ドイツレベル 1/35 ロケットランチャー

 

 

AFVモデラーの皆さん、こんにちは。こんばんは。

5月の投稿以来、大変ご無沙汰しておりました。

 

今回はちょっとレアなキットを紹介します。

ドイツレベル 1/35「ロケットランチャー」です。

 

Sd.kfz251中型装甲兵員輸送車の車体側面にロケット弾を搭載した車両で、敵陣地の制圧射撃に威力を発揮しました。

現在は「ヴルフレーメン」という名称が一般的なようです。

 

キットの発売は1983年とありますが、もとはニットー(日東科学)が1972年に発売した「Sd.Kfz. 251/1 ロケットランチャー」です。

 

ニットーの廃業が1985年、本キットの発売が1983年ということは、ニットー廃業後に金型がドイツレベルに渡ったのではなく、OEMとしてドイツレベルから発売されていたのではないでしょうか。

それが逆輸入の形で国内販売されたものと思われます。

 

大変昔のキットなので、古くからのモデラーさんには製作された方もいらっしゃると思います。

 

 

 

キットはロケットランチャーに加え、なぜか大型フレームアンテナも装備しているという不思議な形状をしています。

 

実車でこのアンテナを装備しているのはSd.kfz251/3装甲無線指揮車になるのですが、本キットに無線機のパーツは付いていません。

 

また、ロケットランチャー型の場合、走行中にロケット弾は発射枠ごと車内に格納されているので、どちらにせよ無線機を搭載することはできないのです。

 

Sd.kfz7/1などの対空車両が牽引するような弾薬トレーラーが付いていますが、これはニットーでモーターライズ使用だった頃、電池を運ぶ電源車として使われていました。

 

まあ、30年以上も昔のプラモですし、おおらかな目で見てあげましょう(笑)

 

当時、Sd.kfz251のキットはタミヤ1/35のC型(1973年発売)だけだったので、いろいろとツッコミ所はあるものの、B型を再現した本キットは貴重だったと思われます。

 

私がこのキットを購入したのは小学3年の頃でした。

当時の価格はたしか3500円だったと思います。

車体上下の合いが非常に悪く、組み立てに難儀したものの、何とか形にすることができました。

 

では、キットの内容を見ていきましょう!

 

 

車体上下とOVMのパーツをまとめたランナー。

B型を再現した車体のパーツは上下分割式で、メリハリの利いたモールドがいい感じです。

車体内部も一応再現されていますが、車載機銃がキャリバー50みたいな形してますね(笑)


 

車体側面に付くフレームとロケットランチャーのパーツです。

 

 

 

弾薬トレーラー、ロケット弾、フレームアンテナのパーツ。

ロケット弾は左右張り合わせ式で、全部で6個作ります。

 

 

 

起動輪、転輪のパーツをまとめたランナー。

最上部にある3つの円盤状のパーツは、起動輪を組み立てるためのジグです。

 

 

 

立ちポーズ2体と座りポーズ1体の歩兵フィギュアが付いています。

頭髪まで再現された頭部にヘルメットを被せるという仕様が斬新で面白いです。

顔が宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統みたいでコワイ……(笑)
左下の武器・装備品のパーツ群にGew43みたいな銃がありますね。

 

 

 

 

デカールとキャタピラ。

大きな赤十字マークが目を引きますが、救護車両型のSd.kfz251/8にするのは無理があります(笑)

キャタピラは完全に乾燥して使い物になりません。

 

 

と、まあ今の目で見ればいろいろと難ありなキットですが、1/35でSd.kfz251はタミヤのC型しかなかった当時、B型を再現した本キットは非常に貴重だったと思います。

 

そう言えば、1980年代にニットーから1/35でSd.kfz251のD型が出るという噂がありましたが、いつの間にか立ち消えになってしまったとか……?

いったい何があったんでしょうね?

 

次回はミニスケールのハーフトラックを紹介します。

お楽しみに!!

 

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