ゾイド - ZOIDS - | 日刊タカナリ

日刊タカナリ

おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

惑星の平和と全てのゾイドのために。



「ゾイド - ZOIDS -」




1999年〜2000年放送。全67話。
第1部1999年9月〜2000年5月、全34話。第2部2000年5月〜2000年12月、全33話。

原作:トミー。

監督:加戸誉夫。

助監督:羽原信義。

シリーズ構成:隈沢克之。

アニメーション制作:XEBEC(2019年に親会社であるProduction I.G.に吸収合併。以降映像に関する製作物は同社が保有)




今回は第2部「ガーディアンフォース編」について感想をネタバレありで書いていきます。



『デスザウラーとの戦いから2年。
ヘリック共和国とガイロス帝国の長きに渡る戦争は終わったが、ゾイドを利用する犯罪はまだ続いていた。
戦争をまた起こさないために、共和国と帝国は共同で、平和維持を目的とした特殊部隊“ガーディアンフォース”を設立。

戦争の英雄であるバンは、共和国のクルーガー大佐のもとで軍人としての訓練積み、“ガーディアンフォース”の一員となった。
一方フィーネは、ドクター・ディと共に“ゾイドイヴ”探しを始めた。』




バンとフィーネは2年でかなり大人になっています。
バンはもう無策で勢い任せに敵に突っ込んでいきませんし、フィーネはもう変な事言いません。二人共よく考え、念入りに調査・分析をし、行動するようになっています。
正直、別人かと思うくらいの成長ぶりです。

第1部の時は毎回危なっかしくて見ていてハラハラしましたが、第2部になってからは毎回落ち着いて見れましたね。


第1部に登場していたアーバインやムンベイなどのお馴染みのメンバーはほとんど登場します。この辺りは安心感がありますし、登場は嬉しかったんですが、問題は新キャラ達です。

まずはバンと同じくガーディアンフォースの、トーマ・リヒャルト・シュバルツ。
帝国のカール・リヒテン・シュバルツ大佐の実弟。メカいじりが得意で、戦闘AI“ビーク”自ら開発し、自身のゾイドであるディバイソンに取り付けて戦っています。

優秀ではありますが、プライドが高く融通も効かないため、バンの忠告を無視して失敗することがしばしばあります。
バンは落ち着いて見れますが、逆にトーマが昔のバンみたいなので、トーマがいる時は落ち着きませんでしたね。


それにしても、ライトニングサイクスはめっちゃカッコ良かったな。
装甲パージの瞬間は鳥肌。




第1部でバンに負けたレイヴンですが、最初は記憶を失くしていましたね。
しかしバンと再会した事で記憶が戻り、新たなジェノザウラーも手に入れ、再びバンと対峙します。

バンに対し、この時のレイヴンはあまり変わっている印象はありません。記憶喪失で精神的成長が止まってしまったからかもしれません。
プロイツェンからは解放されていますが、以前と変わらずバンを敵対視しています。

逆にレイヴンの相棒であるシャドーには成長を感じました。
レイヴンが記憶喪失になった後もレイヴンを支え、レイヴンのためにジェノザウラーをジェノブレイカーへと進化させています。
レイヴンへの思いと負けたくないという思い。
それが以前よりも強くなったからこそ出来た進化でしょう。
その力はレイヴンの望む力で、バン達を圧倒した時の絶望感は凄かったです。

戦闘によりシャドーを失ってしますが、その時にレイヴンはシャドーが自分にとって大切な存在であった事を認識しますが、そういう気持ちがあったと分かり安心しました。
殺戮マシーンではありませんでしたね。

ジェノブレイカーは敵ですが、カッコいいから憎めません。
レイヴンが生き残ったのは嬉しいですが、今後はリーゼと行きていくんですかね。何やるにしても茨の道だろうな。




盛り上がったのはやはり終盤。
デススティンガーが出てきたあたりからですね。

ヒルツとアンビエントによって強化されてはいますが、さすがはデスザウラーを止めるために作られたゾイドです。
あの巨体にあの強度、荷電粒子砲の破壊力。
ジェノブレイカー以上の絶望感がありました。
「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」にも尻尾だけ出てきましたけど、これ見た直後とかに見てたら、ゼロでもゾッとしてたでしょうね。
スラッシュゼロもあの後も続いてたら、デススティンガーも新たな姿で復活してただろうな。

それに対抗するため用意されたのは、共和国が密かに発掘・復活作業をしていた超大型ゾイド・ウルトラザウルス。
ホエールキングの地上版ではありますが、ホエールキングより巨大です。通常ゾイドの攻撃ではびくともしません。
この巨大ゾイドの復活はテンション上がりましたね。まさかムンベイが復活の糸口を見つけるとは。もうムンベイのゾイドでいいじゃん。

そのウルトラザウルス専用の武装グラビティカノンのデカさと砲弾の威力には絶句しました。大好きです。
まさかゾイドの世界で超重力攻撃が見れるとは思いませんでした。
「勇者王ガオガイガー」のディバイディングドライバーみたいな感じでしたが、もしかした一部参考にしてるのかも。




最終決戦も最高でしたね。
まさかのデスザウラーの復活。しかも前より強化され、より攻略が困難になっています。
これに対抗するのは共和国と帝国の全ゾイド、そしてバンとレイヴン。この2人の共闘は熱かったですね。

しかしどんな攻撃も物ともしないデスザウラー。ゾイドイヴを止めるしか方法はないのか。「そうなってもまぁ仕方ないか」と思った矢先にバンから提案された、全ての人間とゾイドを信用したバンの捨て身の一撃。
最高にカッコ良かったです。
あれはバンとブレードライガーだからこそ出来た攻撃でしたね。

素晴らしい最終決戦でした。



小学生の時に毎週楽しんで見ていましたが、大人になった今改めて見たら、楽しさとカッコ良さだけでなく、ドラマとキャラクターの心情なんかも考察する事が出来ました。
子供の時と変わらず、面白いと感じることが出来ました。

生涯のベストアニメに入るくらいの傑作になりました。