本当に久しぶりに、シリーズ「季語と栄養」。第40回は、キャベツ。
 冬や春の季語とされることが多いアブラナ科では、貴重な夏の季語となっている。なお、「春キャベツ」という形なら、春の季語となる。
 ヨーロッパ付近が原産のヤセイカンラン(野生甘藍)の変種とされる。ブロッコリー、カリフラワー、ケールなどと同じ流れの変種仲間で、もちろん、メキャベツもその中に含まれる。

夏の2:キャベツ 結球葉 生(アブラナ科)
エネルギー 23kcal、たんぱく質 1.2g、脂質 0.1g
炭水化物 5.2g(食物繊維 1.8g)、ナトリウム 5mg
カリウム 190mg、カルシウム 42mg、マグネシウム 14mg
リン 26mg、鉄 0.3mg、亜鉛 0.1mg
銅 0.02mg、マンガン 0.13 mg
β-カロテン 24μg、ビタミンD 0μg、ビタミンE 0.1μg
ビタミンK 79μg
ビタミンB1 0.04mg、ビタミンB2 0.03mg、ナイアシン 0.2mg
ビタミンB6 0.1mg、ビタミンB12 0μg、葉酸 66μg
パントテン酸 0.19mg、ビオチン 1.5μg、ビタミンC 38mg
食塩相当量 0g

 ビタミンC、K、葉酸などが豊富。
 β-カロテンは緑黄色野菜の基準より少ないが、緑色の濃い外葉には(他の成分を含めて)けっこう含まれていたりする。スーパーの特売売場などで外葉を捨てて買う人が少なくないが、栄養成分的には損ということにはなる。よく洗って、炒めたりスープなどに使うと食べやすくなる。
 ミネラルなども、それなりに含んでいる。
 これはブロッコリーも同様だが、ビタミンUとも呼ばれるS-メチルメチオニンが含まれている(いわゆるキャベジン。厳密には必須ではないのでビタミンの定義を満たさないとか)。

 ところで、ヨーロッパではキャベツから赤ん坊が生まれる、という伝承がある。東アジアなどで「コウノトリが運んでくる」というのと同様に、小さい子から聞かれたときの定番の答だったらしい。
 キャベツ畑は、コウノトリほどではないにしても減ってきているかもしれないが、これらの諸国で少子化が進んでいるのは、キャベツにもコウノトリにも責任はない。

大滝詠一さんのアルバム「A LONG VACATION」収録曲の中から、もう1曲だけ。
「FUN×4」(フォー・タイムズ・ファン)は、他の曲と同様に作詞は松本隆さん。
このアルバムの中では貴重な(?)、詞もメロディーも明るく、聴いていても楽しい(暗い曲が楽しくないわけではないが)。

特徴としては、いろいろな歌い手が参加していること。
「散歩しない?」と逆ナンしてくる女性の声は、太田裕美さん。
「月に吠える」(本当に犬か狼かが遠吠えしているようにも聞こえる)のは、五十嵐浩晃さん。
最後に「アンコール」と言うのは、大滝さん自身。
あと、どこかは憶えていないが、シャネルズ(のち「ラッツ&スター」)も参加していたはず。

 

さすが、多くの人に多くの曲を提供し、プロデュースし、ときにコーラスなどに参加してきた大滝さんだけのことはある人脈と思う。

前記事までに触れた大滝詠一さんの2曲は、いずれもアルバム「A LONG VACATION」にも収録されている。
このアルバムは、「君は天然色」のように夏のイメージの曲の印象が強いが、冬のイメージの「さらばシベリア鉄道」も入っている。

「さらば~」は太田裕美さんに提供した曲で、男性視点の歌詞と女性視点の歌詞とが交互に繰り返されている。
そういう意味で、「木綿のハンカチーフ」など男性視点の歌詞も歌いこなす太田さんに合っているともいえるだろう。
この世代の女性で、「ぼく」という歌詞が最も自然に歌える人ではないかと私は思う。

彼女のバージョンと、大滝さんのバージョンと、アレンジ等が異なることは(一部でかもしれないが)知られている。
今回、この記事を書くにあたって確認してみたが・・・・・

たしかに、アレンジは違う。
でも、一番大きなのは、ボーカルの二人の違いだろう、と当たり前のことを思った。
どちらがうまいか、などという話ではない。
(あえて言えば、どちらもうまい。)

ちなみに、この曲の作詞も松本隆さんだが、「木綿のハンカチーフ」など多くの太田裕美ソングも松本さんが手がけている。

前記事で「カナリア諸島(にて)」に話が取られたので、今回は「君は天然色」の話。
大滝詠一さんの曲の中で一番有名かもしれない。
ロート製薬のCMに使われていたので、同社がスポンサーの「クイズダービー」の前後でよく流れていた。
(ちなみに、曲が発売された1981年は、同番組の回答者が、1枠:篠沢教授、2枠:長山藍子さんから宮崎美子さん、3枠:はらたいらさん、4枠:竹下景子さん、5枠はゲスト枠で、かなりの高視聴率だったと思う。)

この曲の歌詞の中に
「夜明けまで長電話して受話器持つ手がしびれたね」
という一節がある。
この頃、スマホはもちろん、携帯電話自体がなく、軽い受話器やコードレス機種なども一般家庭にはなく、重めの黒電話だった。
そりゃ、受話器を持つ手がしびれるわ。
そういう時代だった。

昨日、再放送されていたNHKの「名曲考察教室」で、大滝詠一さんの「君は天然色」がテーマになっていた。
1980年代の発売だが、今も色あせていない名曲だと思う。
カップリング曲(いわゆるB面)の「カナリア諸島にて」も好きで、この曲について勝手考察しようかと思っていたところに、カナリア諸島についてのニュースが飛び込んできた。
ハンタウイルス集団感染があったらしいクルーゼ船が、カーボベルデ付近(NHKなどは「カボベルデ」と呼んでいるが外務省のページでは「カーボベルデ共和国」となっている)に停泊しているが、カナリア諸島で受け入れるという。

 


 

カナリア諸島はスペイン領で、モロッコより南、アルジェリアなどと同じぐらいの緯度にあるが、カナリア海流や北東貿易風の影響か、過ごしやすい亜熱帯気候から乾燥気候にかけてのようで、リゾート地となっている。
大滝さんの曲(松本隆さん作詞)では「風も動かない」というフレーズがあるが、本当に無風に近い状態の島(や季節)があるかどうかは知らない。

ただ、カーボベルデなどから寄港を拒否された船を受け入れるという精神は、(仮に外交上のスペインの思惑が何かあったとしても)素敵なところのように思える。