バーフバリ2 王の凱旋 | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

一つの伝説が終わり、新たな伝説が始まる。



「バーフバリ2 王の凱旋」



『母シヴァガミによって次期国王に認められたバーフバリ。民衆のバーフバリの讃える声が響く中、バラーラデーヴァと父ビッジャラデーヴァはそれを認める事が出来なかった。
そんな2人は、バーフバリを王座から引きずり下ろそうと策を巡らせる。』



2017年公開。

監督:S・S・ラージャマウリ。

脚本:S・S・ラージャマウリ、K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード。

原案:K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード。

出演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、ラムヤ・クリシュナ、ナーサル、タマンナー、スッバラージュ、メカ・ラーマクリシュナ。




前作「バーフバリ 伝説誕生」の続編。

前作からの直接繋がる話なので、前作を見ていることが絶対条件の作品。
前作を見ていないと今回の話を半分ほどしか理解出来ません。楽しいんですけどね。

純粋に楽しみたい方は、2時間半弱をなんとか確保して前作を履修する事をオススメします。
 


話は、全体の7割ほどがシヴドゥの父バーフバリの話です。
次期国王となった彼が、どのようにして妻デーヴァセーナと出会い、夫婦となり、シヴドゥが誕生した際にどんな事件があって滝の下に落ちたのか。

非常に壮大かつ爽快な物語でしたし、バラーラデーヴァと父ビッチャラデーヴァへの憎しみがさらに増しました。
次期国王に選ばれなかったのは自分達のせいなのに。

だけど、バラーラデーヴァが別の国で戦っていたのなら、そこで英雄になっていたでしょうね。



バラーラデーヴァは悪の道に堕ちることになりますが、バーフバリは自身の信じる正義の道を進みます。その正義を母シヴァガミが認めなくても、バーフバリの正義は揺るぎません。

デーヴァセーナに想いを寄せ、自身にとって命と同等の存在になってからは、今まで以上に命をかける覚悟を感じました。戦いにもいつも以上の気合いが入っていましたね。

クンタラ王国での一騎当千の戦い、最高でした。



父の壮絶な戦いを全て知ったシヴドゥは、バーフバリとしてバラーラデーヴァ政権に仲間と共に戦いを挑む事を決意します。

この最終決戦ですが、結構急に始まります。父バーフバリの話が終わってすぐです。
少し急すぎる気もしますし、育ての親であるサンガとの関わりが若干希薄になっているように思います。サンガとのしっかりとした親子の対話は、ある程度あっても良かったのではないでしょうか。
これで上映時間3時間近くになっても全然良いので。



その最終決戦は、激しく豪快で爽快で本当に素晴らしい。

父親にも引けを取らない無双ぶり、奇抜な戦法、人間同士で戦っているとは思えないくらいの大破壊。
ずっと心熱かったですし、ずっと楽しかったですし、非常に気持ちが良かったです。

あれはやっぱり倒されたな。そして、倒したあれをあんな風に使うとは。最高に爽快でした。



終わり方も急すぎて驚きましたが、それでも大満足。お腹いっぱい。

勇ましく、逞しく、優しく、愛に溢れた男バーフバリ。

男が惚れる、男の中の男でした。