不登校中学生の高校受験2(内申がつかない!) | HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

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時々HSC娘の不登校について
のブログです。

私には子供が二人いる。

不登校なのは下の子。

上の子は小中高大、普通に学校に通っている。

通常の高校受験を経験した数年後に、不登校の子の高校受験を迎えた。


 中学の成績が大事

高校受験には中学の成績が大きな影響力を持つ。

都立高校なら、全体の3から4割分が内申点、つまり中学の成績がベースにあって、そこに試験当日のテストの点数が6から7割分加算され、合計点で合否が決まる。

私立高校でも、推薦や併願優遇(滑り止め)の基準には中学の成績の合計が使われる。

さらに成績に1や2がない事や、欠席日数が10日以内などの基準を定めている学校が多い。


だから都立にしろ私立にしろ、中学の成績を上げる事が高校受験の大原則、基本のキなのだ。

中学の成績がベースで、さらに加点を狙って、委員会活動、生徒会活動、クラブ活動、英検、数検など、ポイント稼ぎをする子供達。

こんな通常の高校受験を上の子で経験した。



 不登校児の成績

では不登校だと中学の成績はどうなるのか?

中学生の時に不登校だった息子さんを持つAさんに教えて貰った。


5段階評価で

・5〜3:普通に登校している子

・2:不登校でも課題を出してテストを受ける子

・1:テストを受けるだけの子

・/:テストも受けない子

こんな感じになると教えてくれた。

中間・期末テストの点数が高かったとしても、授業への取り組み姿勢を評価出来ないから、成績は2以下になるケースが殆どだという。


Aさんと話していると、お互い不登校じゃない子供の事を「普通の」という単語で表現する。

不登校の我が子が異常だとか、特殊だとか、劣っているとか、問題があるとか、そういう意味で使ってるのではない。

「普通の」は「多数の」とか「一般的な」とか「画一的な」とか「学校に通える」とか何でも良いんだけど、面倒くさいから「普通の」を普通に使っている。

そしてお互いに、子供が納得して動かないと意味がない事を身に染みて理解しているので、その感覚が似ていて、楽だ。


 娘の成績

娘は不登校になった中2の冬以降も、中間・期末の定期テストを受けに登校した。

教室に入りにくい子は、中学に事前に連絡すれば、図書室などに席を用意して貰って、テストを受ける事ができた。

中3の夏までは授業を受けていなくても、概ね平均点を取ることが出来ていた。

それでも。

娘の成績は2、1、/しかつけてもらえなかった。


つまり、不登校の子は頑張ってテストを受けたところで、評価されないのだ。

提出物を出したって、2だった。

これは気の毒だった。

テストを受けるために頑張って登校する意味が全く無い。

利点は教科毎に学校での自分の成績順位がわかる事だけだった。


娘は中2の秋までは普通に成績がついていた。

塾に通わなくても、平均的な成績をとっていれば、推薦や併願優遇を取って、ほどほどの高校に行けるでしょう、と考えていた。

しかし不登校だと高校受験はそう簡単にはいかないという現実が徐々に見えてきた。