京都市観光企画課より


日めくりのカレンダー(暦と言いたいが)をめくってみたら、あした、12月13日は「すす払い」と書いてありました。昔からの行事で(ですから当然旧暦の12月13日でしょうが)、この日からお正月の準備を始めるのだそうですね。「正月事始め」とも書いてあります。

たぶん明日のテレビは全国の主だった寺院の大掃除を映し出すことでしょう。神様との関わりあいの行事のようですね。

でも今大掃除しても年末までにまだ間があって、我々の家では忘年会なんかでお酒こぼしたり、汚してしまいますよね。大掃除は最後の週くらいでいいのでは・・・


高瀬川木屋町の煤流れけり   高浜虚子

 京都の地理がわからないとちょっと・・

すすはき(煤掃)ともいいます。また、すす払いの仕事から逃げ出すことを「煤逃げ」

といいます。中学校で掃除当番逃げ回っていたっけ・・・・

煤逃げの丸善に買ふ糊ひとつ   伊藤三十四
 こんな面白い季語もあるのですね。

仏壇に顔入れて煤払ひけり   永方裕子
煤の後華新しき仏かな   大橋桜坡子
煤掃のすめば淋しきやまひかな  石田波郷

すす払いのあとに入るお風呂を「煤湯」といいます。
煤湯出て父の目鼻の戻りたる  出牛青朗

また、すす払いに足手まといな老人や子供は邪魔にならないように別室にこもります。
老夫婦鼻つき合せ煤ごもり   鈴木花蓑
 日本の生活、ユーモアも沢山あるのですね^^

我が家は大掃除するほど広くないのでこの俳句はパス・・・
みなさん、大掃除頑張ってください。腰など痛めませんように。
春行士