マンデラ ~自由への長い道~ | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

南アフリカの自由と平等のために。



「マンデラ ~自由への長い道~」



『1942年。白人に支配されていた南アフリカ・ヨハネスブルグ。
そこで弁護士をしていたネルソン・マンデラは、弱い立場の黒人を助けるために仕事をしていた。黒人から慕われていた彼は、ANC(アフリカ民族会議)何度か抗議活動に誘われたが、別の方法があるといつ考えから、誘いを断っていた。

しかし、知り合いが白人警官の理不尽な暴行によって死亡したのをきっかけに、マンデラはANCに参加することになった。』



2014年公開。

監督:ジャスティン・チャドウィック。

脚本:ウィリアム・ニコルソン。

原作:ネルソン・マンデラ『自由への長い道  ネルソン・マンデラ自伝』

出演:イドリス・エルバ、ナオミ・ハリス、トニー・キゴロギ、リアード・ムーサ、テリー・フェト、ゾラニ・ムキヴァ。




元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラが、弁護士として活躍する所から大統領になるまでが描かれた作品。

人種差別が普通にあった時代で(今もありますが)、弁護士をしていたマンデラは、「黒人を守らない法律」をどうにかしたいと常に考えています。この黒人を人間として見ないのが、本当に酷かったですね。白人による黒人への暴力を黙認しているようなものです。

さらに当時の大統領は白人至上主義を掲げていたため、国内にいる黒人の扱いはさらに酷くなります。
正直これは白人の傲慢すぎる愚策ですね。白人側にも言い分はあるんでしょうけど、これはやりすぎ。いくら注意に従わなかったからって銃殺は大間違い。これはただの虐殺。世界から批判されて当然だと思います。
あまりにも酷かったので腹立ちましたね。



さらに酷かったのが、マンデラの獄中生活です。
常に悪口を言われ、激怒するような挑発を受け、人間的な扱いは一切されません。挑発に乗ったら扱いがさらに悪くなるため、黙って堪えるしかありません。面会も手紙の授受も年に数える程度。その手紙も中身を確認され、不適切な言葉は全て切り取られます。(わざわざキレイに切り取ってるけど、暇だったんだろうか。)

もう苦しい。見ていてかなり辛いです。
だからこそ、通るはずがない要求が通った瞬間は気持ちが良かったですね。
おそらく白人側には、「あんなんで喜んでるよwww」とバカにしたくてやったんだと思います。マンデラ達の作戦だとも知らずに。掌で転がしてるのは白人ではなくて、マンデラ達なんですよね。
あんな辛い目に会っても、心を折らずによく踏ん張ったものです。



マンデラが投獄された後も続いた差別による闘争は、どのようにして治まったのか。
黒人達は何を思い、どういう決断をしたのか。
投獄されているマンデラは、どのようにして大統領になったのか。
黒人も人間です。人間の考えを、心を変えるのが容易ではないのは百も承知。すぐに変わるものではありませんが、変わる方向に導いたマンデラのカリスマ性、言葉の力には、ただただ脱帽です。凄すぎますね。

これで家族関係も上手くいってたら尚良かったんですけどね。成功すれば失敗もある。人生上手くはいきませんね。

人生における成功と失敗の比率って、失敗の方が多い気がします。どうして神様は試練しか与えないのか。試練をするにしても、その結果が試練の辛さを越えるものではありません。将来的にその辛さを上回る喜びが来るのかもしれませんが、未来なんて分かりません。あまりに辛すぎると途中で投げ出したり、下手したら人生を終える方まで出てきてしまいます。
私はなんとか頑張っていますが、下手をしたら心折れます。人生って難しいですね。(あくまで個人的な考えです。)



以前に「インビクタス」という作品を見たのをきっかけに、マンデラ大統領に興味持ったので見てみたんですが、想像以上に凄い方でした。ちなみにこの作品では、「インビクタス」の話まではやりません。
また「インビクタス」見たくなりました。

今回改めて、マンデラ大統領の力強さ、国への思い、今と未来への願いを認識出来ました。
心打たれましたね。