去年〇〇時間テレビを見て思ったこと | HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

・2010.06〜 
右乳癌の全摘手術、抗癌剤
・2014.11〜 
左乳癌の全摘手術、抗癌剤
・2020.01 BRCA1発覚
・2021.02〜 
IgA腎症、扁桃腺摘出手術、ステロイドパルス療法
・2022.03〜
卵巣癌手術、抗癌剤、維持療法

時々HSC娘の不登校について
のブログです。

昨年の夏は、乳癌の治療のために抗癌剤を始め、脱毛が始まって、辛いく悲しい時期だった。

死が間近に迫っているように感じ、不安でたまらなかった。


そんな頃、日テレで〇〇時間テレビ、をやっていた。

それまで熱心に見たことはなかったのだが、癌になって、支援する側から、支援される側に回ったような気分になって、番組を観てみた。


「健常者じゃなくても、がんばって、こんなに素晴らしい人生を送っています」というような、前向きなパワーを貰えることを期待していたのだ。




私が見た時に、ちょうど乳癌の患者さんが何人か登場されていた。

ところが。

治療を進め、職場復帰を果たしたけれど再発して、亡くなられた方。

自分の死後、子供が寂しい思いをしなくて済むように、絵本を読んであげているところをビデオに沢山録画して、小さな子供を残して亡くなられた方。


これを観て、しばらくの間、と~っても落ち込んだ。

全部観たわけではないが、乳癌患者を励ますための内容ではなかった。

乳癌=死という図式が刷り込まれてしまった。

治療なんかしても、抗癌剤をがんばっても、小さな子供がいても、死ぬのか・・・。

「乳癌になっても、こんなに前向きに、以前と変わらず元気に過ごしています。

 治療は辛いけれど、癌=死ではないんですよ!」という情報発信をしてほしかった。



しかしながら、テレビは「募金をたくさん集める」ことが目的。

そのためには、悲しい物語の方がいいんだろう。

「病気を乗り越え、がんばっている人が沢山います」という内容では、募金も集まらないんだろう。

健康な人をターゲットにした番組なんだろう。



この番組以降、落ち込みからなかなか上がって来られなかった。

今年は観たくない。

私が観ていなかった時間帯に、乳癌患者へのエールや励みになる内容があったのかもしれないけれど。