上士幌町
「糠平湖のアイスバブル」
 
平成31年(2019年)1月14日

例年、湖の結氷は、

12月から凍り始め降雪となり

湖面は雪で覆われてしまうのですが、

今シーズンは、まとまった雪が降って
いないため、
湖面全体にアイス(氷)バブル(泡)
が広がってました。
 
降雪よりも
先に糠平湖が凍ってしまった景色、
20年に一度見れるか見れないかの景色でしょうか?
ラッキー

装備品
・防寒着上下
・耳まで隠れる冬用の帽子
・防寒手袋
・厚手の靴下(2枚重ね履き)
・防寒靴
・サングラス・ゴーグル
・ストック
・お湯
・スノーブラシ

あると便利なもの
・スケート靴
・スノーシュー
・軽アイゼン
・山めし
・荷物を運ぶソリ
・ワカサギ釣り一式

タウシュベツ川橋梁に行くには


平成20年(2008年)までは糠平三股林道が

通行出来ましたが、

平成21年(2009年)より鍵付きのゲートを設置。


ひがし大雪自然ガイドセンターのツアーに参加する。

・ゲートの鍵を十勝西部森林管理署東大雪支署で借りる。

・ゲートからタウシュベツ川橋梁の林道3kmを歩く。

・湖面が凍結する1月〜3月に湖上を歩いて行く。

の4点。


1月〜3月上旬までの冬季間は湖上を歩いて行けるのでスノーシューで行って来ました。


例年はこんなに雪があるんですよ〜

2018年1月の記事はこちら
タウシュベツ川橋梁の歴史、水位の変化などを書いてあります。


アイスバブルとは
湖が結氷する際、湖底からわき出る
メタンガスなどが
氷の中に閉じ込められてできる泡の氷。

ここでおさらい
昭和57年(1982年)の士幌線ダイヤ表。
路線図

国鉄時代 士幌線の一部 帯広ー士幌線間が

・大正14年(1925年)に開通。
・昭和12年(1937年)にタウシュベツ川橋梁のコンクリートアーチ橋130mが完成。

上士幌〜十勝三股間が延長となり 帯広〜十勝三股間(78.3km)が結ばれる。 

・昭和30年(1955年)糠平ダム建設のため、タウシュベツ川橋梁を通る鉄路の旧線が廃止され国道273号線側へ迂回ルートが新設された。(現トロッコ号が運行している路線) 

・昭和31年(1956年)に人造湖の糠平湖は完成し、さわと温泉(熊谷温泉)も湖底に沈んだ。

・昭和53年(1978年)糠平駅〜十勝三股間がバス代行輸送となる

・昭和62年(1987年)国鉄士幌線がバス転換により全線廃線。


と言う事はタウシュベツ川橋梁は

昭和12年(1937年)から昭和30年(1955年)までの

18年間しか使用されなかったんですね。

本日朝の気温マイナス18℃
 
この日は、
宿泊していた混浴温泉「幌加温泉 鹿の谷」
で少し出発が出遅れました。


朝8時「五ノ沢」到着。
もうすでにワカサギ釣り、
アイスバブル見学の車がすでに結構来てました。
愛車ジムニー君を駐車場に停め出発準備。
湖上は滑るので軽アイゼンを装着。
この日は、降雪がないため、
前の方のトレース跡がスノーシューは
必要なかったですが、湖面が凍っているので
軽アイゼンなどがあると良いですね。
十勝晴れ〜雲ひとつない天気です。
遠くにワカサギテントが見えますね。
まずタウシュベツ川橋梁方面を目指します。
すぐ足元からアイスバブルが…
こんなに小さいのから…
こんな大きなのまで…
糠平湖名物の「キノコ氷」
ニペソツ山もくっきり〜
糠平湖全面が氷だけの景色
途中ロープを張ってある所がありますが
メタンガスが出ており、氷が薄くなって
いるので近寄らないよいにしましょう。
タウシュベツ川橋梁が見えて来ました。
タカトンビはこの位置から見る
タウシュベツ川橋梁とニペソツ山、
ウペペサンケ山が好きなのである
いつかニペソツ山登ってみたいなぁ〜
さてと、いつも食べている山ごはん
今日のメニューは「キムチ鍋」
スノーピークのガソリンバーナーに着火。
真冬はガス式バーナーは役にたちません。
寒い時はキムチ鍋で暖まるのが良いですね(笑)
絵になるなぁ〜(苦笑)
気温が低いので湯気で真っ白〜
締めにうどんを投入し、キムチうどん
さてと、タウシュベツ川橋梁をぐるりと
一周してみます。
昨年よりだいぶ倒壊が進んでいますね。
ここの部分かろうじてつながってますね。
反対岸から、太陽がもう少し傾くと
めがね橋の影が伸びて見えますね。
ここの部分はすぐにでも崩れそうな感じです。
国道側から反対岸、湖の水位によって氷が
めくりあがってます。

