青森県 陸奥湾太平洋 晩秋〜冬時期のシーバス 攻略法 | Nature's Inviolable Area (青森のtakaさん)

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鬱蒼としたインターネットのジャングルにある秘境Nature's inviolable area。

この秘境にたどり着いた貴方は何を知り、何を発見するのか。
唯一そこには takaと言う1人の人間がいるだけであった。


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こんばんは。
今回は陸奥湾 太平洋に分けて書いていきます。
いつものように内容がボリューミーなので、時間が有る時見てください。 
 
 
 

 

太平洋(晩秋10月〜11月中旬)

寒くなってきたこの時期の太平洋は通常、水温が重要になりますが、基本、ベイトはイワシ、河口付近ではウキゴリ、ボラ、サヨリ、ウグイのどれかがベイトになっています。ほかは落ち鮎パターン。あと絶対に忘れてはいけないのはこの時期でもハクがいること。ですので、マイクロベイトパターンも視野に入れて用意する必要があります。また、太平洋のシーバスの面白いのは河川に留まる時間が他の海域より短い点です。流れが効いてる時間に遡上下降を行う個体が多く、先に話したベイトの偏食は遡上時点ですでに決まっている傾向に有ること。

 

簡単に言えば、

 

河口に登る前の直近に海水域で食ってるベイトに依存するということ

 

河口に沢山サヨリが見えていても、直近でイワシを食っていたシーバスは河口に遡上してもイワシを基本偏食します。見えてるベイトがマッチザベイトとはいかないのが青森県の面白い所。

 

恐らく、釣れない人はこれが原因と思われ、ウグイが釣れる場合、ルアー選択が間違えてると思います。また、ウグイが釣れる時は澄み潮やシャロー域で多発する傾向があり、ウグイは浮袋が他の魚より機能が高性能なので水温が低いところでも嫌がりません。

僕の場合ウグイばかり釣れる時はレンジを下げるか、波動が弱いローリングアクションのルアーにします。過去の経験上、レンジを下げるのが一番良いと思います。シーバスとウグイが同じレンジだった事は今迄経験がないのでウグイが釣れたらシーバスはこのレンジに居ないと思いこむ事が大事です。

 

よく、ウグイが釣れるのは馬淵川や、高瀬川、だと思いますが、新井田川については河口直近又はポートアイランド側は新井田川の流れではなく、流出した北側にある馬淵川の流れが岸に沿って影響します。海釣り公園の岸際を見ればわかりますが増水後などもろカレントが岸に沿って南側に流れているのが解ると思います。要は、このカレントが当たってる岸であれば八戸界隈のシーバスはどこにでもついてる&釣りやすいので岸際も視野に入れてください。というのも、やはり川より圧倒的に水温、などの環境が安定してるので定位しているのが海側に意識しだしています。

 

そしてウグイばかり釣れる理由は、リトリーブがウマすぎな傾向にあります。また、ローギアのリールの方は巻きが丁寧になるのでそれも理由に挙げられる。ドリフトする場合はローギアはかなり有効ですが……。リトリーブが上手いのは巻きの釣りにおいて最大の武器ではありますが、あえて緩急をつけたり所謂デジ巻きのようにまばらな巻き速度をする事も次の1匹には最高に良いです。

 

太平洋の釣るためのキーワードは

ベイトのウキゴリ、ハク、カレントの当たる場所、水温 これを常に意識すると魚の数が増えます。

 

 

 

 

陸奥湾(10月〜11月中旬)

 

先に言うと秋の陸奥湾は イワシが接岸してるかどうかで釣果が変わります。太平洋も然りです。しかし、それはあまりにざっくりとした答えすぎて危険です。 正確には
 
イワシが大量に接岸すればメインベイトに最終的になるだろう
 
です。
 
じゃ陸奥湾のメインベイトは?と言われると、9月上旬にはイワシはすでに定期的に接岸していますが、数が重要なのでよほどの群れがよってこなきゃ食えるもの全部食います。
 
全部。
 
いや、真面目に。寒くなると沖からトゲクリガニが接岸してくるのが陸奥湾なのですが、今時期以降トゲクリガニは 結構、ソフトシェル個体(脱皮直後)が多く、かなりの魚に狙われます。当然シーバスにもです。 ガザミも夜の漁港へ行くと表層を泳いでるのを見れると思いますがあれにボイルしているシーバスも一定数居るのです。その場合はガザミがいるレンジに流すのではなくその下の中層を狙ってみてください。結構ガザミが大型フィッシュイーターに追われて浮いてくてる事が多いので。
また、陸奥湾はアジも回って来るし、ウグイの数も増えますしメインベイトを決めつけれる事ができないほどに生態系に富んでいます。当然、その個体毎にベイトの偏食が存在しますが、それに合わせて釣りをするのはあまりおすすめ出来ません。
では何故イワシを食わず他を食うのか?と言うと、イワシを狙う為に河口から離れ広い海で追っかけるぐらいなら、他の魚いるんだし、ソイツらを楽に食えればええやん。ぐらいに考えてるんだと思います。 海の中で捕食魚が餌の小魚を追い込めるのは2つだけです。
 
