ロコ1/87 sWS ハーフトラック 37mm高射砲
今回はミニスケと言いましても、おなじみの1/72、1/76ではありません。
ロコの1/87、いわゆるHOスケールのキットを紹介します。
『sWS ハーフトラック 37mm高射砲』は、戦争後期にドイツ軍が開発したsWS を装甲化し、荷台に37mm高射砲を搭載した対空自走砲です。
1960年代にブリスターパックで発売されたロコ初期の製品で、現在は入手困難なようです。
この車両の存在自体がよく知られてなかった時代に、既に製品化していたのがスゴイですね。
ちなみに初期のロコは、砲塔が旋回するヤークトティーガーといったトンデモなキットを発売していた、実に遊び心あふれるメーカーでございました(笑)
写真のキットは、10年以上も昔に市内にある模型専門店で購入して、コレクションの1つとして保管していたものです。
地方の小さな模型店でありながら、輸入プラモやバーリンデン、メタルフィギュアなどの非常にレアなキットをたくさん売っていました。
店主のおじさんも模型が好きで、とても気さくな方でした。
タミヤの18トンハーフトラックを買ったら、お礼にと言ってタミヤセメントを1瓶プレゼントしてくれました。
ご主人が他界された後、奥さんが一人で店を続けていましたが、かなり前に廃業してしまいました。
実車同様、荷台側面を展開して射撃状態にすることができます。
片方の荷台側面版が欠損していました。
プラ板とメッシュで自作しようかな~。
砲盾をはじめ、各所にバリが凄いです。
37mm対空砲の砲口は穴を空けたいですね。
車体後部にあるのは弾薬箱です。
横から見ると、キャタピラの自然な垂れ下がり具合が素晴らしいです。
荷台に搭載している37mm高射砲はFlak43と呼ばれるもので、メーベルワーゲンや8トンハーフトラックにも搭載されました。。
ロコのsWSには、この他にもいくつかのバリエーションがあり、私が調べた限りでは、以下の5点が存在していたようです。
1. 20mm4連装高射砲搭載型
2. 15cmロケットキャリアー(パンツァーヴェルファー42)
3. カーゴトラック
4. サウンドデテクター車(音波探知車)
5. サーチライト車
カーゴトラックは写真が多く残っている非装甲のほうが有名かも。
うーむ……サウンドデテクター車とサーチライト車は実在したのでしょうか?
サウンドデテクター車なんてフィクションかもしれません。
空軍の車両って設定なのかな。
昭和時代の特撮映画に出てきそうですね。
ロコ1/87のsWSに、非装甲のカーゴトラックタイプが存在したのかは不明です。