか、爆買いしていましたが、カラーだけでこんなに差が出るのです。
釣りってこういうところが無常で残酷だなと思いますが、僕から言わせれば。準備不足そのものが招いた当然の結果だということです。
ですので、僕なら1,6号のエギをカラー違いを5個、1,8号を5個のように揃えます。
で!!!カラーで絶対に買うべきカラーは「夜光グリーン」と「夜光ピンク」と「夜光パープル」。
まあ騙されたと思って買ってください。この3色は正直他のカラーとは一線を画す程です。
「重要」 誘い、ポイントを探すコツ編
これに関しては、上に載せた僕の動画を見ていただくのが一番早いのでそちらを見てください。そして
皆さんが最も知りたいであろうこの釣れるポイントを探すコツ。これは海域ごとに違うので説明しておくと、
陸奥湾
藻場が近くにあってスロープがある漁港&外洋に直で面した玉砂利又はサンドバーで出来た海岸。
ここのヒイカは当然常夜灯が効いてるところにも多く回遊するが、土地柄、基本どこも水深が浅いので常夜灯が効いてるポイントでは数釣りは非常に難しいテクニックになる。僕自身常夜灯が効いてるポイントで100杯超える釣果は経験がない。また、メジャースポットもなく、アングラーもかなり少ない。陸奥湾ではサラミを使ってヒイカを釣る変わった釣り方がある。強いて安定してヒイカがいるポイントと言えば、夏泊半島全体、アスパム前、八甲田丸、エーファクトリー、木材港、今別から油川までの漁港全体、野辺地、横浜町。 とにかくどこにでも回遊するが、初めての方や、まだ経験が浅い方は常夜灯があり、ぼんやり照らされている場所を選ぼう。
陸奥湾はシャローに入るイカの数も多く、サイズが良いヒイカが多くて最も簡単にでかいのを数釣りできます。20cm超えるヒイカが水深30cmのドシャローに当たり前に回遊します。
あと、最近陸奥湾西湾でちょくちょくアオリイカが釣れます!ヤリイカは普通に時期になればいます。
陸奥湾西湾にて
太平洋側
水深のある船道(3m以上)がある常夜灯が効いてる漁港又は河口周り。
冬に釣果が期待できますが、もろ常夜灯周りにつきやすく、漁港の入口や、船際など、the居そうなポイント にいる印象がある。ヒイカは群れで回遊しているので、どの漁港が良いのか?とか釣れるポイントは?と言われると正直無い。ただ、ヒイカが好む条件を満たしてる項目が多ければ多いほど確率は上がる。僕がこの海域でヒイカをやるなら常夜灯が多い漁港を選択する。
ちなみに、太平洋側でヒイカを狙ってる人が多いのは館鼻漁港。 馬淵川河口の外洋側も釣れる。あとは海釣り公園、沼館どこにでもいる。 常夜灯が効いてるポイントを回るのが良い。
太平洋側アングラーで、ある程度ヒイカをやってる方は連結式の仕掛けで一番下にオモリを付けダウンショットリグのように釣ってる方がいると思います。いや、実際この目で見たわけではないのですが竿の動かし方ですぐわかるので間違いないでしょう。
この方法は水深のある場所では理にかなってるのですが、この方法、、、、
爆釣(三桁)は余程の回遊がなければ難しい。ボトムノックで底を探るのには良いんでしょうけど、やはりヒイカ含めたイカは落ちる(フォール)に最も反応し、吟味する時間なのでその時間を削るのは、あまりにもデメリットが勝っていしまい僕は7年以上前からやっていません。
日本海&津軽海峡
磯が隣接する藻場がある潮通しが良い漁港で常夜灯があれば磯も。
漁港に磯が隣接しているのが多く、やはり磯回りは釣れる。また、磯でも漁港のあかりが若干でも被る当る磯がもっとも望ましい。 とはいえ、磯が隣接する漁港は内側のスロープ周りやあかりがなくても回遊があるので暗い中磯にはいる必要は無い。
しかし、この2つの海域の怖いのが…… 他のイカが釣れちゃうこと!笑 まあ、陸奥湾もヤリイカ、一部アオリもつれるが日本海 津軽海峡はヒイカよりそっちのイカが多いので逆にヒイカに的を絞るのは難しいかもです。
ヒイカよりヤリイカ、アオリイカを狙う方が遥かに楽な海域。
ヒイカを誰よりも見つけ、釣る為には
レンジの探り方を動画で見た方ならわかると思いますが、イカのいるレンジを見つけるためには水深がない方が良いに決まってるんです。
↓水深15cmぐらいのシャローでも釣れる!(撮影用にライト照らしたが普段は真っ暗なポイント)
ちなみに、この写真の釣行時は最終的にこのポイントで……
78杯釣りました。 これで信じてもらえたかと思います。シャローに入るイカは餌を効率的にかつ、高確率に捕獲できることを知っています。僕が散々申している「シャローはイカもシーバスもどの魚も基本食わせやすい」と。
イカもベイトが逃げる時水深が浅いほうが逃げにくく、岸に近いのでアングラー側に行けば捕まったも同然。ベイトは沖側に逃げる他無いのです。
と、言うことは・・・
まさにこんな感じ。
この図解をもっと理解してもらうために、言うと、岸に行けば行くほどイカの餌となる小魚や甲殻類の餌であるプランクトンが増える事実。
プランクトンを育てるのは山や川。ベイトとなる小魚達もシャローに入るのはプランクトンが居るからなんです。これがまさに生態系。
イカは想像以上に私達の身近にかつ、日中なんにもいなさそうなシャローや釣り場が夜には化けます。
何故か?それは
「ベイトが入る要因がある場所」だと思う。
このベイトが入る要因とはちょっと難しくて多分、風の向きや強さで、そのシャローが上手いこと休息地になる事があり(波が立ちにくい)、一時的にベイトが溜まるホットスポットになるパターン等、何処にイカが回遊して捕食タイムが勃発しているか半分以上わかってないと思います。
で、常夜灯はどうなの?って話ですが、当然のごとく常夜灯に集まりやすいのは事実ですが、見切られやすいのも事実で、常夜灯は、ほぼ無いくらいか、むしろ無い方が爆釣できます。常夜灯無いところはもう一撃でいれば食ってきます。
今回の動画のように三時間で167杯とかは常夜灯が効いてないポイントじゃなきゃ、そのスピードで釣れません。
ですので、ポイントを選ぶ際はとにかく海域を選択し海域事の付きやすいキーワードに則り、ゲーム構築する。陸奥湾は状況変化が早く、状況変化へのシフトチェンジのスピードも考えたポイント選定がヒイカでは重要になります。
そして、最もイカ釣りで大切なのは、
「釣行日の状況で最もイカに都合が良いエリアを見つける」だと思います。
茹でる時は口側の身体に切込みを入れ、墨袋をとる。マヨネーズと七味で最高の酒の肴に。