明日から6月ですね。暦の上では、なんていうと若い人はわからないな。

暦(こよみ)ってカレンダーのことです。詳しく言うとカレンダーでは通じませんね。

カレンダーから連想するのは単なる日にちと曜日と月と、それにまあ、休日は

次はいつだ、くらいですかね。

こよみというのは季節の時刻表です。きょうは立春とか、清明とか。

また、大安、仏滅とかね。とにかく暦の上では今は夏です。なぜかというと

暦の時刻表ですでに春の駅はとおりこしてとっくに夏の領域に入っているのです。

昔からの歌で「夏は来ぬ」というのがありますがごぞんじですか?

きぬというのは「来てしまった」という現在完了形です。もうなくなってしまった

良き、古き日本語です。

僕の俳句に

へそ出しの観光客や夏兆す

というのがあります。兆すと来ぬとの間に時間の観念がありますね。

日本語はすばらしい。暦、季節感満載のカレンダーと言葉がリンクしているのです。


ではまた。