水面と海底  
 
双方どちらも魚にしたら 立ちはだかる壁であり、その2択が1番捕食効率が高いのを彼らは知っています。ナブラとは正にそれを巧みに利用した青物達の意図した結果なのです。
それが深場なら、その壁との距離が広い為、追われる側は、逃げやすいのに対し、浅瀬は壁との距離が狭いのでどちらかに追い込め、これに加え、陸(岸)という3つの壁があるので逃げ場が限定され捕食者は楽に捕食をできるのです。
 
そう、イワシが接岸しても数が多くなければ、動くメリットが無いことを魚はシビアにみているのです。
 
そもそもイワシが接岸してる していない は、いる居ない  では無く、沢山か少ないか なので、沢山イワシが接岸しなきゃシーバスだって、そこらのある物を当然食います。厳冬期、産卵に向け彼らは、クマでいう冬眠前の脂を付ける大事な時期を1日たりともエネルギーを無駄には出来ないのです。
 
 
ですので、陸奥湾はイワシがメインベイトだから……と思い込むのはダメです。
コレはショアの釣りの難しい所であり、楽しい部分でもあります。
 
結論、イワシが接岸したかどうかわからない状況でどう釣るのか?
 
これを攻略しないことには運任せで回遊を待つ、効率の悪い釣りをするしか無いのです。
 

 

 

 

 攻略法

 

 

上記で説明したお話を踏まえて、じゃあどうすれば良いのかを書きます。

 

 陸奥湾

・ウォブリングアクションのルアーをメインに起用

・9cm〜14cmのミノーを使う

・バイブなんかも視野に入る

・巻き速度は4000番台ハイギアなら1秒に1回転、ローギア、3000番台は0.7秒に1回転を慣れるまで声に出しながら徹底する

 (陸奥湾 夏泊某漁港 2019/12月23日)

 

 

 

太平洋

・ウグイが釣れたらレンジを下げる

・シャローより深場や、底が掘れているブレイクを狙う

・巻き速度は出来れば緩急をつける

・ローリングアクション系andウェイク系のどちらかがハマることが多い。

・シンキング系はウォブリングアクションが強いミノーが良い。

 (太平洋某河川2022/12月20日)

 

 

青森県では、秋が深まり冬将軍が来るまでの期間は、上げ潮が最も釣果を伸ばせます。

というのも上げ潮の場合時合が長いのです。下げ潮はこの時期一瞬で時合が単発で偶発的に発生するので、効率的ではないです。

春夏は下げ潮も良いんですが、理由は全くわかりません。

 

 

 

 

 スレた陸奥湾シーバス&デカい魚を釣る数ある選択の1つ①

 

 

そして、コレはなぜ釣れるのか僕にも分からないのですが、 

 

ビックベイトや、マグナムクランクベイト、スイッシャー 

 

 

 

コイツらは、マッチザベイドを気にしなくても釣れます。多分マッチザベイドとか 他の人が、とうにやっていて、魚がもーいいよ…… と、ルアーにスレた賢い魚を唯一騙せる?反応させる対極に位置するルアーゲームなんだと思います。 

 

スイッシャーは夏によく使いますが、出番は少なく、冬間近の場合クランクベイトをよく使います。

クランクベイトをシーバスに?! と思うかもですが、足場が高い場所でボトムをトレースや、沈み根が多い河川では障害物回避能力、サーチ力において、マグナムクランクに勝てるルアーは現在唯一無二です。

クランクベイトが有効なパターンはカニ食ってる時。チヌも沢山バイトしてくるので 青森県に住むアングラーなら必須アイテム。絶対役に立つので是非使って見てください。

 

この釣りはルアーゲームで最もストロングな釣りであり、最もデカい魚が釣れるスタイルなので、マッチザベイドや、気象状況、ハイプレッシャーに強く、人が釣れない魚を釣ることができます。当然寒い時期も問題なくむしろチャンスの時期。

 

50〜100gの超大型ウェイトプラグなので専用TACKLEは必要ですが、参考までに

image

 

ロッド:ツララ氷柱 6ft3i (4オンス程度まで対応)

リール:アンタレスDCMDXG

ライン:PE5号

リーダー:60LB

 

 

 

 青森県面白いシーバスメソッド②

 

この釣りはビックベイトの対極にある釣りで、青森県シーバスメソッドである、

 

 

I字形ミノー のI字引きメソッド

 

 

 

 

 

この釣りが強いのは 、

 

