WW2 ジャーマン タンク コマンダー 

WWⅡ GERMAN TANK COMMANDER  (No.130)

 

AFVモデラーの皆さん、こんばんは!こんにちは!

 

今回は当ブログ初の1/35フィギュアの紹介です。

しかもガレージキット!

2016年に惜しくも廃業したバーリンデンプロダクツの「WW2 ジャーマン タンク コマンダー」を紹介します。

 

 

 

大人気の第2次世界大戦におけるドイツ戦車兵(戦車長)のフィギュアです!

 

マップケースを右手に抱え、直立した静的なポーズの戦車将校を再現しています。

 

バーリンデンのフィギュアはレジン製だと思ってたのですが、このフィギュアはホワイトメタル製でした。

 

 

石膏製のジオラマベースが付属しており、これだけでミニジオラマ(ヴィネット)が完成します。

 

パッケージの写真では、俗に「パンツァー・ユニフォーム」と呼ばれる上下黒の制服を着用していますが、フィールドグレーで塗装し、記章を変えれば、突撃砲兵や自走砲兵にすることもできます。

 

キットNo.130からわかる通り、このフィギュアはバーリンデンの製品の中では古いキットになります。

 

フランソワ・バーリンデン氏がまだアメリカに移住する前、ベルギーでバーリンデン・プロダクツを営んでいた頃の製品です。


私が所有する同社のカタログの中で最も古いNo.3に掲載されているので、発売は1980年代でしょう。

当時の模型雑誌の広告に、小さくて不鮮明ながらこのキットの写真が載っていました。

 

中学3年の頃に購入したカタログNo.5にも掲載されていましたが、「1991 / 1992年冬の号」に当たるNo.10ではカタログ落ちしており、製品リストからも消去されています。
 

 

被っている略帽はその形状と記章から、ドイツ陸軍のものです。

 

制服の右胸に国家鷲章があることからも、陸軍の戦車兵ということになるのですが、制服の襟の裁断が武装SSのタイプです。

また、背中が縫い目のない1枚布になっているのも武装SSの戦車服の特徴です。

 

完成見本の写真では右腕にカフタイトル(アームバンド)が付いてますね!

大ドイツ師団?


 

 

ホルスターが小さいですね。
ワルサーPPKかな?

右手とマップケースが一体で成形されています。

 

記章や勲章も見ていきましょう。


襟元に輝く騎士鉄十字章(Ritterkreuz des Eisernen Kreuzes)
※「リッタークロイツ デス アイゼァネン クロイツェス」と読みます。略してR.K
 

歴戦の古参兵と思いきや、実はこの人、1級鉄十字章を付けていないのですね~。

騎士鉄十字章の受賞に当たっては、一級鉄十字章を受賞しているのが条件であったはず。


まあ資料の乏しかった80年代に作られたキットですから、考証面において不十分なのは致し方ないかもしれません。

 

気になる人は階級章デカールなどで授与してあげましょう(笑)

さて、フィギュアの造形に目を向けてみますと、ハンサム顔に肩幅の広いガッチリした体形から、原型氏はロジャー・サンダース氏と思われます。

ロジャー・サンダース氏は初期のバーリンデン製品で数多くのフィギュア原型を手がけていました。




付属のジオラマベースは石膏製。
石畳の地面と崩れたレンガ壁は一体成型です。
 

 

 

 

バーリンデンのフィギュアはこの他にも数点所有しておりますので、今後も取り上げていきたいと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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