特筆版 下巻 | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

“人斬りは、所詮死ぬまで人斬り”



「るろうに剣心ー特筆版ー 下巻」



『記憶とわずかな手掛かりで“赤べこ”にたどり着いた剣心達。そこにいたのは、元新撰組三番隊組長・斎藤一。
剣心の今の生き方を知った斎藤は、これからの戦いへの警告と忠告を行った。』


「るろうに剣心ー特筆版ー」の下巻。

キネマ版第四幕~終幕まで収録。


武田観柳は神谷道場買収計画を何がなんでもやり遂げるため、剣心達に刺客を差し向けます。



今回は観柳の悪巧みが激化し、刺客と剣心達の決戦へと進んでいきます。

前回も思いましたけど、観柳が原作よりも気持ち悪いくらいに金への執着が強いです。実写版に寄ってしまったみたいですが、キャラクターとしてはかなり面白くなってます。
新しくなったアニメの観柳も、今回のものに近いですね。


その観柳は、弥彦を脅して道場を手に入れようと画策しますが、この時の弥彦はまだ人生の目標みたいなものがありません。
原作ではその辺りはあまり追及されていませんし、大事にもなっていませんが、今回はまだフラフラしている状態のため、そこを観柳に突かれます。

今回で一番成長したのは弥彦かもしれません。
観柳との決戦で、弥彦は自分が出来る事、進むべき道を見いだします。
剣術はまだまだ不格好でしたね。



決戦はまさかの戌亥蛮神と外印が参戦。

二人とも原作では雪代縁一派にいましたが、今回は観柳の刺客として登場。
だけど設定はかなり変わってます。蛮神はバカですし、外印は自信家のヘタレです。
原作よりも弱くなった印象です。少し残念。


ヤバかったのは実写版と同様に剣心と戦った鵜堂刃衛。
自分の手に穴を空け、そこから刀を通して戦うという狂いっぷり。実写版でもこれを提案したが当然却下。作者も狂ってる。
だけど、原作より信念はしっかりしていたように思います。
“人斬り抜刀斎”が好きすぎて、抜刀斎の刃で死にたいと望む変態ではありますけどね。

腕折られて、「間接が増えた!」って喜ぶのヤバすぎる。

そんな狂人と剣心の決戦。非常に見応えありましたね。
技の読み方や強さの違いが変わってはいましたが、これはこれで面白かったです。読み方は原作の方がやはりしっくりくる。



実写版に合わせて短期連載された、もう一つの「るろうに剣心」。
十分堪能出来ました。

次は原作の続編、“北海道編”に入ろう。