・人が多いハイプレッシャーなポイント

・ボイルがするのに食わない時 

・流れが緩い場所&無風の時

・水がクリアウォーターな時 

 

です。 上記の時経験した人いるでしょうか? ほとんどのシーバスアングラーはこれで泣かせられたでしょう。

 

3年前から実は隠していた釣りがこのI字形ミノーのI字引きメソッドです。

この釣りはブラックバスのメソッドで本種ではオワコン化していますが、シーバスにどハマりし、状況が悪い時の打開策では今現状最強メソッドだと思います。 

 

理由はボイルや見えシーバスを釣ることが出来る唯一の釣りだから。

 

そして、今時期の晩秋~初冬まで 魚が上ずっているならほぼ捕れるかな?と思えるほどです。

 

この釣りは本来、デイのサイトフィッシング用で見えてる魚を釣る釣りなので夜は多分何やってるか分からないと思います。これを打開するのはサブタックルでロッドを別に持ち込む事で、ボイルがしたり、ベイトがぴちゃぴちゃしてる時に投げて待つ たまに巻く こんな感じで釣りをします。 

 

慣れてないと思うので相当難儀すると思いますが、コツを掴めれば 水柱が立つ光景を目の当たりにすると思います。

 

当然この釣りにもデメリットがあり、波動で誘う事とは対局の釣りなので魚が居なければ呼ぶ力がありません。また、ルアー自体繊細にできているので恐らくメータークラスが来ればルアーの強度が心配です。

 

また、pe0.8に リーダーを16lb等、細いラインシステムが必須になり、タックルも8ftか7ftのL~MLのロッドでリールはローギアが良い感じです。 

 

挑戦心がある方は是非試してください。

 

 

 

 冬もシーバスが釣れる青森県太平洋河川

 

・太平洋


ぶっちゃけると、年によって変動しますが平均12月20〜1月10前後まで釣れます。というのも上流が湖の河川は湖の水温に依存するので小川原湖は河川と違い水温が徐々に下がっていくので長く釣りができるます。
 

しかし、湖の流出河川の怖いのは、ターンオーバー現象です。
簡単に言うと、水面が冷やされると、冷たい水は比重が重いので底に降りて、元からある酸素濃度が薄い底の水を水面に持ち上げてしまう現象です。青森は北国なので一瞬で釣れなくなったりします。水深が浅い湖では頻繁に発生するのですが、小川原湖は太平洋側なので大潮中潮などの下げが来れば一気に河川にその死んだ水が流れ出るので、小川原湖は結構ターンオーバーで今年はいつまで釣れるか左右されるのです。このターンオーバーが発生したらまあ釣れないので春まで諦めるしか無いです。

一番わかり易いのは、棒か、手で水を泡立てるようにかき混ぜてみてください。長時間泡が残る又は、泡ができる場合はターンオーバーの可能性大です。

と、ここまでお話しましたが、ターンオーバー来たら絶対釣れないのか?

と言われると90%釣れないけど、100%じゃないんです。 理由は汽水湖&太平洋の海域の恩恵で、湖は確かにターンオーバーして水がひっくり返りますが、河川に流れる際、塩分躍層の底の水は沖から登ってくるので、ターンオーバーの水は底をまず流れることは無く、決して混ざる事は無いのです。面白いのはターンオーバーの水 表層〜中層は水温13℃でも下層は17℃という現象が事実高瀬川の12月後半で起きるのです。
下層の水は太平洋の海水なので熱しにくく冷めにくいので沖が水温14度を下回らない限り少数のシーバスは高瀬で餌を食いに来ます。
 

ですので

「沖が海水温14℃以上ならずっとチャンスが有る」といえます。
 

 

・陸奥湾

 

陸奥湾の場合、一気に状況が変わるので大まかには言えません。というのも陸奥湾をでっかい湖と考えてもらえば解ると思いますが、熱しやすく冷めやすい特徴があるので難し良いのです。

去年は11月22日を最後にシーバスは終わりましたが、今年はどうなのかわかりません。しかし、アジが入ってるうちは釣れると考えていいです。

 

良く根魚が釣れたらシーバスは終わりと言う方が居ますが青森県はフルシーズン根魚は居るので全く信用しなくて良く、アジは温暖な海域の魚なのでアジが抜けてからシーバスを釣った経験がないのでそっちを考えるべきです。

 

この時期の陸奥湾は10〜14cmのミノーに反応がよくやはりベイトが大きいい個体が揃っています。また、カニパターンが存在するので、ボトムリフト&フォールが良いこともあり、カニパターンが成立する場所は砂地の場所で、それ以外では未だにそのパターンを経験したことがないのです。

 

 

 

 

とここまで長く書きましたが正直書きたいことの10分の一すら書いていないほどです。

冬の間皆さん暇でしょうから、冬の楽しみにぜひこのブログへお越しください。

 

 

ではまた!