侠客列伝 | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

耐え忍ぶ博徒達。



「侠客列伝」



『賭博行為禁止条項を含む新刑法が帝国議会を通過した昭和四十年春。

関西・関東親分衆は、至誠愛国の精神で“日本大同会”を結成。会長は柳瀬子爵、結成式の世話人には小田原酒匂一家の半次郎が指名された。

しかし関東筑波一家の坂上は、この決定に疑問を持っていた。』



1968年公開。


監督:マキノ雅弘。


脚本:棚田吾郎。


出演:高倉健、藤純子、若山富三郎、桜町弘子、橘ますみ、宮園純子、長門裕之、里見浩太朗、遠藤太津郎、菅原謙次、大木実、中村竹弥、河津清三郎、藤山寛美、鶴田浩二。



任侠映画スターである高倉健、鶴田浩二、藤純子、若山富三郎が一同に会した作品。


監督は「日本侠客伝」シリーズをいくつも手掛けたマキノ雅弘。




腹立ったのは、酒匂一家の扱いです。

結成式で細かい理由で難癖を付けられ、我慢の限界に達した半次郎は自ら刃物を抜きますが、なぶり殺しにされます。


刃物を抜いたのは確かに悪いですが、そこまでにグチグチ文句言った方も悪いです。

立場が違うから手は出せないと思って調子乗ってグチグチ言ったんでしょうけど、あれは刺されても文句言えませんよ。

それなのに罰がキツいのは酒匂一家の一年間の謹慎。明らかに釣り合っていません。


この扱いにはめちゃくちゃ腹立ちました。

何なのあいつ。自分で指名しといて文句言うなよ。親分衆に対して不味い飯を出すわけ無いだろ。




一年間の謹慎の間も酒匂一家に対する当たりは厳しく、一家を抜ける者も続出し、もうすぐ一年となる頃には半分以下となりました。

さらに問題は重なり、ついに酒匂一家は全ての元凶たる清水一家と山形一家に殴り込み。


この時の周りの盛り上がりは最高でした。酒匂一家の関係者、抜けた者達がみんな喜んで加勢に走ってましたね。


一年間辛く惨めな思いをしていた分、この展開は嬉しかったし、気持ち良かったです。




交友関係や敵対関係、最後の殴り込みなんかは、出来ればもう少し分かりやすくして欲しかったです。

個人的には少し難しい作品でした。