コンディショニング・スポーツ指導者&健康・生活習慣アドバイザーの小川麗香ですです。
昨日、オスグッドで悩んでいる中学生2人を見ました。
一人は、整形外科に行ったら、ストレッチとアイシングをしなさいと言われたと・・・
一人は、週一通ってくださいと・・・
どちらにしてもオスグッド=成長痛と痛みがあるからアイシングと片付けていいものだろうかと私的には思いました
なぜならば、オスグッドになってしまう理由が必ずあるわけです。もちろん成長期で骨の成長に筋肉の伸びがついていけず、ひざ下の脛骨粗面がまだ軟骨で弱いことで筋肉がひっぱってしまってはがれてしまう・・・でも、ただただ成長期と片付けるのではなく成長期と重なってなんらかの形で生活背景でひざへの負担があったのだと思われます。
そこの根本原因を探して改善してあげないと、ただ【痛みをとる】という対処だけで改善にはいたらないだろうと思うのです。
声を大にして言いたいのが、治療家さん痛みをなくすことが治療ですか?
痛みは結果で原因ではありません!!
原因がわからない状態では痛みはまた再発します!
さて、そんな中学生の成長真っただ中の2人ですが。
同じオスグッドですが、身体全般をみてスポーツ背景を知りその子の成長具合を知り初めてみえてくるものがあります。
だから同じオスグッドでもコンディショニングの方法は一切違いました!!
一人は、もともと一般的に言われる身体の硬い子です
チームのコーチに歩き方がおかしいと言われたそうです。
左ひざが特に痛いです。
小学生の頃に診たことがあったので、確かに身体が硬く走っている姿もいつも左足がカクンカクンとなっていて地面を蹴れないから大股で大きなスライドで走っていたイメージ。いわゆる太ももの裏が使えていない子かな??と。
そしてどちらかにいつもズボンがねじれてくる(笑)
要するに、そういった要因に加え急激に身長が伸びたことでひざへの負担が成長期だけではない2倍の負担がかかったのだろう。
太ももの裏のひざについている腱の部分がもう【針金】状態に硬くなっていて、寝転んでまげてもらうも90度まで曲げるともう痛くて、この腱も限界だろうというくらい切れそうなくらいキンキンに硬くなって怖いくらいに「曲げれないよ~」って悲鳴を上げる声が聞こえてきました。
でもスポーツではそうは言ってられませんから、意識的にこうして動かそうとしたらもうレッドカードが出て「痛い!曲げれない!」っていうのにきっと無意識の状態で走ったりしゃがんだりは限界を超えて動かしてるんだろうと思います。
限界を超えて動かしてもやはり限界ですから、無意識にいろんな筋肉がかばいあってなんとか身体を動かしている状態です。
元々の骨盤のゆがみに加え、無意識にかばう動作がさらに骨盤を歪ませ歩き方にも目に見えておかしいと他人がわかるまでに来てしまっているのだと。
だから、今日見てあげれてよかったと思うばかりです
もしこのままスポーツを無理して続けていたら、本人のパフォーマンスどころか身体は強制終了せざるを得ない状態になっていたのではないかと思います・・・こういうことです。ただ成長期のオスグッドとして片付けてしまってストレッチとアイシングの処方ってこどもの将来をなんだと思っているんだ商売もいいとこだとその整形外科の対応に怒りを感じてしまいます!!
ちゃんとコンディショニングをしてもらったら最初に切れそうだったカチカチの太ももの裏の筋肉が動き出して「動けないよ~」っていう反応はなく柔らかく伸び縮みするようになり90度以上曲げることができました!
彼には、まず長座して片足を前に出すと骨盤が歪むので先に骨盤の左右差高さを調節するコンディショニング!それから長座が正常にできるようにしてからの足周りのコンディショニング!
そして太ももの裏を使うトレーニングで使えていなかった筋肉を動くように再教育!(こちらは90度以上曲がるようにはなりましたがお尻の方まで曲げると痛みがまだ残っているので痛みを感じない角度でできる回数から少しづつ自分の身体の声をちゃんと聴いてもらいながら回数を増やしてもらうようにしています)
これをまずは2週間徹底してやってもらうように宿題を出しました
その日に、ちゃんと足が使えるようになって痛みも動かし方によっては減っているので、たった1時間ほどでこれだけ身体が答えてくれて改善してるのだからそこでやらなきゃ変わらないです。2週間やれば変わります!
中学生ですから見よう見真似ではなくちゃんとタオルサポートも忘れずにその意味もしっかり理解してコンディショニングの仕方も雑にならないように丁寧にそこは気を付けて・・・だけど中学生といってもまだまだ幼いですから、お母さんにも少しやっているか気にかけてもらうようにしてもらいます
2週間後、ちゃんとやっていれば変わります。
雑になってしまってなんとなしやったのか、やらなかったのかでは2週間後変わっていません!
これは、経験上ここは嘘をつきません(笑)
そのスポーツが好きでうまくなりたいという想いがあるのなら、お母さんに言われるのではなくなおさら自分にはっぱかけてちゃんとやってほしいですとにかく2週間、やってみよう
もう一人のオスグッドの子はまた後日・・・