ここから更に旧「さわと温泉」跡地を目指します。
ニペソツ山とキノコ氷
途中こんな場所も、
湖畔の波で最後に結氷した
場所でしょうか?
延々と続いてました。
ワカサギ釣り場までやって来ました。

ちょうどスノーモービルで
遊魚料集金の方が…
2018〜2019年シーズンは遊魚料1日600円。

知ってる方で、上士幌、糠平湖の主

「ひがし大雪自然ガイドセンター」の

河田充代表でした。


ガイドツアーやっています。


ガイドセンターのHPはこちら

ひがし大雪自然ガイドセンターHP


足元にすごい数のアイスバブル。

近づいてみます。
ど〜〜〜〜〜ん、神秘的ですね。
こんな大きなのも…
アイスバブルと呼ばれているくらい、
泡っぽいのもありました〜
さて、いよいよ最終的に目指す
「さわと温泉」に近づいて来ました。

正式名称は「熊谷温泉」
昭和30年に糠平ダムが完成し
こちらにあった温泉宿が立ち退き後
湖底に沈んでしまいました。

ダムの水位が下がる時期に
現れる幻の温泉。

現在は土地所有者は
電源開発となっており、
林道は通行止となっているため、
徒歩でしか行けない温泉跡地。
川が流れているので氷の結晶
「フロストフラワー」も見る事が出来た。
ペンケユウンナイ林道。

タウシュベツに行く道路もそうですが
こちらの林道も、2009年から通行止。

車ではこちらまで行けなくなってしまいました。
川も流れています。
湖畔からすぐ川の右手に、
湯気が立っている所があり、
「さわと温泉(熊谷温泉跡)」がありました。

過去こちらに入浴出来るように
湯船を作った強者も居ましたが、
残念ながら今では温泉が流れているだけのようです。
写真では見にくいですが、
ブルーシートで湯船を作った跡も(笑)
久しぶりにこちらの温泉跡まで来ましたが
撤収します。
ワカサギ釣りの方でいっぱいですね。
こちらを通過して、来た道を戻ります。
あと少しで、五ノ沢駐車場
撮影しながらゆっくりの探索だったので
5時間位になりました。
 
冷えた身体には温泉。

幌加温泉、ぬかびら温泉の温泉を3湯入れる
糠平温泉湯巡り切符」と言うのもある。
(期限なし)

糠平&幌加湯巡り切符加盟店


■幌加温泉湯元 鹿の谷 混浴温泉
■元祖 湯元館
■糠平温泉ホテル
■中村屋  混浴露天風呂
■ひがし大雪ぬかびらユースホステル
■プライマルステージ
■ひがし大雪自然ガイドセンター

アイスバブルとさわと温泉の動画も追加。


 
夏場は林道徒歩でしか行けない
「タウシュベツ川橋梁」冬はこのように結氷
した湖面を歩いて行けるんですよ〜
しかも今年は.アイスバブル」も…
ヤマップでのの活動記録はこちら。
 
十勝と言えばジュエリーアイスも忘れずに



令和2年(2020年)は湖が凍結後、
降雪と雨で氷は透明度がなくくすんだ状態だそうで、雪を除雪し氷を少しお湯などで溶かし表面を磨くときれいに見えるそうでした。

2019年同様の糠平湖が全面氷だけの景色が今後見れるのはあと何年後なんだろうなぁ?

追記
令和4年(2022年)1月9日(日)



2022年シーズンは
一度軽く降雪になりましたが
風で雪が飛ばされまた
アイスバブルが見れるようになったそうですが、前日にうっすらと雪が降ってしまいました。
今回の装備
・スケート靴
・スノーブラシ
・ソリ(釣り道具用)
んで秘密兵器
スノーブラシを使う
湖面をゴシゴシと擦ると
アイスバブルが見えてくる。
中には降雪になっていない場所や
先行者が雪をはねた場所もあります。

今回のミッション
湖面をスケートで滑る


ワカサギ釣りもしてみました。
釣ったワカサギを付けてサクラマス釣り
残念ながらサクラマスは釣れませんでした。
十勝新聞にアイスバブルの事が書いてありますね

次回へ続く