タミヤ1/35 ドイツ Ⅳ号戦車H型

 

今回からしばらく連続で、タミヤ1/35『Ⅳ号戦車H型』を紹介します。

1975年5月に発売されたMMシリーズ54番目のキットです。

 

この年は、タミヤMMシリーズに過去最多の28アイテムが加わり、同シリーズにとって絶頂期と言える年でした。

 

Ⅳ号戦車H型は、『1/35戦車シリーズ』のリモコン走行のキットから動力関係のパーツを省き、シュルツェンと戦車兵フィギュアの1ランナー、予備履帯やジェリー缶などのアクセサリーパーツの1ランナーを新規に追加したものです。

 

Ⅳ号戦車には生産時期により形式の違いがあり、タミヤがモデル化したのは、H型でも車体側面にエアクリーナーを装備した初期型のようです。

 

私がこのキットを初めて購入したのは小学4年の頃で、豊富なアクセサリーと冊子状の組み立て説明書に大きな衝撃を受けました。

 

車体と砲塔まで組んだものの、シュルツェンの製作が面倒くさそうで、しばらく未完成状態が続いていましたが、夏休みに一念発起して完成させました。

自分の中で大きなハードルを越えたような達成感を感じて、大変嬉しかったのを覚えています。

 

その後、小学6年の時にもう一度キットを購入して挑戦しました。

この時は、なぜか面相筆でパクトラタミヤのダークイエローを全体にチマチマと塗っていくという修行のようなことをしておりました(笑)

 

タミヤ1/35『Ⅳ号戦車H型』は、個人的にとても思い入れの大きなキットなので、これから数回に渡って取り上げていきたいと思います。

 

 

車体上部と下部のパーツです。

車体下部パーツの内側には、モーター走行の名残が。

ギアボックスを取り付けるための穴やガイドのモールドが残っています。

操縦手ハッチと無線手ハッチは開閉選択式。

前面装甲板は別パーツになっています。

 

 

車体上部と下部のパーツを後方から見ます。

後部の左右フェンダーは別パーツになっています。

車体下部のパーツには、シングルモーターライズ使用で電池を置くスペースがモールドされています。

単2電池2個を搭載します。

 

 

ランナーAは丸ごと足回りのパーツです。

転輪とリターンローラーは、Ⅳ号戦車の中期以降に装備されたタイプで、Ⅳ号戦車H型のキットが絶版になった後もタミヤのブルムベア、Ⅳ号駆逐戦車、Ⅳ号突撃砲などで使われていました。

 

 

ランナーAを反対側から見ます。

ランナーの中央で横に並んでいるのがサスペンションで一体成型のパーツです。

右側は起動輪の基部で、MMシリーズでは起動輪を取り付ける軸のあるほうを

使います。

キャタピラはポリエチレン製の焼き止め式です。

ポリキャップを2枚の転輪に挟み込んで、サスペンションの軸に取り付けた際に回転できるようにします。

 

次回は車体上面と砲塔のパーツについて取り上げたいと思います。

お楽しみに。