今回はミニスケのフィギュアを紹介します。
ズベズダ1/72『ドイツエリート兵 1941-1943 / German Elite Troops 1941-1943』です。
箱絵を見ての通り、明らかに武装SSですが、はっきりとタイトルに「武装SS」と表記しないのは、かなりメンドくさいことになるからですよね、きっと。
実はイタレリ1/72にも『German Elite Troops』のタイトルでフィギュアセットがあって、そちらも武装SSなんですが、1944年のアルデンヌ攻勢が舞台です。ちょっと紛らわしいですね(笑)
「ドイツエリート兵 1941-1943」に含まれるフィギュアは、いずれも通常の戦闘服の上に迷彩スモックを着用した典型的な武装SS歩兵です。
制帽を被った将校以外の兵士4体は、ヘルメットにスモックと同じ迷彩柄のカバーを付けています。
箱絵では緑を基調とした「春夏向け」の迷彩柄ですが、このスモックはリバーシブルになっており、裏面の「秋冬向け」として塗装することもできます。
個人的には「春夏向け」のほうが好きですね。
全員、ロングブーツを履いているので、大戦前半のジオラマに適していますが、タイトルの「1941-1943」の表記と、後述する兵士の武装から、このキットが東部戦線を意識しているのは間違いありません。バルバロッサ作戦からクルスク、ドニェプルへの後退戦あたりまで使えるでしょう。
ランナー2枚入りで、もともとウォーゲームの駒として使うのが目的らしく、1枚のランナーにはお立ち台とユニットを表示するための看板がついてます。
制帽の将校はベルトに柄付き手榴弾を差し込み、腰にはM35マップケース(書類入れ)を下げています。
片膝をついた兵士の武器は、おなじみのマウザーKar98でしょう。ちょっと細すぎる気もしますが……
制帽の将校の出来がすばらしく、購入の決め手になりました。
腰のワルサーp38のホルスターは縁が斜めになっている前期型ですね。
2枚目のランナーには、立ちポーズの兵士が1体。残りの2体は同じフィギュアで
着剣したKar98を手に突撃するポーズです。
ストラップや弾薬ポーチも非常に高い精度でモールドされています。
立ちポーズの兵士はおそらく下士官でしょう。サブマシンガンはドイツ製のMP28/2のように見えますが、チェコスロヴァキア製のZK-383の可能性もあります。これはごく少数が武装SSにのみ支給され、東部戦線で使われたそうです。
着剣したマウザーKar98を手に突撃する兵士。
このフィギュアだけ、なぜか箱絵と違うポーズが違うんです。
箱絵のほうが緊張感があってカッコいいのに……
しかも同じのが2体入ってるという(悲)
突撃ポーズのフィギュアって、なぜか気分が萎えるんですよね。
「今さら感」が強いような気がして。
タミヤの1/35(例えば「突撃セット」とか)で見飽きているからでしょうか。
まあ、ドイツ歩兵の戦術って、分隊のMGで敵の戦力をある程度叩いた後、着剣突撃して敵陣地を制圧するというスタイルだったので、突撃ポーズがあって当然なのですが。
ズベズダのフィギュアセットは秀作が多く、他にも数点所有しているので、また紹介しますね。