〇検非違使:令外官で、京都の治安維持と民政を所掌。官位相当はない。
 刑部省や弾正台、京職(左京大夫など)というような他職の実質的な権限を吸収していった。

・別当:中納言または参議と、(左/右)衛門督または(左/右)兵衛督との兼任者が任じられる慣習。

・検非違使佐:(左/右)衛門権佐が兼務。

・検非違使大尉:(左/右)衛門大尉が兼務。
 律令法の専門家たる坂上氏、中原氏が世襲するようになった。

・検非違使少尉:(左/右)衛門尉が兼務。
 (左/右)衛門のところで挙げた、源為義、義経、楠木正成、佐々木道誉などは、検非違使でもあった。
 大尉、少尉は三等官ということで判官であり、「九郎判官義経」などと呼ばれるのは、このため。