入院前検査での朗報(2011.01.11) | HANAトリネガ両側乳癌&IgA腎症&卵巣癌闘病記

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術前抗癌剤が効かないため、急遽手術が決まった。


タキソールを投与していても、しこりは2週間で3mmも大きくなっていた。

手術までは体力を戻すため、無治療になる。

手術までにしこりはどこまで大きくなってしまうんだろう叫び

癌がズキンズキンと痛む。

まるで、1秒毎に大きくなっているかのようだ。
反対側の胸まで痛み出した。

不安な日々だった。


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入院の1週間前に、検査を行いにT病院へ。


<血液検査>

 耳から血を出して、止まる時間を確認する。

 腫瘍マーカーを4種類測る。


<CT検査>

 薄めたバリウムを飲んで、CT室へ。

 FECで血管が痛んでいるので、造影剤を注射するための針が刺さらない。

 何度も針を刺して失敗してから、うまい人が登場する、っていうパターンは止めて欲しいパンチ!

 最初からうまい人に刺してほしい。

 横になり、近未来的なドーナツ型装置でスキャンされる。

 造影剤投与。カーッと体中を駆け巡る。

 あ、これこれ。がんも血流に乗って体内を駆け巡っているんだろうよ、とまた思う。

 そして検査終了。

 立とうとすると足がガクガク震えている。

 造影剤の副作用ですか?と聞くと、緊張と寒さと空腹からきていて、低血糖になっているんだと思うから、暖かいココアとか飲んでください。と言われる。やれやれ。


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K先生の診察室へ。


<CTの結果>


反対側の胸には何も映っていないから大丈夫です。

そう言われただけで、それ以降、反対側の胸の痛みが消える。

病は気からなんだな、と感じる。


そして、リンパへの転移も見えなくなっているクラッカー、とのこと。


さらに。CTではがん細胞は白く映る。

でも私の乳がんは中に黒い部分があるとのこと。

これは内部壊死というそうで、がん細胞の中身の一部が死んでいる可能性があクラッカーとのこと。

手術時にしこりを割ってみるとわかるそうだ。



絶望の1週間を過ごした私には、この言葉は救いになった。

「~可能性があります。」先生はとても控えめな表現をした。

可能性があるだけで、実は違うかもしれない。

でも、確かなことが分かるまで、この言葉を信じよう。

摘出してみて違ったら、その時また落ち込もう。



もし、内部壊死だったら、中止した抗癌剤を手術後に再開するとのこと。

タキサン系の抗癌剤も効果があったのかもしれない、と判断するそうだ。

乳癌世界標準治療コースに戻れる可能性があるの?と心底ホッとする。



普段の私の思考パターンは、最悪のケースを考えておいて、実際は思っていたほど悪くなかった、と喜ぶものだった。

でも、このときは正反対。

入院までの1週間は、先生の言葉を信じ、前向きに過ごすことができた。

医者の一言は本当に大事だな、と思う。



<腫瘍マーカー>


4種類のマーカーを試したが、いずれも標準値だったそうだ。

癌がある状態で測定しても、標準値を示している、ということは、私の乳癌は再発・転移しても血液検査では確認できなということになる。

つまり、発見が遅くなるんだろうか?

定期的に画像診断するしかないようだ。

また一つ、不安要素が追加された。



<乳癌関連の出費>

【今回の治療費】 11,520円(3割自己負担)

【治療費の総額】380,860円(治療開始から6.5ヶ月)