NHK杯では、持ち時間10分、秒読み30秒、考慮時間10回(1分単位)のルールとなっています。このルールを例に考慮時間を説明していきます。

考慮時間は、秒読みの際に利用できる考慮の延長の時間です。持ち時間10分を使い切った後は秒読みになるので、1手30秒以内で指します。ですが、30秒以上考えたいときに、考慮時間を使うことで1分伸ばすことができます。1手に複数回考慮時間を使うこともできます。考慮時間を使うたび、記録係が残り回数の表示を更新していきます。

(日本将棋連盟>将棋コラム>対局に遅刻をしたときはどうなる?意外と知らない、将棋の「時間」についてまとめてみました)より
https://www.shogi.or.jp/column/2017/01/post_68.html


以前は「30秒以内に指してください」だったが、今の運用では「30秒未満」だったと思う。
(つまり、30秒に達した瞬間に負け。)

それはともかく、NHK杯で持ち時間10分はもちろん、考慮時間も9回分使い果たし、最後の1回に入ったときに、
「〇〇八段も30秒将棋になりました」
と司会(解説の聴き手)の女流棋士が言ったことがある。
(今日の人ではない。)


これは、やや不正確。
10回目の考慮時間を使い果たして(これも60秒を読まれたら負けだから、50数秒あたりで)手を指した後に相手が次の手を指し、さらに手番が回ってきたときが完全な30秒将棋、というべきだろう。

もっとも、以前は30秒を読まれて(たしか)ブザーが鳴り、切れ負けというのがあったはずだが、さすがに近年は見ない。