何とか間に合った‥。 | ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

サムシングエルス・大久保伸隆さんバンドのピアノ/キーボード担当

『リアルゴールドXY』CM撮影で
YOSHIKI さんのスタンドインを担当
(カメラセッティング時の代役)
数々のCM音楽を手がける ピアニスト/作・編曲家

今日は土曜日レッスンの補習で、元住吉(苅宿)に出張です。

泣いても笑っても、今日が最後。
どんな塩梅か心配しながら南武線に乗って行きましたけど、
土曜レッスン後の日・月でかなり頑張ったようで、
だいぶ止まる所が減っていました。

でも、ノーミスで完走まではもうちょっと…。

Aメロ・Bメロ・サビの3セクションに分けて、
何度も弾いてもらいます。

Aメロは曲のレッスンを始めた3月から弾いているから、
まぁまぁ止まらず弾けるんだけど、Bメロとサビがねー‥。


純粋なピアノ曲と違って歌メロだから、
メロディをスムーズに弾くのが難しいんです。
普通ならある程度"ゆる~い決め事"でも大丈夫だけど、
今回の曲は"絶対にこの指使いで!"と
ガチガチに決めて弾かないと上手く行かないんですね。


…で、習っている生徒さんですが、
ハッキリ言って指使いを決めて弾くのがあまり得意ではない(泣)。

とりあえず勢いで弾いてしまうから、
親指の連打(?)等のムチャクチャ奏法になりがち‥。

特にサビはもの凄い事になってまして、
これは何としても直さねば─‥と思った訳です。

生徒さんは嫌がりましたけど、仕方ありません。
キッチリ「ここは○○指で」と指定して、練習を繰り返します。





何分弾き続けたでしょうか。
とにかく沢山弾いているうちに、徐々に指使いが手癖になってきました。
A・B・サビをセクション毎に弾いてもらうと、一応は流れる様になってきました。

しかし全体を通して─となると、それはちょっと…。まだまだです。


"これはさすがにヤバいかも"と思い、
『この曲は大丈夫だよね?』と振って、2月の段階で
既にOKを出していた「ピアノ小曲集」収録の1曲を弾いてもらいました。

ところが、この曲もちょっとヤバイ(泣)。
左手の伴奏パターンがあやふや。
緊急避難のつもりで弾いてもらった曲も、練習が必要でした。


万策尽き、呆然としていると、
生徒さんが「もういい」と言って、発表会用の曲を再び弾き始めました。

僕は何も言わずに放ったらかしにしていたら、
だいたい10分位でしょうか、
頭から終わりまでの通しを何度も何度も試みています。
ホント黙々と弾いています。

さすがに危機感を抱いたんでしょうか。
もの凄い集中力です。
人間、追いつめられると凄いね!


そして10分たった頃には、明るい兆しが見えてきました。
まだ完璧とは言えないけれど、
あと3日間練習すれば本番に間に合うくらいの出来。


あ~、ホッとした。
今日の生徒さんが一番心配だったんだよ。
小学6年だし、ここらで何か「出来る」って
自身を持って欲しかったのでね。

補習をやった甲斐がありました。