エッシー1/72『ドイツ 4号パンツァーイェーガー Sd.kfz162 F型』
エッシーは1/72で4号駆逐戦車を2種類出していました。
今回紹介する48口径7.5cm砲を搭載した短砲身型L48には「パンツァーイェーガー」の商品名が。
もう1つの70口径7.5cm砲を搭載した長砲身型L70、通称「ラング」には「ヤークトパンツァー」の商品名が付いておりました。
「パンツァーイェーガー」も「ヤークトパンツァー」もドイツ語で「駆逐戦車」という意味です。
「突撃砲」が当初、歩兵支援兵器として開発され、後に対戦車戦闘を担うようになったのに対し、「駆逐戦車」は当初から対戦車戦闘を想定した対戦車自走砲として開発されました。
1944年9月11日付で、48口径7.5cm砲搭載型は「4号駆逐戦車F型」と名称が定められたので、キットのタイトルにも「Ausf F」の記載があります。
上の写真は、1994年にパッケージがリニューアルされた背景つきの「赤箱」です。
廃墟と化した市街地の路上に陣取る4号駆逐戦車F型が描かれてます。
「ここから先は通さねえ!」って感じですね。
迷彩がカッコいいですが、なんだか青のりかけたお好み焼きが食べたくなります(笑)
車上の迷彩スモックを着た眼鏡の戦車長、カンプグルッペZbvのブルクハイト中尉みたいで渋いです。
車体と転輪のパーツです。
転輪の形状からモノグラム1/32を参考にしているみたいです。
車体下部はエッシーの4号系列に定番の箱組み式で、ちょっと難易度高め。
ランナーの下にある板状のパーツ2枚は、車体側面につけるシュルツェンですね。
こちらは車体下部の側面と後面、起動輪、誘導輪、OVMなどのパーツです。
戦車兵と歩行姿の歩兵がついてます。
畳まれた幌やジェリー缶などアクセサリーがついてるのが嬉しいですね。
非常に出来の良い戦車兵は、エッシーキットでおなじみですね。
元ネタはモノグラム1/32の4号戦車らしいです。
歩行姿の歩兵のほうは、タミヤ1/35ケッテンクラート(MM29)に付属する歩兵かな?
デカールと焼き止め式のキャタピラです。
エッシーのキャタピラは硬くて転輪にフィットさせるのに難儀します。
デカールはごくわずかに黄変してますが、なんとか使えそうです。
グロスドィッチュラント師団のヘルメットマークがついてますが、同師団は4号駆逐戦車を配備していたのかな?
ちなみに4号駆逐戦車F型を最初に受領した部隊は、パンツァーレーア(Panzer Lehr / 戦車教導)師団の第130戦車猟兵教導大隊で、ノルマンディ戦に投入されています。
ほぼ形になった車体の後部にいろいろ接着していきます。
このキットを初めて作ったのは小学5年でした。
ようやく形になったところで、パーツ31の側面装甲板を紛失して、すっかりテンションが下がって放置してしまいました。
プラモのパーツって、一度紛失したらまず見つからないのは一体なぜなんでしょうね?
部屋の中のどこかに絶対あるはずなんですけどね。
一番最後の工程です。
車体にシュルツェンや予備履帯などをつけて行きます。
せっかく作った足回りが見えなくなるからシュルツェンつけるのヤダー!って言う方もいますよね。
車体側面にはヘルメットや丸めた幌を接着します。
実車は車体側面に牽引ワイヤーを取り付けてないんですけど、それはモノグラム1/32のキットを参考にしてるからですね(笑)
1/35なら装備品を固定するフックなどの自作が必要ですけど、ミニスケならイモ付けでOK。
あ、車体上面のハッチは、四角い方が車長用で丸い方は装填手用です。
実車の車長用ハッチにはペリスコープがついています。
付属のジェリー缶を運ぶ兵士のフィギュアの組立てです。
おまけなのに、なぜか組み立て説明書の一番最初の工程に載っています(笑)
一応、ヘルメットと規格帽の選択式になってますが、ヘルメットをかぶせるには頭部を削る必要があります。
長砲身型「ラング」のキットもまたいずれ紹介しますね!