PRIDE GP 2005開幕戦、迫る。 | ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

サムシングエルス・大久保伸隆さんバンドのピアノ/キーボード担当

『リアルゴールドXY』CM撮影で
YOSHIKI さんのスタンドインを担当
(カメラセッティング時の代役)
数々のCM音楽を手がける ピアニスト/作・編曲家

格闘コラムです。

いよいよ今週の土曜日、「PRIDE GP 2005開幕戦」が行われます。
昨年はヘビー級だったので、今年はミドル級のGP。

今回のGPのメンバーは、普段からミドルウェイト(93kg)の人が少ない気がする。
ヘビー級だったイゴール・ボブチャンチンや
昨年のGP(ヘビー級)に出場したケビン・ランデルマンは当然の事、
桜庭&近藤両選手以外はリミットギリギリです。

ナチュラルウェートはパワー差としてハッキリ出ますからねー。
ボクシングを見れば明らかですよ。
階級を下げた方が絶対有利。
ベルトを獲れるとなれば、つい無茶な減量をしたりするんです。

ヘビー級から落としてミドルの身体になったボブチャンチンと、
普段の体重が80kg台後半の近藤有己。

この二人の対戦はボブチャンチンのパンチ一発で決まる可能性もある。
もちろん近藤の打撃は素晴らしいのだけれど、
ボブチャンチンも元々はキックボクサー。
動きの切れが格段に増したボブチャンチンには要注意。


パワーという意味では、ケビン・ランデルマンと
クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンが双璧か。

ミドル級チャンプのヴァンダレイ・シウバもパワーはあるでしょうが、
単純に持ち上げたり、叩き付けたりするパワーは桁違い。
…ていうかミドルに出るのは反則だ~(笑)。

近藤有己と比べると、ランデルマンと対戦する
中村にはちょっとチャンスがないかも。
この試合でもし勝てたら、本物だよ。
ミルコに勝った男相手なんだから、オイシイと思って頑張ってくれ。




桜庭の相手は韓国のユン・ドンシク。
柔道の世界からのPRIDE転身第一戦が、いきなりミドル級GP。
初戦が桜庭というのも、主催者サイドの期待の現れでしょう。

柔道からの転向は、いくらグラウンドで有利といわれても、
立ち技の問題があるからねー…。
スタンドでの桜庭の打撃がそのまま決めワザになったりして。
桜庭的にはその方が楽かな。

年末の男祭りをケガで回避しただけに、
「約10ヶ月振りのリング」というブランクが心配です。

とりあえず開幕戦で負けない事を望みますよ。


世間的にはヴァンダレイ・シウバ vs 吉田秀彦の
一戦に注目が集まるのでしょうが、
僕的には「ビクトー・ベウフォート vs アリスター・オーフレイム」と
「アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ vs ダン・ヘンダーソン」が楽しみです。

やっぱりねー、僕は玄人好みのねちっこい
グラウンド主体の試合が趣味なんです。
"パウンド"とか"頭にヒザ"でボコボコにする試合は好みじゃない。


今の所PRIDEで事故は起こっていないけど、
4/15に死去したボクシング元日本S・フライ級チャンピオンの
田中聖二選手のような事が起きないとも限りません。

僕は"頭にヒザ"には反対します。
あんな攻撃を許可していたら、
いつかはリング禍…という事もあり得ます。
パウンドにしてもそう。
ゴールデンタイムで見せてはいけない。

でも、土曜日の夜9時からのOAなんですよね…。
深夜でいいよ。子供に見せるな!


ボクシングでリング禍が起きてしまったから言う訳じゃないけど、
今回のGP開幕戦が無事に終わってくれる事を祈るばかりです。