チマチマ進めてたランス10。ようやく感想を書けるまでにはプレイできたので振り返る意味でも一つ感想をまとめたいと思います。

 

※ランスシリーズのネタバレを含みます。ご注意ください。後ランスシリーズというかアリスソフト知ってること前提で書いてます。

 

 

いやー、満足でした。ランスシリーズの最後に相応しい集大成作品でした。

 

まず何より良かったのが難易度。普通なら最後までプレイして欲しいじゃないですか。最後なんだし。しかしTADAさんはそれをしない。最後にしてランスシリーズ最大レベルの難易度という。戦国で言えば周りを武田に包囲されてるような状態から始まる。

 

設定が人類滅亡直前というゲームは多いですが、そういうゲームでものんびりレベル上げしてボス倒してってのが普通です。しかしこのゲームは1ターンに出来ることにベストを尽くさないと簡単に人類滅亡したり魔王ケイブリスが誕生してガメオベアという。ボスである魔人達もフルスペックで戦えばハチャメチャに強く、最初はバッドエンド回収から始まります。

 

しかし、そこで諦めずに何度も何度も繰り返せば、最適な道筋が見えてくる。魔人達も行動パターンがハッキリしてくればその隙を突いて倒すことが出来るようになる。このバランス調整は相変わらず流石だなーと思いました。

 

実際、自分も2部を出すために、全地域無事で、ホーネットを開放し、魂管理局イベントを起こしてケイブリスを倒しAエンドを見るという条件を一度に達成しようと躍起になって進めていました。しかし、12ターン目。既に開放したゼス以外の3地域に滅亡の危機が。これ全地域無事は無理じゃね?どうにもならなくね?と思い、全地域無事は次の周回に回すかなと思い始めた頃に、ゼスの兵力再配置を思い出し実行。そして無事そのターンを凌ぎきり

 

 

この状態を迎えられた時は脳汁出ましたね。そしてこのターンでケイブリスを倒して全ての条件を満たしてAエンドクリアー。2部開放となった時は一人夜中にガッツポーズしてしまいました。まあ1部のエンディングが衝撃的過ぎてそんな喜びは吹き飛んだのですが。

 

厳しい難易度だけど決して突き放してない。プレイスキルに依存しないRPGでここまでのバランスを実現させたのは改めて素晴らしいと思います。

 

そしてシナリオも良い。ランクエやランス9のシナリオがどうも先の事を見据えすぎてるんじゃないかなーと思ったりもした自分ですが、まさかランス10にその全てを集約させて来るとはね。特に2部ではランクエでの一発ネタだと思われてたアームズの魔人撃破や魔人リズナといったネタをしっかりシナリオに落とし込んでくれたのでモヤモヤしたものがスッキリしましたよ。1部の話に戻りますが、魔人達がどいつもこいつも輝いてますね今回は。中でも良かったのはレイとケッセルリンクですかねー。特にケッセルリンクは鬼畜王では魔人四天王の中では何か影薄いなあ、設定負けじゃねって感じでしたが、今回はフルスペックでの凄まじい強さ、そしてシナリオ場で見せる気障過ぎる姿、更に仲間になった時の・・・と魔人達の中でも美味しすぎる立ち位置に。魔人一の気障おじさんの面目躍如といったところでしょうか。

 

2部ですが、これはランスシリーズというよりこのルドラサウム世界をどれだけ愛しているかが問われるシナリオだと思いました。ランスの冒険という意味では薄いです。ランスが本格的に出てくるのは最後も最後ですし。しかし、この30年に及ぶランスシリーズを支え続けた世界設定。ランス3で広がり、鬼畜王で確立され、6で最後までの道筋をつけたこの世界の魅力に飲まれた人ならば、もうプレイしてて楽しくてしょうがなかった筈です。少なくとも自分はそうでした。エールという一人の少年(2周目からは少女も可)のまっさらな視点でこの世界を見られたのは新鮮で楽しく、終わってしまうのが勿体無かったですね。その目に映った多くのモノがエール=ルドラサウムを変えていく。冒険の前にクルックーが話したこの世界を楽しんで来なさいという言葉の本当の意味を知ったときは正直震えました。鬼畜王ではランスの手の届く範囲で解決させたルドラサウムの問題を、まさか、正史ではこんなに愛に溢れた終わらせ方にするなんて思いもよりませんでした。製作者がこの無茶苦茶で残酷な世界に希望を与えて終わらせる。作品愛と責任感が無ければ出来ないことだったかと思います。

 

何かもうお疲れ様でした、ありがとうございました以外の言葉が出てこない作品に久々に出会ったと思います。最後に最高傑作を出せるアリスソフトは正にゲーム会社の鑑です。ランスは終わってしまいましたがまだまだアリスソフトには付いていきたいとそう思わせてくれた作品でもありました。取り敢えず超昂ブログで言われてる他の八大神騎の出番が気になるところですが・・・まさか続編?ファンディスク?

 

ここからは(既に超長い記事になってますが)キャラの話でも。今回一番嬉しかったのは・・・ババン!

 

 

リアが序盤から使えた事ですねー。あれ?自分だけ?いや自分リア大好きなんですよ。有能で冷徹な為政者としての姿も、ダーリン大好きなアホの子としての姿も。でもねーいつも出てくるのは終盤。ようやく出てきたと思ったら話終わってるという。しかし今回は最初から話に絡みまくり嬉しいことこの上なかったです。マジックとの関係も掘り下げられて良かったですねー。息子のザンス共々お気に入りです。

 

 

童貞エピソード辺りから飛躍的に面白くなっていくザンス君

 

しかし2部一番のお気に入りキャラはやっぱこの子ですね

 

 

ナギ!まさかランスシリーズの最後まで同行してくれるキャラになるなんて、鬼畜王や6の頃には思いませんでしたよ。真っ直ぐに成長すればこんな良い子に育つんだから、ホント世の中分からんものです。

 

今回も人気投票あるでしょうけど、迷う・・・1部と2部別れてればリアとナギに入れるんですが一人一票とかだったらどうしよう・・・

 

しかしまだまだやること沢山のランス10。もう暫く寝不足の日々は続きそうです。