無限の彼方へ、さぁ行くぞ!
「バズ・ライトイヤー」
『スペースレンジャーであるバズ・ライトイヤーは、仲間と共に移住可能と思われた惑星に到着した。しかし事故により、その星からの脱出が不可能となってしまった。
1年後。なんとかその場所にコロニーを建設した乗組員。
故郷の星へ帰るために、バズは新たなハイパースペース燃料のテストを始めた。』
2022年公開。
監督:アンガス・マクレーン。
脚本:ピート・ドクター。
原作:ジョン・ラセター、ピート・ドクター、アンドリュー・スタントン、ジョー・ランフト『バズ・ライトイヤー』。
「トイ・ストーリー」シリーズのスピンオフ作品。
最初にテロップで流れますが、この作品は「アンディがどういう作品を見てバズのおもちゃを買ったのか」というコンセプトで作られています。
ですので作中には、「トイ・ストーリー」内でバズがよく使う台詞や行動が散りばめられています。
驚いたのが、燃料実験の影響。
バズにとっては数分の飛行実験でも、地上では数年経っています。飛行実験をやればやるほど、バズは未来へと行く事になります。
知り合いはすぐに歳を取り、やがて誰もいなくなります。これはすごく辛かったです。いくら任務で、自分がやるべき事と思っていても、数年もしないうちに大事な人を失うのは耐えられません。
あと全体通して、ちゃんとバズの成長がしっかりと描かれていました。
責任感と正義感が強く、他人の力を当てにせず、自分一人でなんでも解決しようとします。最初の事故もバズが原因ですし、この性格で何度か痛い目見ます。
これが変わった瞬間、過去ではなく今を見始めた瞬間からは、すごくかっこ良かったです。
全体的に話のテンポがいいのもあって、非常に見易く、気持ちが良かったです。
ただ問題なのが、「アンディが見ていた映画」と決められてしまった事。
これがあることにより、「アンディはこれを本当に見ていたのだろうか?」という疑問が生まれてしまいました。
正直、子供が見てカッコいいバズは、あまり描かれていなかったと思います。大人が見ればカッコいいと思う所も、子供だとピンとこないでしょうね。
「アンディが見ていた」というのがなければ、もっと純粋に楽しめたと思います。
疑問は出ましたが、私は嫌いではありません。十二分に楽しめました。
また「トイ・ストーリー」見たくなりました。