一年戦争の始まり。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」
『サイド2ハッテを攻撃していたランバ・ラルは、ドズル・ザビから、ギレン・ザビが考案した“コロニー落とし”について聞かされた。あまりにも非人道的な作戦にランバ・ラルは激怒し、命令を無視してその場を去った。
その後すぐに作戦は実行。
コロニー内に毒ガスが散布され、そのコロニーは地球に落とされた。
宇宙世紀0079。一年戦争が始まった。』
2017年公開。
総監督・漫画原作・キャラクターデザイン:安彦良和。
脚本:隈沢克之。
企画・製作:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季。
シリーズ第5章。
ジオンによるコロニー落としが決行され、ついに一年戦争が始まります。
シャアの視点で描かれてきたシリーズではありますが、今回はシャアはあまり出ていません。主に描かれているのは、ジオン内部の動向です。
さらにアムロも登場し、父・テムの仕事に対する疑問がさらに深まります。
キツかったのが、コロニー落としの真実。
これまでは「コロニーが地球に落とされた」という情報だけがあって、どういう流れで、どういう状況でそうなったかが描かれます。
落とされるコロニー内部の状況が一番キツい。落とされたんで当然なんですが、全員死んでしまうという事実が辛すぎる。
しかも計画ガバガバで、目標からずれるしコロニー割れて目標以外の場所に落ちます。これで人類のおよそ半数が死に至ります。
いくら連邦支持のコロニーだからってこれはやりすぎ。ドズルは自分を責めてましたけど、全部ギレンが悪い。
逆にドズルの好感度は今回でかなり上がったのではないでしょうか。
ギレンによるコロニー落としももちろん酷いんですが、連邦も連邦で頭おかしいんですよね。
連邦はコロニー落としを名目にジオンと戦えますし、ジオン支持の人間や町を堂々と攻撃出来ます。軍人だけでなく、一般人による衝突にまで発展し、死傷者も続出。
コロニー落としという蛮行は、全人類をおかしくしてしまいました。
全部ギレンが悪い。
そして戦争は、ついにルウム戦役へ。
黒い三連星やシャアの活躍により、戦況はジオン有利になっていますが、果たして連邦に勝ち目はあるのか。
結果はどうあれ、この戦闘によりシャア・アズナブルは、“赤い彗星”という異名を付けられます。