動き出す、第3勢力。
「トリコ 26」
『サニーとトミーロッドの戦いは激しさを増していき、トミーはついに戦いを虫に任せるのを止めた。
本気のトミーを相手にしながら、サニーは“魔王の髪”の制御に苦しんでいた。それに気付いたトミーは、当然そこに隙を見出そうとしていた。
一方ブランチは、不老不死のエルグに大苦戦。
そしてゼブラは、ある生物を絶滅対象に定めた。』
「トリコ」第26巻。
第226話~第234話収録。
激化するIGOと美食會の戦い。
今回注目の対決は、サニーVSトミーロッド、ブランチVSエルグですね。
まずはサニーの戦い。
前回から制御するのが難しい“魔王の髪”での戦いを始めたサニー。虫を気持ち悪がりながらも、あのトミーを圧倒していました。
しかしそれで終わるトミーではなく、自身の力を最大限に発揮して応戦。戦いながらも細かく観察し、サニーが髪を十分に制御出来ていない事に気付き、そこに隙を作り出します。
どの戦いもそうですが、今回もかなり壮絶でしたね。まさに死闘。
「トリコ」だけでなく「世紀末リーダー伝 たけし」もそうだったんですが、“腕が飛ぶ”とか“腹を貫かれる”などの人体破壊描写が割とあるんですよね。毎回いきなり来るんでビックリしますが、それでも立ち向かう姿というのは、やはりカッコいいんですよね。このカッコ良さは「北斗の拳」に近いものがありますね。
この戦いでもありましたが、それでも立ち向かうサニーはカッコ良かったですね。目が離せませんでした。
そして注目の戦い2つ目、ブランチVSエルグ。
この戦いにより、前回から登場したブランチの実力が分かります。
ブランチは体内に溜めたり作ったりした電気を武器にして戦います。普段は乾電池を体内に埋め込んで、そこから電気を取り入れていますが、様々なエネルギーを電気に変換することも可能です。
そのブランチの相手は、美食會第1支部長のエルグ。
グルメ界に生息し、不老不死と言われている幻獣ヘラクと融合し、自身も不老不死となった料理人です。
ブランチの攻撃を受けてもすぐに回復。さらにバラバラにされても、その破片がそれぞれエルグ本体に再生されます。
「ドラゴンボール」のセルみたいなのを、ブランチは相手するわけなんですが、これがまた面白いんですよね。ブランチの戦い自体が初めてですから、劣勢でもワクワクしました。
ブランチのカッコ良さが良く出ていた戦いでしたね。
戦いが始まってあまり活躍の無かったゼブラですが、今回から本格的にバトルに参加。
今まで“ある事”をやっていたために派手に戦う事が出来ませんでしたが、それも完了。全力で戦い始めます。
その“ある事”ですが、以前のゼブラならここまではやらなかったでしょうね。小松と出会って変わりましたよね。
バトル相手も申し分なしです。ゼブラとあいつのバトルは一度見てみたかったんですよね。
一体どんなバトルになるのか。注目です。
大乱戦の中、IGOでも美食會でもない新たな勢力が、ついにその本性を現します。
彼らの目的は何なのか。彼らの敵は誰なのか。
この勢力にも要注目です。
そして戦いは、トリコVSスタージュンへ。
次回。
それは、究極の“思い込み”。