電車で一触即発 | すぱブログ

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どうも、すぱたくです。
趣味や思ったこと、日々のエピソードなどを、面白おかしく、時にダサく書いていけたらと思っています。
よろしくお願いします。

先週の金曜日だったか。

残業を終えて帰路へ。


会社から駅まで歩き、電車に乗る。

途中で乗り換えがあるので一旦降りて、再び電車に乗る。


その時目の前にオッサンが座った。

ピタッとした、ロードバイクに乗る人のような格好だった。

電車であまり見かけることはない格好だ。


まあそれはいいんだけど、オッサンはカバンと飲みかけのペットボトルを隣に置き、2席分のスペースを占領していた。

混み合ってるわけじゃないけど、立っている人もいたので、明らかに邪魔である。


しかしそんなことをする非常識さ、それになんだかソワソワして落ち着きがなく、変な人だということは一目瞭然。

迷惑だけどこういう人はほっとくのが懸命だ。

僕は一切そちらを見ないようにした。


電車が動き出し、そして次の駅に着いた。

何人かが立ち上がり、降りていく。


その中の1人のオッサンが、その変なオッサンの前を通り過ぎる時、


「邪魔やぞ」


と言った。

周りの人が全員思ってる心の声だったが、そのオッサンはそれを口に出して言ってしまったのだ。

そしてそのまま降りて行こうとした。

このオッサンをオッサンAとしよう。


嫌な予感しかしなかったが、案の定言われたオッサンは黙ってなかった。

こっちはオッサンBにしよう。

立ち上がって、Aを追いかけ、


「やかましいわコラ」


と言った。

それはスルーしてAには立ち去ってほしかったが、そんなことはなく、Aはクルッと振り返った。

そしてAとBが向かい合って口論が始まった。


めんどくさい。

周りの人は全員思ったであろう。

どっちかがさっさと引いてくれればいいんだろうけど、そんな気はなさそうだ。

最悪の事態にならないといいが。


そう思ってると、少し離れたところで、


「扉閉めて」


という声が聞こえた。

乗客の誰かが、車掌に言ったのだろうか。

その数秒後、ドアが閉まった。


立ち位置的に、Aはホームに降りていて、Bは車内だった。

閉まるドアは、文句を言い合う2人を遮った。

その光景は、なんともシュールであった。

閉めてと言った人、そしてすぐに閉めた車掌はナイス判断である。


ドアが閉まると、Aは立ち去っていった。

車内に残されたBは、


「二度と電車に乗るな!ボ◯ェッ!

ぶち◯すぞ!ク◯野郎が!」


と捨て台詞を吐いた。

そのまま10秒くらい立ち去るAの後ろ姿を睨みつけた後、鼻息を荒らしながら、元の位置、つまり僕の目の前に戻ってきた。


近くに居たくないので移動しようか迷ったが、それはそれで刺激してしまうかもしれない。


そのまま目を合わせないよう様子を伺っていたが、幸い何も言ってくることはなかった。


電車には一定数変な人がいる。

一番いいのは近寄らず、距離を取ること。

運悪く近くに居合わせた際は、離れられそうなら離れる。

厳しければ、一切そっちを見ないようにし、気配を消すことが重要である。


これからも気をつけようと思った。