空の理想郷 | 日刊タカナリ

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おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

のび太、スーパー小学生への道。



「映画 ドラえもん のび太の空の理想郷」



『出木杉から“理想郷〈ユートピア〉”の伝説を教えてもらったのび太。空を見上げながら、のび太はユートピアの存在を願っていた。
そんな時、空に浮かぶ不思議な三日月を目撃。のび太はそれがユートピアだと信じ、ドラえもん達と共にその三日月を探しにあらゆる時代へ飛んだ。』


2023年公開。

監督:堂山卓見。

脚本:古沢良太。

原作:藤子・F・不二雄。

主題歌:NiziU「Paradise」。


「映画 ドラえもん」シリーズ第42弾。

脚本は、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」「探偵はBARにいる」などの脚本を担当した古沢良太。

今回のキーパーソンであるネコ型ロボット・ソーニャを、“King&Prince”の永瀬廉が担当しています。



面白かったのが、ユートピアである“パラダピア”。

そこに住むだけで、怒りっぽい人間も、意地悪な人間も、強情な人間も、そのマイナスな性格が改善され、誰にでも優しく、思いやりのある人間に変貌します。
あのジャイアンでさえ、のび太に対して優しく接するようになりました。暴力なんて振るいません。この変化は面白かったです。

そしてそれでも変化しないのび太のダメさ。これには驚きました。筋金入りです。

そのパラダピアですが、もちろんただのユートピアではありません。裏の顔もあり、そこがまた面白い。
とんでもなく闇が深かったです。



脚本が古沢良太というのもあり、終盤には怒涛の伏線回収があります。

最初から注意して見ていましたが、それでも驚きましたね。 
あの虫はただの虫じゃなかった。のび太よく見つけたな。
この虫にしても、戻るべくして戻ったんですね。 

そしてのび太の悪巧みは、絶対成就しない。



今回出てきた秘密道具の中では「インスタントひこうきセット」がかなり好き。
あれで自由に飛んだら気持ちいいだろうな。

タイムツェッペリンも見た目レトロで好き。