アフター癌の進み方 | HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

・2010.06〜 
右乳癌の全摘手術、抗癌剤
・2014.11〜 
左乳癌の全摘手術、抗癌剤
・2020.01 BRCA1発覚
・2021.02〜 
IgA腎症、扁桃腺摘出手術、ステロイドパルス療法
・2022.03〜
卵巣癌手術、抗癌剤、維持療法

時々HSC娘の不登校について
のブログです。

今の病院で、私より若い患者さんを見かける。

恋愛、結婚、出産での悩みもあるだろう。

ファッションや見た目も気になる年頃だろう。
患者さんの年齢によって、抱える悩みは大きく違う。


私の病院の患者会には残念ながら若い患者さんの姿はない。

オフ会をしている方たちのように、他のコミュニティに参加していたらいいな、と思う。


-----------------
私は今の家が手狭になっていて、引っ越したい。

できれば、家を建てたい。


でも、先のことがわからない。

私の寿命がわからない。

健康な人でも先のことはわからないんだから、同じなんだけれど。


もし、家を建てて、直ぐ病気が悪化したらどうなるんだ?

ローンと医療費の板ばさみにならないか?

子供のことを考えたら、私の実家の近くに建てるべきか?

でも私がいなくなったとしたら、夫の実家の近くに建てるべきか?

嫌なケースを考えると、一歩を踏み出せなくなる。


-----------------
子供の将来が心配になる。
母と私が乳癌になったから、遺伝性の癌家系なんだろう。

3代目にあたる3歳の娘と7歳の息子。

かなりの高確率で将来、癌になってしまうんだろう。


申し訳ない。でも、どうにもできない。

検査にちゃんと行きなさいって言うしかできない。


ただ、私は小さい頃から乳癌になるんだろうって思っていたけれど、イヤだなって思っていたけれど、そのことで母を恨んだことはない。

早くに子供達を残して死んでしまったことは恨んだけれど、癌を遺伝してしまったことは恨んでいない。

だから、子供達にも、がんばってもらうしか、ない。ごめんね。


-----------------

先の心配を抱えて、でも葛藤に勝って、素敵な選択をして、前向きな人生を過ごしたい。

だから、色々考えると前に進めなくなる自分の背中を、自分で押したい。


交通事故にあって亡くなる人もいる。

でも交通事故にあって死んだらどうしよう、って心配して暮らす人はいないだろう。

だから、普通の人のように、家を建てたりして、私も先に進みたい。


郵便局の学資保険に入りに行った。

私が居なくなっても、子供達の学費をキープしておきたくって。

でも、癌だと入れないんだって。夫名義なら入れるようだ。


いろいろ不便になってしまった。


-----------------

キャンディーズのすーちゃんが亡くなられた。

私とほぼ同じ年齢で発病。

しかし。再発しても、20年生きられたんだ、うらやましいな~と思う。

私に20年あるんだろうか。神のみぞ知る。

50代にとっての20年と、30代にとっての20年は全然違う。


癌になって、ディープな世界に足を踏み入れてしまった。

こんなこと考えないで年を取る人もいっぱいいるんだ。

一つ、賢くなったと思うことにしよう。